楽天インサイト、「LINE」のデータクリーンルームと連携した分析プロダクトを提供
楽天インサイト株式会社は2025年7月24日、LINEヤフー株式会社とトレジャーデータ株式会社が包括的に提携し構築した「LINE データクリーンルーム for Client」(※1)に楽天インサイトの調査データ(※2)などを掛け合わせ、顧客分析・広告効果測定を行う分析プロダクト「R-DCR Brand Lift Survey for LINE」の本格提供を開始した。
楽天グループが蓄積する購買・検索データとの統合分析も可能
「R-DCR Brand Lift Survey for LINE」では、LINEヤフーの提供する運用型広告配信プラットフォーム「LINE広告」を分析対象としている。これにより、広告接触者のプロファイル分析やキャンペーン・素材別のブランドリフト調査に加え、クロスメディア分析、さらには楽天グループが蓄積する購買・検索データと掛け合わせた分析も可能となる。
楽天インサイトでは、このプロダクトによって得られる、ターゲットのより深いプロファイルや新たなターゲット層を活用することで、「LINE広告」を利用する企業は、ターゲティングの精度向上やプロモーション施策の内容を検討することができるとしている。
◆「R-DCR Brand Lift Survey for LINE」概要
▷概要:「LINE データクリーンルーム for Client」に楽天インサイトの調査データなどを掛け合わせ、顧客分析・広告効果測定を行う分析プロダクト
▷主な提供サービス:ブランドリフト調査、広告接触者/反応者の属性分析
※利用できるデータはユーザーの許諾取得済みのものに限る。
顧客ニーズに応じたサービス提供を実現
「LINE データクリーンルーム for Client」は、広告媒体と広告主が蓄積する豊富なデータを、プライバシーに配慮した環境下で統合・分析できる基盤である。楽天インサイトは、「これまでもプロファイル分析やブランドリフト調査に注力してきたが、個人情報保護法やプライバシー重視の観点から、『LINE データクリーンルーム for Client』と掛け合わせることでより顧客ニーズに応じたサービス提供を実現できると考え、今回の連携に至りました」とコメントする。
本プロダクトは、2025年4月から既存の取引先を対象に試験運用を実施しており、今回7月24日より本格提供スタートとなる。今後は新たに「LINE公式アカウント」のキャンペーンを分析対象に追加し、さらなる拡充を行う予定。顧客分析・広告効果測定の精度向上を実現させるサービスとして、注目を集めそうだ。
※1:LINEヤフーが提供するデータクリーンルーム(DCR)の名称で、「LINE」を通じて蓄積される「LINE広告」の接触ログデータ/「LINE公式アカウント」の友だちデータと外部データを統合し分析することができる基盤
※2:楽天インサイト独自の大規模調査により構築したアスキングビッグデータ