10〜20代男性の2割以上が「美容液」を使用 ネオマーケティング調査

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ECのミカタ編集部

スキンケア商品に「男性用」表記することによって、53.1%が「購入したくなる」

株式会社ネオマーケティング(以下、ネオマーケティング)は2025年8月1日、メンズスキンケアに関する調査結果を公表した。

調査概要

◆調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
◆調査の対象:全国の18歳以上の男性で、スキンケアをおこなっている人
◆有効回答数:400名
調査実施日:2025年7月8日〜7月9日
◆出典:メンズスキンケアに関する調査(株式会社ネオマーケティング)

約3割がスキンケアへの関心を持つ

日頃からスキンケアを行っている人にスキンケアへの関心を質問したところ、「やや興味(関心)がある」が29.8%で最多となった。一方、「あまり関心がない」「全く関心がない」が計30.6%、「どちらともいえない」が22.4%と、積極派と消極派がほぼ二分される結果となった。

続いて「とても興味(関心)がある」「やや興味(関心)がある」「どちらともいえない」と回答した人に対し、スキンケア(洗顔・保湿・UV対策など)をどのくらいの頻度でおこなっているかを質問したところ、62.4%が「毎日」ケアを実施していることが明らかとなった。

若年層の2割以上が「美容液」を使用

現在使っているアイテムは、「洗顔料」が74.0%で全体トップとなった。

保湿系では「化粧水」が全体51.3%ながら、10〜20代・30代が60%超、50代は31.0%と半減。保湿は年代ギャップが最も顕著となった。

この結果についてネオマーケティングは「注目は『美容液』で、10〜20代の22.0%が使用し、全体平均14.5%を大きく上回りました。成分訴求型コスメやSNSの情報拡散により、毛穴・美白・ニキビなど個別の肌悩みをピンポイントで改善しようとする投資志向が早くから芽生えていると考えられます」と分析している。

続いてスキンケアを行う理由についての質問には、「清潔感を保つため」が56.0%、次いで「身だしなみの一環」41.5%。男性にとってスキンケアは“美容”より“印象管理”として機能していることがうかがえる結果に。

一方、10〜20代は「ニキビや肌荒れ対策」が52.0%と全体平均を大きく上回り、前掲設問である「現在使っているスキンケアアイテム」での同世代の美容液使用率の高さと合致する。

ネット通販利用は30代がトップ

メンズスキンケア市場はドラッグストアを全体の76.3%が利用しており、40~50代では80%超と盤石な支持を集めていた。

一方、10〜20代は63.0%とやや低く「@コスメ(店舗)」や「ロフト」など複数のバラエティショップ、さらには「メーカー直販サイト」や「その他ネット通販」も10%強活用しており、チャネルの“多拠点化”が進んでいる。

また、30代は「その他ネット通販」が24.0%と最も高く、実店舗とECを行き来しながら「自分に合う1本」を探しているようだ。

月間支出は「~999円」が全体最多の37.5%を占める一方、5,000円以上を投じる“高投資層”(※1)も14.0%存在した。

SNSを使いこなす10~20代では、美肌は身だしなみの一部と捉えられ、真夏には暑さ・紫外線対策として日傘を使う男性も増えている。メンズコスメ市場への参入や拡販の検討、マーケティング活動に役立つ、興味深い結果といえる。

※1:「5000円~6999円」「7000円~8999円」「9000円~1万999円」「1万1000円~1万2999円」「1万3000円以上」の合算