防災意識、4割以上が「年々向上」 楽天調査

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ECのミカタ編集部

「楽天市場」、「防災意識と防災グッズに関する調査」結果を発表

楽天グループ株式会社(以下、楽天)が運営する「楽天市場」は、9月1日の「防災の日」を前に、「防災意識と防災グッズに関するアンケート調査(以下、本調査)」の結果を発表した。

調査概要

◆調査対象:全国15歳~80歳の男女
◆調査人数:1200名
◆調査期間:2025年8月1日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査機関:楽天グループ株式会社
◆調査実施機関:「Freeasy」
◆出典:防災意識と防災グッズに関する調査(楽天グループ株式会社)

防災意識は向上傾向

防災意識は向上傾向

「防災意識は年々向上していると感じますか?」という問いに対し、「変わらない」と回答した人は41.6%であった。一方「向上した」「どちらかといえば向上した」と回答した人は42.9%と、防災意識が向上している傾向が確認された。

実用性や網羅性を重視

続いて、2024年以降に購入した防災グッズについてたずねたところ「水」「非常食」「モバイルバッテリー・乾電池」「マスク・ウェットティッシュ」「非常用トイレ」が上位に挙がった。

購入時に意識することについては、価格やコストパフォーマンスよりも「長期保存が可能か(食料、水、電池など)」「必要なものがひと通りそろっているか」「日常使いもできるか」という回答がトップ3となった。

消費者は防災グッズを購入する際に、実用性や網羅性を重視していることがうかがえる。

3割以上が「ローリングストック」を実践

備蓄品を日常的に消費しながら補充していく「ローリングストック」という言葉について、34.2%の人が「知っていて実践している」、または「知らないが実践している」と回答した。

一方、ローリングストックという言葉を「知らない」と回答した人は39.2%、「知っているが実践していない」人は全体の26.7%という結果だった。

また、期限が近くなった非常食の使い道をたずねたところ、「そのまま消費する」という回答が最も多く、無意識に「ローリングストック」を実践していることが明らかになった。そのほかには「フードバンクに寄付する」といった回答も見られ、食品ロス削減や社会貢献への意識が芽生えつつあることもうかがえる。

日常生活に取り入れる防災へシフト

日常と非常時の区別なく使えるものや考え方を指す「フェーズフリー」という言葉については、7割近くが知らないと回答。実践している人(「知っていて実践している」「知らないが実践している」の合計)は23.2%にとどまった。

その一方で「非常時だけでなく日常使いと併用できる防災グッズがあったら購入したいか」という問いに対しては、46.0%が「購入したい」と回答。「フェーズフリー」という言葉の認知度は低いものの、防災専門ではなく日常生活でも使える、フェーズフリーな防災グッズの需要が高いことが明らかとなった。

楽天は本調査結果を受け、「防災意識の着実な高まりとともに、従来の『災害時のみの備え』から、『日常生活の中で取り入れる防災』『持続可能な防災』へと意識が変化していることが明らかになりました」とコメントする。

特に「フェーズフリー」への潜在的なニーズは高いといえる。今後の商品開発やサービス拡充の参考にしたい。