BASE、オーナーズ調査2025を発表 約7割が「越境ECに挑戦意欲あり」
BASE株式会社が運営するネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」は、2025年11月26日、「BASE」を利用するショップを対象とした、ネットショップ開設・運営の利用状況に関する調査「オーナーズ調査2025」の結果を公表した。
調査概要
◆調査内容:ネットショップ開設・運営について
◆調査方法:インターネット調査
◆調査期間:2025年10月23日〜11月2日
◆調査対象:「BASE」を利用するショップ
◆有効回答数:1083
◆出典:オーナーズ調査2025(BASE株式会社)
ネットショップ開設資金は「0円」が4分の1
ネットショップ開設時に用意した資金に関する設問(※1)では、回答者全体の約7割が「10万円未満」と回答した。
そのうちもっとも多いのは「0円」で、4分の1のショップが「0円」でスタートしたと回答している。

続いて「ネットショップで最初に売上につながった際、どのような取組みが効果的でしたか?」に対しては「SNSでの情報発信」が61.3%と、圧倒的な結果となった。

約7割が越境ECに興味ありと回答
「海外へのオンライン販売について興味がありますか?」という設問では、「興味がある」ショップが68.6%で、回答者全体の約7割を占めた。
そのうち「すでに実施している」が13.5%、「興味がある(まだ実施はしていない)」が55.1%であり、半数以上のショップに越境ECの潜在的なニーズがあることが明らかになった。

一方、越境ECに難しさやハードルを感じている事業者は少なくない。具体的に負担に感じる業務としては「国際配送方法の選定や発送手続き」が81.8%でもっとも多くなった。

BASEはこの結果について「越境ECには潜在的なニーズがある一方で、実際に取り組む際の手続きや運用に関する不安が顕在化しており、こうしたイメージや課題を解消することが、より多くのショップが越境ECに挑戦するための重要な鍵になると考えられます」とコメントしている。
9割のショップがInstagramを活用
ネットショップのPRや集客・販促のためにSNSや動画プラットフォームを活用するショップは、82.7%とこれまでの調査と同じ高い水準を保っており、D2C事業におけるパートナーとして欠かせない存在感を示している。
このうち「積極的に活用しているSNS」の1位は、2019年の調査開始時から変わらず「Instagram」が9割のショップで活用されている。

「オーナーズ調査2025」では、「BASE」を利用するショップオーナーの最新の利用状況が明らかとなった。市場動向を確認しつつ、今後の施策を検討たい。
※1:実店舗の開業資金は含めず、”ネットショップ開設のための資金”に限定して調査を実施。


