被災経験に学ぶ「備えたいスキンケア用品」 医療法人社団鉄結会調査
医療法人社団鉄結会は被災経験者300名に「避難生活での皮膚トラブル」を調査。2026年3月11日、皮膚科医による「災害時のスキンケア用品の備え」のコメントともに発表した。
調査概要
◆調査対象:避難所や避難生活を経験したことがある全国の20〜60代の男女
◆調査期間:2026年2月10日〜2月19日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象人数:300名
◆出典:災害時に備えるべきスキンケア用品5選、形成外科医が教える避難所での皮膚疾患対策と正しい傷の処置方法(医療法人社団鉄結会)
避難生活中の皮膚トラブル「湿疹・かぶれ」が最多
「避難生活中に皮膚トラブル(湿疹、かぶれ、傷の悪化、乾燥など)を経験しましたか?」と質問。6割以上が何らかの皮膚トラブルを経験していた。
水道、電気、ガスといったライフラインが使えない状況が継続する避難生活は、日常生活以上に皮膚への負担が大きいことがうかがえる。

続いて、「避難生活中に経験した皮膚トラブルの種類として、最も困ったものは何ですか?(皮膚トラブル経験者のみ回答)」と質問。「湿疹・かぶれ」が42.3%で最多となった。
鉄結会はこの結果について「避難所での毛布や衣類との接触、入浴頻度の低下、ストレスによる免疫力低下などが考えられます。また、傷の悪化が3割を超えている点は、適切な傷の処置方法が知られていない可能性を示唆しています」と分析している。

9割以上が災害時のスキンケア情報を求める
「避難時に持ち出したスキンケア・医療用品について、十分に備えができていたと思いますか?」について、「十分に備えていた」と回答した人はわずか12.7%にとどまった。

また、「災害時のスキンケアや傷の処置について、事前に情報を得ておきたいと思いますか?」という質問に対しては、9割以上が求めていると回答。経験者だからこそ、災害に備えた「情報収集」の重要性を強く実感していることがうかがえる。

皮膚科医「予防と早期対策で皮膚トラブルは防げる」
本調査結果について、アイシークリニックの髙桑康太医師は次のようにコメントしている。
「皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、災害時の皮膚トラブルは『予防』と『早期対応』で大部分を防ぐことができます。(中略)防災グッズとしてスキンケア用品を備えることは、決して贅沢ではありません。ワセリンは保湿にも傷の保護にも使える万能アイテムですし、日焼け止めは屋外での作業が多い災害時には必需品です。特に乳幼児や敏感肌の方がいるご家庭では、普段使い慣れたものを備蓄しておくことをお勧めします」
鉄結会は災害時に備えるべきスキンケア用品5選として、次の内容を挙げている。
◆ワセリン(保湿・傷の保護・唇の乾燥対策に万能)
◆絆創膏・被覆材(傷の保護、複数サイズを用意)
◆保湿剤(普段使い慣れたもの、小分け容器で)
◆日焼け止め(屋外作業時の紫外線対策に必須)
◆抗菌軟膏(小さな傷の感染予防用)
過去の震災では、避難所での皮膚疾患が多数報告されており、中には重症化するケースもあった。避難生活経験者からの貴重な声と専門医のコメント参考にスキンケア用品を備える、備蓄することの大切さを伝えていきたい。


