カートに「一時的に保存」5割以上「カゴ落ち」ではない可能性 Repro調査
Repro株式会社は2026年3月17日、ECサイトやアプリの利用実態を把握するため、ECユーザーの購買行動に関する消費者調査の結果を発表した。
調査概要
◆調査名:ECサイト・アプリの利用経験についてのアンケート
◆調査期間:2026年1月29日
◆調査方法:インターネットアンケート調査
◆調査対象:直近3カ月以内にECサイトでの商品購入経験がある20〜60代の男女
◆調査人数:1200人
◆出典:ECユーザーの購買行動に関する消費者調査(Repro株式会社)
カートは比較や条件確認を行う「検討の場」
本調査では、商品をすぐに購入しない場合に「カートを一時的な保存場所として使う頻度」について質問。「一時的な保存場所として利用する」と回答したユーザーは51.2%となり、半数以上がカートを保存目的でも利用していることが明らかになった。
カートに商品を入れる際の利用目的については、「購入する前提で、そのまま注文するため」が56.5%と最も多かった。一方で「比較のための一時的な置き場」「条件確認」「保存」など、購入以外の目的で利用しているユーザーも一定数存在した。
Reproはこれらの結果から「カートは単なる購入直前のステップではなく、ユーザーが比較や条件確認を行う検討の場としても利用されている可能性があります」と分析している。

多くのユーザーが「複数のチャネル」を使い分け
「カートに商品を入れたものの、そのまま購入しなかった理由(図3)」をたずねたところ、「他の商品や他サイトと比較するため、判断を保留した」が39.0%で最多だった。
カートに商品を入れたまま購入しない行動は、購入意思の消失というよりも「価格や条件を比較・確認する過程で判断を保留している状態」で発生していることがうかがえる。

同じ商品がモールと公式オンラインショップの両方で購入できる場合の利用傾向についてたずねたところ、「主にモールで購入する」が40.1%で最多だった。
一方、「商品や状況によって使い分けている」と回答したユーザーも36.3%にのぼった。多くのユーザーが「複数のチャネル」を使い分けながら、購入している実態が明らかとなった。
Reproはこの結果について「モールと公式オンラインショップは単純な競合関係ではなく、ユーザーが目的に応じて役割を使い分けながら利用している可能性があります」とコメントしている。

レビューはリスク確認として利用
商品レビューを見る際に「信頼できそうだと感じるポイント」をたずねたところ、最も多かった回答は「良い点だけでなく、気になる点も書かれている」で61.8%を占めた。
レビューは商品を評価するための情報というよりも、購入後に後悔しないためのリスク確認として利用されている様子が見受けられる。

Reproは本調査結果について、次のようにコメントしている。
「今回の調査から、ECユーザーの購買行動は『購入するか離脱するか』という単純な二択ではなく、比較や条件確認を行いながら判断を進める検討プロセスとして行われている可能性が見えてきました。カートはその過程で一時的な保存場所として利用されることも多く、モールと公式オンラインショップを使い分けながら情報を収集し、レビューなども参考にしながら慎重に購入判断を行っている様子がうかがえます」
ECユーザーは価格や条件、レビューなど複数の情報を確認しながら比較検討を行い、納得できる判断材料を集めた上で購入を決定していることが考えられる。
「カゴ落ち対策」を含め、今後の施策検討の際にぜひ、本調査結果を参考にしたい。


