西友、本格導入へ!ネットで買い近所の西友で受け取れる!

石郷“145”マナブ

9 月 29 日から注文した商品を自宅以外で受け取れる “セルフピックアップ” サービスについて、本格的に導入
大きく分けて「うけとロッカー」タイプと、「どーぞカ ウンター」タイプの2種。
西友の強みを生かした、お客様の利便性の向上の為の施策として、お客様には歓迎されそう

「SEIYU ドットコム」を西友と協働で運営するDeNAにとっても好材料

 合同会社西友(以下、西友)は、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)と協働でネットスーパー「SEIYU ドットコム」を運営しているが、その「SEIYU ドットコム」が9 月 29 日から注文した商品を自宅以外で受け取れる “セルフピックアッ プ” サービスについて、本格的に導入していくと発表した。

 今回導入する ”セルフピックアップ“ サービスには、大きく分けて2つある。ネットスーパー購入品を専用ロッカーで受け取 る「うけとロッカー」タイプと、西友店舗の店頭(サービスカウンターなど)で受け取る「どーぞカ ウンター」タイプ。お客様の都合に合わせて受け取ることができ、また、お買い物時間、レジ待ち時間、宅配や再配達を 待つ時間を一気に短縮できる。

「うけとロッカー」 は、お客様がネットスーパーで商品注文時に指定した受け取り場所・時間帯に付 与されたパスワードを入力することで、専用ロッカーから商品を受け取ることができる仕組み。今年 3 月より、長野県松本市の元町店で「うけとロッカー」のパイロ ットプログラムを実施していたが、想定以上の利用率で、それを踏まえて、 今回の首都圏での本格展開となった格好だ。西友浦安店(千葉県市川市)、西友本 八幡店(同前)、西友武蔵新城店(神奈川県川崎市)の店頭設置を皮切りに、今 後 3 年間で、西友 150 店舗(*1)に加えて、西友店舗以外でも、仕事帰りな どの生活動線上の駅や、毎日のお買いものが不便な立地にある工場やオフィス などでの設置を予定している。

「どーぞカウンター」 は、お客様がネットスーパーで商品注文時に受け取り店舗と時間帯を設定し、店頭での本人確認後に商品を受け取る仕組みだ。西友成増店(東京都板橋区)、 西友行徳店(千葉県市川市)を皮切りに 2015 年中に数店舗、今後 3 年間で 150 店舗(*1)での展開を予定している。

 お客様にとっては、その都合によって、店頭で購入することもあれば、ネット通販で購入することもある。つまり、お客様が購入するタイミングが多様化する一方で、当然、受け取るタイミングに対してのニーズも多様化していく。この受け取れる場所、物流拠点については、年々その重要度が高まっている。

 これまでは、西友のような大型店舗は、「SEIYU ドットコム」等、新たにネットスーパーを持つことで、店の商品を購入する機会を増やすことに力点を置いていれば良かったのかもしれない。けれど、今となっては、それでは購入するときこそ、お客様の都合にあわせたものではあっても、受取するときはというと、お客様の都合に完全に応えているとは言いがたいものであった。ここで、受取に関しても、お客様の都合に合わせて、自らの店舗を拠点としたことは、西友の強みを生かした、お客様の利便性の向上の為の施策として、極めて有効だ。当然、それらはお客様には歓迎されるであろうものであり、それは同時に、ネットスーパーにかける同社の意気込みを感じさせるものだと言って良い。西友にとっても、ネット通販にとっても新たな一歩であると言って良いだろう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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