アクル、「ASUKA」を利用できるShopifyアプリの提供を開始
株式会社アクル(以下、アクル)は2025年9月4日、Shopify利用事業者向けに、不正検知・認証システム「ASUKA」を利用できるShopifyアプリの提供を開始した。
あらゆる決済における不正検知を実現
「ASUKA」はクレジットカードにおいて必須の、クレジットマスター・大量アタック対策、第三者不正利用対策としての属性行動分析・不正配送先住所との照合、EMV 3-Dセキュアの本人認証サービスなど、総合的なセキュリティ対策ができるサービスである。
今回、提供を開始したShopifyアプリにより、Shopify利用事業者はアプリのインストールと簡単な設定だけでASUKAを導入できる。あらゆる決済における不正検知やチェックアウト時の制御・自動キャンセル処理が実現する。
アクルは本サービスのメリットについて、次のように説明する。
◆不正排除プラットフォームの活用
リアルタイムに更新・蓄積されるデータを基に判定が可能であるため、効果的な対策が実現する。
◆コスト削減
チェックアウト時の判定により決済処理に進ませることなく制御することが可能(※1)。不正防止と無駄な手数料の削減、注文後の検知により不正注文の自動キャンセルが可能で目視チェックや受注処理などの運用工数の軽減を実現する。
◆決済の不正対策
不正配送先住所チェック機能のアップデートや独自のスコアリングアルゴリズムの強化により、あらゆる決済における不正対策が可能。
◆分析サポート
同社の専任担当がつき、ECサイトに来ている不正利用者の分析結果の報告、効果的なセキュリティ強化を実施するため、EC運営担当者による運用や対応は不要。
※画像元:不正対策ソリューション「ASUKA」のShopifyアプリをリリース(株式会社アクル)
業界一体での不正対策を目指す
日本クレジット協会の発表によると、2024年のクレジットカード不正利用被害金額は513億円に達した。
アクルはこの状況について、「とりわけ不正利用が多いECカード加盟店においては、EMV 3-Dセキュアのみでは真正利用に対しても決済承認率が低下し、売上機会の損失につながる懸念があります。このような課題に対応するには、EMV 3-Dセキュアの導入だけでなく、ECカード加盟店による不正対策を組み合わせることが効果的です」と述べる。
こうした背景を受け、Shopify利用事業者がASUKAを容易に導入できるよう、今回新たにShopifyアプリを開発し提供を開始するに至った。
Shopify利用事業者がASUKAによる不正対策を強化することで、より多くのデータを蓄積し不正排除ネットワークの強化を図りながら、業界一体での不正対策を目指す。不正利用による被害の防止とECサイト運用におけるコスト削減を実現する機能として、今後の活躍に期待したい。
※1:チェックアウト時の事前制御はShopify Plusを利用する場合に限る。