Amazonログイン&ペイメントはEC-CUBEにも最適化
EC業界を大きく賑わせ続ける「Amazon ログイン&ペイメント」。EC-CUBEの専門家が集う開発会社アイピーロジック(株)では、日本国内で唯一のEC-CUBE用プラグインをリリースしている。国内No.1のシェアを誇るオープンソースECプラットフォームであるEC-CUBEとAmazon決済の連携の真価を、同社の毛塚 傑氏に伺った。
EC-CUBE×Amazonログイン&ペイメントはなぜ高評価なのか
弊社はEC-CUBEを専門に、プラグインやサービスの開発、サイトのカスタマイズ、保守などを行っています。昨年度はAmazonログイン&ペイメントの公式パートナーとしてEC-CUBE用の連携プラグインを開発し、既に70サイト以上の店舗様に導入頂いております。
店舗様にとって、お客様をいかにスムーズに購入まで誘導するかは常に大きな課題です。弊社プラグインを導入しますと、カート画面と商品詳細画面に「Amazonアカウントでお支払い」ボタンが表示されます。そこをクリックすることで、お客様に一切の入力をさせることなく、最短で、実に2クリックで購入が完了します。現状恐らくこれ以上スムーズにお客様を誘導する手段は見当たらず、このサービスの最大のメリットと言えます。
実際にこの効果はものすごく、とある店舗ではコンバージョン率が、プラグイン導入前に比べて1.64倍になりました。元々EC-CUBEは、購入までの画面数や入力項目数が多いため、カゴ落ちのリスクが常にあります。いかに購入までの過程を最小限にして、気持ち良く購入していただけるか、開発側としては非常にこだわった部分です。
店舗側も管理画面の操作に違和感なし
プラグインを導入した後の運用面の機能も、店舗様の使いやすさを考慮して設計しています。EC-CUBEの受注管理画面にAmazon状況管理用の列が追加され、ここで売上や取消、金額変更の一切を行う事が可能です。つまり、Amazon側の管理画面を触る事なく、使い慣れたEC-CUBEの管理画面だけで受注管理が可能になります。
多い店舗では一日数百件の受注処理を行います。その中で両方の受注管理画面を確認していくことは大変なストレスになりますし、ミスも増えます。ですので、受注管理の一元化は開発当初から必須要件と考えていました。処理自体も極めて簡単で、対象となる受注の「売上」「取消」「金額変更」リンクをクリックするだけで完了します。
会員獲得率向上は更に驚異的
注目して頂きたいポイントがもう一つあります。Amazonログイン&ペイメントの導入が、店舗様にとって販売促進だけでなく新規顧客開拓の一面も持っているということです。購入確定画面には「ご利用規約に同意し、注文者情報を会員として登録する」といった文言とチェックボックスが付いています。つまり、購入と同時にそのAmazonアカウントを活用して、店舗の会員登録もスムーズに行える仕様になっているのです。商品を購入してもらうだけでなく店舗の新規顧客獲得のチャンスにもつながる、というわけです。
ECにおいてリピート顧客の売上は30~40%といわれていますが、中小規模の店舗様において、お客様に会員登録してもらうことは、ある意味商品を購入してもらうより高いハードルだと言えます。割引ポイントが使えるなどのメリットがあるのになかなか登録されない理由は「入力の手間」と「知らないサイトに個人情報を預けたくない」という2つの大きな理由が考えられます。既存のAmazonアカウント情報を活用し、お客様に一切の入力をさせること無く会員登録できるこの機能は、この2つの理由を簡単にクリアすることができます。
実際に導入効果を見てみますと、Amazonアカウントで購入と同時に会員登録される割合は80%にも達します。プラグイン導入前後で比較しますと、平均して会員獲得率が1.5倍にもなります。会員獲得のための施策やサービスは多々ありますが、最もコストが安く、かつ効果のあるサービスだと言えるのではないでしょうか。このプラグインの中でも、ある意味最も重要な機能かもしれません。
弊社では、ECサイトを「大規模なシステムの集合体」と捉えて、日々サービスの開発に尽力しています。店舗様は、売上向上のための企画に集中して頂き、その内部の仕掛けは、我々のような専門家集団がどんどん進化させていきますので、EC-CUBEでお困りのことがございましたらいつでもご相談ください。
「アイピーロジック」3つのポイント
1 国内唯一のEC-CUBE連携プラグイン
2 CVアップ、会員獲得にも効果あり
3 受注管理もEC-CUBE側で全て一元化
<ECのミカタ通信 2016 AUTUMN vol.12より抜粋>