大分県立中津東高等学校、「ECのミカタ通信」を特別授業の教材として使用
(左から大分県立中津高等学校ビジネス情報科3年のみなさん)
2014年4月、「ECのミカタWEB」を運営する株式会社Ryo-MAが発行しているEC業界専門誌「ECのミカタ通信」(年2回発行、3・9月)が、大分県立中津東高等学校ビジネス情報科の特別授業の教材として取り上げられた。
授業は、「ECのミカタ通信vol.7」11ページに掲載されている内容から「オムニチャネル」「ビックデータ」「ソーシャル」というキーワードを抜粋し、言葉の意味を説明する形で行われた。
同校商業科の岡﨑博吉教諭は「『オムニチャネル、ビックデータ、ソーシャル』生徒たちの多くはこれらの言葉を聞いたことがないとのことでした。しかし、生徒たちはとても注意深くわたしの説明を聞いてくれていましたし、今後、頻繁にこのような言葉に触れていくであろう生徒たちに、これらの言葉を教える良いキッカケになりました」と授業の様子を語った。
商工業に特化した授業の一環として
大分県中津東高等学校は、2009年4月に大分県立中津商業高等学校と大分県立中津工業高等学校を統合し、総合選択制高等学校として中津工業高等学校の校地に新規に開設された。設置学科は機械科、電気科、土木科、生産システム科、ビジネス会計科、ビジネス情報科、定時制の商業科、機械科で構成されており、商工業に特化した授業を行う高等学校である。
授業を受けたビジネス情報科3年のYさんは「授業で取り上げられた3つのキーワードは、はじめに聞いたときは『何のことだろう?』と思いました。しかし、先生の説明を聞いていくうちに、これからのECには欠かせないとても大切な言葉であることを知りました。わたしは来年社会人になる予定なので、これらの言葉についてさらに深く学びたいと感じました」とその意気込みを語ってくれた。
生徒のコメントが授業の有意義さを物語る
「『ECのミカタ通信』を使った授業はとても興味深かったです。オムニチャネル、ビックデータ、ソーシャルという言葉がEC業界で流行していると、先生から話がありましたが、わたしは“ソーシャル”という言葉しか知りませんでした。他のふたつの言葉の説明やEC業界の話を聞いて、大変勉強になりました」(ビジネス情報科3年 Oさん)
「今回の授業を通して、将来に役立つキーワードの意味や役割について詳しく知ることができました。ECの各店舗が自社に必要なサービスを導入することによって、わたしたちがネットショッピングをより楽しく利用することができるのだなと思いました」(ビジネス情報科3年 Kさん)
など、様々なコメントが寄せられ、有意義な授業であったことが伺える。
コメントを寄せてくれたビジネス情報科の3年生を担任する小室豊教諭は「ECのミカタ通信を教材として利用させてもらい、ビジネスチャンスがこんなにもあることに生徒は驚いていました。わたくし自身も“オムニチャネル”についての知識が深くありませんでしたので、良い勉強になりました。EC市場拡大の背景がわかり、生徒にもわかりやすく説明することができました。今後も利用させていただきたいです」と話した。
近年、人々の生活の中でも身近な存在になってきたEC業界だが、専門的な知識なしにはやはり飛び込みにくい世界なのかもしれない。しかし、今回この授業を機に、若い世代がECへ興味を持つキッカケづくりとして、ECのミカタ通信が学校教育へ加担したという事実は大変喜ばしいことである。
「生徒たちにとって、教科書を使って学習することはもちろん必要ですが、ECのミカタ通信のようなリアルタイムの情報が掲載されている情報誌を使うことは、とても重要であると感じました。生徒たちが気軽に読める点においても非常に良かったです。EC業界に興味を持っており、将来業界で活躍する可能性のある者や、ネットショップを出店したいと考えている生徒にとって、生きた教材であると強く感じました」と商業科の曽根田剛教諭は締めくくった。