「他社ではできないこと」を可能にする物流倉庫。埼玉注目エリアに新オープン
2018年1月5日にオープンした株式会社ティービーエス(以下、ティービーエス)の「所沢物流センター」。都内からのアクセスも良く、稼働からわずかな期間にもかかわらず、徐々に埋まり始めているというこの新たな拠点について、所沢物流センターにてセンター長を務める及川 孝信氏に話を伺った。
アクセス良し、環境良し、ティービーエスの意志を継ぐ新センター
ティービーエスの新たな拠点となる「所沢物流センター」が建つ埼玉県の南西地区は、ここ数年で交通インフラが整い、倉庫も増えているという。その中でも「所沢物流センター」は国道254号線川越街道に近いということもあり、アクセスも良い。
また、同県の入間郡三芳町にあるティービーエス本社をはじめ、同社のその他の物流センターからも近く、拠点同士の横の連携もしやすいという。
「当社では、倉庫同士で荷物を横持ちするケースも多くありますが、近くに拠点があることでトラックを運転するドライバーであったり対応するスタッフの経費を抑えることができます。」
人材不足や配送料の値上げが話題となる中、要所要所での工夫が見られる。
働きやすい環境が高品質なサービスを産みだす
実際に及川氏に倉庫を案内してもらうと、ティービーエスのこだわりが見えてくる。取材時は稼働からわずかということで、未だ2階部分は改装工事が行われており、聞けば空調設置の工事を行っているところだという。
物流倉庫といえば、”夏は暑く、冬は寒い”という印象を持つ方も多いが、働く人々にとっての働きやすさを大切にするのもティービーエスが強くこだわるところだ。
産業機器のEC販売も請け負うティービーエスの独自性
「この所沢センターではEC通販商材を中心に、他社ではできないことをやっていきたいと思っています。」そう語る及川氏に案内をされて1階へ降りると、荷物が保管されており、すでに7割が埋まっている状態だ。近づくと、本当にECで販売しているのか?というくらいの大きなダンボールが目につく。
これらのダンボールに入っているのは、自動薪割り機や家庭用の草刈機といった特殊な産業機器なのだという。
「中小企業からの購入もありますが、B to Cでの販売を行っているクライアント様です。こうした大型商品は拠点止めになりがちですが、こちらのクライアント様は自宅の前まで運びますよ、ということを売りにしていますね。」と及川氏は言う。
その他にも、自宅で組み立てられるソーラーパネルなども保管されており、ECで販売される商材の中では珍しいものが多い。こういった商材を保管している物流倉庫は多くはないだろう。他社では扱えない商品をティービーエスが請け負うことにより、そういった商品を扱うEC事業者の受け皿となる。これは、ECで販売される商品の多様化という時代性をティービーエスがしっかりと把握するだけでなく、対応できる環境づくりを行っているからこそである。
そして倉庫の中央に進むと、周りとは異なり、小さめのダンボールが目立つ。
「弊社では保証期間中のアフターフォローも請け負っています。メーカー様に問い合わせがあった際、弊社に連絡が来てこの倉庫から発送する事ができます。薪割り機のシリンダーから細かいネジなどの部品まで多数あり、最初の頃はパーツの品番も書かれておらず、部品の判別がつかないということもありましたが、メーカー様と一緒に業務を改善していくことで、今ではワッシャー(座金)1つでもしっかりと商品管理できています。」
新センター長及川氏が語る、ティービーエス流の人材育成と新倉庫の魅力
まさに1からのスタートを切った「所沢物流センター」では、人材の育成という意味でも新たなスタートを切っている。これまで三芳町エリアに拠点を置いてきたが、新たに所沢エリアに拠点を置いたことで、所沢方面からの人材確保が可能になり、この「所沢物流センター」でも多くのパートスタッフを雇用したという。新しいセンターの立ち上げという大仕事の中で同社はのような人材教育を行っているのだろうか。
「仕事の一連の流れや用語をまとめたマニュアルはありますが、基本的にはオフィスワークなども含め社員がマンツーマンで教育をしています。EC通販に関しては、柔軟な対応が必要になることが多いですから、簡単なマニュアルをベースとして、柔軟に動けるようにしています。」
ティービーエスの社風は新センターにも受け継がれ、新たな時代を築こうとしている。前職でも物流業界にいたという及川氏は、通販業界の将来的な可能性に惹かれ、EC通販の案件を多数扱うティービーエスへと入社したという。そして今回、「所沢物流センター」のセンター長に抜擢されたわけだが、新たな環境、新たな人々と共にどういった物流センターを作って行くのだろうか。新たな拠点の魅力、そして思いを次のように語ってくれた。
「このセンターの一番の魅力はまだ決まっていないということですかね。人材も、倉庫の環境もまだ整えている途中ですし、このセンターの魅力はクライアント様と一緒に作り上げていければと思っています。
もちろん、既存のセンターから引き継いだ案件はやりやすいですが、新たな仕事を受けて、お客さんの要望に応えながら1から作っていくことは、私たちだけでなくお互いにプラスになることが多いと思います。」
クライアント数の増加により、新たに増やされた「所沢物流センター」には通販物流の未来を思う及川氏を中心として時代のニーズを汲み取りながらも、ティービーエスが積み重ねてきた歴史やノウハウが脈々と受け継がれている。「これってECで販売できるのだろうか?」とお悩みの方は、ぜひ一度ティービーエスへと問い合わせてみてはいかがだろうか。