佐川グローバルロジスティクスが次世代型大規模物流センター「 Xフロンティア」で中小EC通販事業者向けの新物流サービス提供開始!
ECビジネスにおける物流の重要性については、今さら言うまでもないほどに、EC事業者は痛感していることだろう。大手のEC事業者なら、自社物流体制を構築するなどして、競争力のあるロジスティクスシステムを武器にすることもできる。当然、中小規模のEC事業者と大手との物流優位性の格差は広がるばかりである。
しかし、そうした状況を打開すべく、中小規模のEC事業者に最新の物流システムを低コストで提供してくれる物流プラットフォームが誕生する。SGホールディングスグループが年初に竣工した次世代型大規模物流センター『Xフロンティア』内に開設されたECプラットフォームセンターだ。
中小規模のEC事業者の物流を刷新する可能性を秘めた『Xフロンティア』内のECプラットフォームセンターについて、SGホールディングスグループでロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクス株式会社(以下、佐川グローバルロジスティクス)の代表取締役社長 森下 琴康氏にお話を伺った。
最新物流ロボットによる省人化と従量課金制で低コストを実現した『Xフロンティア』
大きな規模で事業展開できる大手EC事業者であれば、大量仕入れで商品コストを下げることができ、かつ、物量が多いことによって自社物流を構築できたり、3PLなどに委託するにしても、ボリュームディスカウントによる低コスト化が可能になったりする。そのため、大手EC事業者は、販売価格も抑えられるので価格競争力も強くなる。しかし、中小規模のEC事業者やスタートアップ期のEC事業者だとなかなかそうはいかない。
「『Xフロンティア』のECプラットフォームセンターは、都内の恵まれたロケーションにありながら約6400坪の面積を誇る大型センターです。できる限り多くの、特に中小規模のEC事業者様にご利用いただきたいと考え、EC物流のプラットフォーム化を目指すことにしました。
多品種少量に適した自動倉庫型ピッキングシステム「オートストア」や、商品保管棚を作業場まで運び、ピッキング作業を大幅効率化する自動棚搬送ロボット「EVE」、さらには商品の大きさに合わせて箱を作成する自動梱包機など最新の物流ロボットを導入し、従来型倉庫と比較して約50%の省人化を実現しています。」
また、ロボティクスの導入による省人化に加え、従量課金制で利用できることによって、コスト面でも大きなメリットが生まれるという。
「スタートアップ期や中小規模のEC事業者様にご利用いただきやすいように、初期費用や月額基本料金のような固定費を設定しておりません。費用はすべて、入荷・出荷など実稼働ベースの費用のみ。つまり変動費のみということです。都心にほど近く、最新鋭の設備が導入された物流センターを、初期費用や固定費なしの従量課金で、しかも、小さな規模からでもご利用いただけます。ぜひ、多くのEC事業者様にご活用いただきたいと思います。」
と森下社長が言うように、好立地で最新鋭の設備を備えた『Xフロンティア』のECプラットフォームセンターがリーズナブルに利用できるとなれば、EC事業者にとって大きな価値があると言えよう。
バッチレス処理で受注後最短での配送も可能にする『Xフロンティア』の圧倒的機動力
さらに、EC事業者にとっての大きな魅力のひとつとして、佐川急便の大規模中継センターと直結していることが挙げられる。
「佐川急便の宅配便ネットワークとダイレクトにつながることで受注締め切り時間の延長などが可能になります。このXフロンティアに開設される中継センターの処理能力は佐川急便内最大規模であり、この配送網を活用することで商品ピッキング、梱包から配送までより効率的なサービスを提供することが可能となります。
こうした『Xフロンティア』の強みを生かして、ここではバッチレス処理によるスピーディーな配送を実現しようと考えています。宅配業者などに配送を委託する場合、毎日決まった時間で出荷指示を締め切って、配送作業に回すバッチ処理が一般的だと思います。
しかし『Xフロンティア』では、バッチレス処理を採用するため、受注後最短での配送対応が可能になります。たとえば午前2時の受注データを午前3時までにいただければ、そこからすぐに作業して午前4時には荷物が出来上がり、ベルトコンベアで中継センターに降ろせば、その日の午前5時の便にのせて午前中に配達することも可能です。この配送のスピード感を関東全域で実現できるのです。
このスピードは、EC事業者様にとって大きな優位性になると確信しています。」と森下社長は、『Xフロンティア』の圧倒的な機動力の高さに自信を覗かせた。
レンタルビジネスのメンテナンスや越境ECなど『Xフロンティア』の多様な対応力
このバッチレス処理対応だけでも『Xフロンティア』の圧倒的な機動力に驚くばかりだが、『Xフロンティア』の対応力はそれだけではない。
「商品のメンテナンスなどが実施できるスペースを設けています。たとえば、海外旅行で使用するレンタルのWi-Fi端末など、レンタルビジネスなどを展開されるお客様のレンタル品が戻ってくると、それを検品・メンテナンスを施して、再出荷にかけるようなスキームに対応できるようになっています。あらゆる商材を扱えるというわけではないので、取扱い可能な商材についてはぜひお問合せをいただきたいと思います。
また、『Xフロンティア』はセキュリティ面も万全を期していますので、貴金属などの高額商品の物流拠点としても安心してご活用いただけます。それ以外にも化粧品、サプリメント、アパレルなど、多様な商材に対応可能です。」と森下社長が言うように、その対応力は機動力に勝るとも劣らない、EC事業者にとっての魅力だと言えよう。
「『Xフロンティア』には国際輸送を担うグループ会社「SGHグローバル・ジャパン」が当社の隣に拠点を置いています。両社の連携によって越境ECに係る輸出入への柔軟な対応が可能です。また当社は、先ごろ、中国の3PL企業を買収しました。今後、『Xフロンティア』をご利用のEC事業者様が、本格的に中国への進出を図りたいということになれば、そのための現地の物流拠点をサポートすることも可能になります。いまでも越境ECのサポートは行っていますが、より深みのある海外展開サポートが可能になります。」と森下社長。
佐川グローバルロジスティクスの今後の展開からも目が離せない。
EC事業者にとって、正確に、すばやく、そしてリーズナブルに商品をお客様にお届けする、という物流の機能は生命線だといっても過言ではない。
そんな重要な機能であるからこそ、信頼できるパートナーに任せたいものだ。もし今、物流に課題があるのなら、佐川グローバルロジスティクスに相談してみることをお勧めする。きっと最適な物流ソリューションを提案してくれるに違いない。
なお、『Xフロンティア』のECプラットフォームセンターは見学が可能なので、実際に現場を見てみたいというEC事業者は、ぜひ佐川グローバルロジスティクスに問い合わせてみるとよいだろう。