Makuakeで話題のバタフライボードがBASEからShopifyに”ひとり”でも簡単にリプレイスできた理由とは

ECのミカタ編集部 [PR]

バタフライボード株式会社 代表者 福島 英彦氏

ビジネスの成長とともに、ECサイトのシステムをリプレイスする事業者は多い。どのプラットフォームが自社にとって最適なのか、事業者はフェーズに応じて模索する必要がある。それは、少人数で運営しているショップも例外ではない。

今回は、そのプロダクトが国内外で高い評価を得る、バタフライボード株式会社のリプレイス事例をご紹介。数ある選択肢の中から同社が採用したのはBASEからShopifyへのリプレイスだった。“ひとりメーカー”として、たった一人で製品開発からブランディング、ショップの実務までを手がける代表の福島英彦氏に今回のリプレイスについて伺った。

ユーザーの声で進化を続ける「持ち運べるホワイトボード」

――「バタフライボード」の商品の特徴と、誕生したきっかけについて教えてください。

バタフライボードは、端的にいえば「持ち運べるホワイトボード」です。これまで大きくて・重くて・格好悪いものだったホワイトボードを、広げて使える拡張性とノートの携帯性を両立させて、コミュニケーションツールとして利用できるように開発したものです。

私は口下手で意思疎通を図るのが苦手だったのですが、ある日ホワイトボードを使い始めたことで、仕事が円滑に進められるようになりました。この経験が商品着想のきっかけです。今まで会議室にしかなかったホワイトボードを、どこでも使えるようにしたい。そんな自分の課題を解決するためにも作ったツールですね。

バタフライボードの発表以降、毎年1製品ずつくらいのペースで、お客様からご意見をいただきながら、アップデートしたプロダクトを世に出すようになりました。2021年には、7つ目のプロダクト「notesX(ノーツエックス)」を、Makuakeでリリースしました。


――バタフライボードのプロジェクトを立ち上げた当時は、どのような状況でしたか?

世の中にないモノを生み出したいという想いは以前からありましたが、とりあえずは副業という形で、本業の合間を縫って試作品を作っていました。3つ目の製品がクラウドファンディングで1,000万円以上のご支援を集めたときに、「これは事業化できそうだ」と思い立って、起業しました。立ち上げから現在まで、製品開発も販売も一人で運営しています。


――Makuakeでの反響もかなり大きかったとお聞きしています。どのような工夫が消費者に支持されたと思いますか?

6回目のクラウドファンディングでは目標金額の9260%達成!

サイトやメディアで包み隠さず、製品開発の目的から苦労した部分まで「素の自分」を見てもらうことです。商品を届けるというより、商品の「進化」を届けるという感覚ですね。もちろん商品価値も大事ですが、「次の製品に対する期待」を持ってもらえるようなモノづくりを意識しています。

当社のプロダクトは全てお客様の意見が発端になっています。そのためにオンライン・オフラインを問わず、お客様の声を聞ける環境をどんどん創出していきたいと考えています。

管理工数削減とブランド展開のためにShopifyを選択

――創業期はどのプラットフォームを使ってEC運営を行っていましたか?

2015年に1作目のクラウドファンディングの支援募集が終わって、その後はAmazonで製品を販売していました。

Amazonは網羅性の高いカタログのように商品を見せていくサイト設計になっています。ただ当社の場合は、商品自体に加えて、どのような会社なのかもあわせて知ってほしいと感じていたので、ブランドサイトを並行してローンチしました。

このタイミングで、自社ECショップも構築しました。今後のビジネスの展開も手探りだったため、当面のリスクを低減できる無料プラットフォームのBASEを選択しました。BASEを利用して5年ほどECを運営していましたが、2021年4月に、Shopifyを使った新しいサイトにリプレイスしました。


――Shopifyにリプレイスした要因は何でしたか?

大きく4つの理由があります。

4月にリプレイスしたShopifyサイトページ
https://butterflyboard.jp/

1つ目は、ブランドサイトとECサイトを分けていたせいで、管理の手間がかかっていたことです。お客様目線で見ても、「どちらのサイトから問い合わせれば良いの?」と混乱を招いてしまう。お問い合わせのボリュームが増えてきたことを機に、統合したサイトを作ることに決めました。結果的に商品が購入でき、ブランドのことを深く知っていただけるサイトになったと感じています。

2つ目は、バックヤードの機能面です。BASEの注文管理機能の一部をOpenlogi(オープンロジ)と連携させていたのですが、フロー全てをオートメーション化するために、別のプラットフォームに切り替える必要がありました。これは製品開発やお客様とのコミュニケーションに、より多くの時間を割くためです。

3つ目は、越境ECへの拡張性です。海外からのお問い合わせが増えてきたこともあり、サイトの決済方法や言語対応を整備して、世界中から気軽に購入してもらえる状態を目指していました。Shopifyは世界中で170万社以上が利用しているグローバルECプラットフォームです。私自身が海外のECサイトで商品を買うときに、そのほとんどがShopifyで作られたサイトだったことも後押しになりました。

そして4つ目が、UI/UXの自由度の高さです。リニューアル後は、モノを売るためだけのECサイトではなく、ブランドの世界観を伝える機能を併せ持ったサイトにしたいと考えていました。Shopifyはデザインやコミュニケーション手法が多彩で、さらには顧客データベースをより高度なCRMに活用することもできるので、目指していた顧客体験を実現できそうだと感じました。

次のアクションを見せてくれるのがShopify

――Shopifyのサイト構築時に「BASEショップ情報移行アプリ」を利用されたそうですね。使い勝手はいかがでしたか?

マニュアルやネットで調べながら私一人で作業したのですが、迷うこともなく、とてもスムーズにデータを移行することができました。

顧客情報、注文データ、商品情報などを移行したことで、サイトを初期設定するうえでのマイルストーンとしても役立ちました。ゼロからECサイトを作ると、「何から手を付けて良いか分からない」ことがよくあります。そこに基本データがある程度入るだけでも、そのプラットフォームへの“慣れ方”が変わります。プレビューを開けば、登録された画像がどこに表示されるか見えますし、各種データの閲覧もスムーズです。


――アプリを使ったデータ移行には、どれくらいの期間と費用がかかりましたか?

当社の場合は商品数が少ないこともあって、期間は1日もかからなかったですね。無料のアプリなので費用も発生しませんでした。BASE時代からのお客様にサイト変更のお知らせとクーポン発行によるオファーを試みたり、過去データをもとに採用すべき決済方法を決定するなど、移管した情報はCRMやサイト構築に有用でした。


――ECサイトを立ち上げる過程での、Shopifyの印象を教えてください。

まずUIが非常に分かりやすいですね。サイトのチューニングを行うときに、どこを修正すれば良いかが直観的に把握できます。サイトの管理画面を頻繁に操作しない人でも、すんなり導入できるでしょう。バックアップの仕組みも秀逸です。他のプラットフォームだとバックアップを取るだけでも相当な手間がかかりますが、Shopifyならコードを編集したあとでも、容易に前のバージョンに戻せます。全体的なデザインも使い心地も洗練されているなと感じました。


――ShopifyでECサイトをローンチしてからの使用感はいかがですか?

マーケティングのサマリの視認性が高くて「次のアクションが見える」のが素晴らしいですね。管理画面内の分析ページをチェックすると、どの商品が売れていて、どの商品のページビューが少ないかが一目で把握できます。例えば販売に力を入れたい商品がクリックされていなければ、表示順を上位に変えるなど、対策をすぐに講じることができます。


――データ分析の他に注目している機能はありますか?

実現したいことがたくさんあるので、気になる機能はたくさんあります。特に注視しているのが、メールなどでお客様とコミュニケーションをとるための機能です。お客様の意見を商品開発にダイレクトに反映する当社ではコミュニケーションの深掘りは欠かせません。どのアプリを使用するか、情報を精査して検討中です。

「アイデアとの出会い」を創造し続けるために

「アイデアとの出会い」を創造し続けるために

――バタフライボードの今後のプロダクトやサービス展開について教えてください。

お客様の声を聞いて商品開発していく基本線はこれまでと変わりませんが、それと並行してBtoBのプロジェクトが動き始めています。当社の持っている特許技術を使いたいと企業様からお声がけがありまして、ライセンスという形で技術を提供しながら、文具以外の領域でもこの技術を活かしていけるよう取り組んでいます。

業界が違う方や工場と関わっていくことで、技術そのものが進化していることを実感しています。今後はより一層マーケットのニーズを把握し、技術開発を進めながら「未来の定番」を生み出したいですね。


――その過程において、Shopifyに期待することはありますか?

Shopifyはフロントエンドの自由度が高いのが魅力のひとつです。それを活かして、「商品を売っているサイト」としての機能と、「技術を持っている会社」という表現を、Shopifyを使って両立させていきたいです。今後もしっかり導線設計して購買チャンスを確保しつつ、ブランドサイトとしての訴求も行っていきます。

さらには数あるアプリを活用することでの拡張性、コストパフォーマンスの面にも期待しております。

――最後にバタフライボードが大事にしていること、目指していきたい世界について教えてください。

当社は「ハロー・アイデア」がコンセプト。これからもツールや技術を使って、人々が新しいアイデアと出会う機会を生み出し続けていきます。

私は「一人を満足させられないモノが、多くの人を満足させられるわけがない」と思っています。お客様が何を見て、どう行動するのか。何が製品購入のハードルになっているのか。Shopifyを使うことで、お客様のことをもっとよく知れます。そこから一歩踏み込んで、Shopifyをフックにしてオフラインで深くお客様とコミュニケーションできる機会を設けられればと考えています。

今まで以上にプロダクトを進化させることで、皆様が素晴らしいアイデアに出会って、もっと世の中が良くなっていくことを願っています。

バタフライボード公式ストアはこちら

今回バタフライボードが利用したShopify(ショッピファイ)とは?

世界175ヵ国で170万以上のオンラインストアが毎日運営されている世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォームShopifyは、クラウド基盤のECプラットフォームです。 低価格で本格的なECサイトが作れることから起業家から大手企業、著名人など多くのブランドに支持されています。

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