ECカート乗り換え時の煩雑なデータ移行はプロにお任せ、株式会社HATの『データお引越し便』

ECのミカタ編集部 [PR]

EC事業の拡大フェーズにおいて、避けて通るのが難しいのがカート変更。注文件数が増えるにつれ、適切な規模感のカートに乗り換える必要が発生します。しかし、カート変更は一筋縄ではいきません。
「カード番号」「個人情報」「購買情報」など機密性の高い情報を漏れなく安全に移行するのは、繊細な作業であり、リスクも大きいもの。にもかかわらず、データ移行についてはカート事業者であってもその道のプロではないといいます。
株式会社HATはカート引っ越しにおける数少ないプロフェッショナル。カート乗り換えの最適なタイミングや注意点について、代表の南氏とシステム部の森田氏にお話をうかがいました。

株式会社HATの『データお引越し便』

株式会社HATの『データお引越し便』

――HATさんの会社と提供しているサービスについて教えてください。

:株式会社HATは、現在、社員13名。17期目をようやく終えたところです。
もともとはシステム開発をメインに、ホームページの制作やネットの広告の代行など、インターネットに関わるあらゆることを請け負っていました。お客様からさまざまなご相談をいただくたび、社内で検討しながらお力添えしてまいりました。
今注力しているのは『データお引越し便』です。ECカートを乗り換える際のデータ移行をいたします。現在のECカート上のデータ(顧客データ、応対履歴、定期注文データ、過去注文データ、カード情報、商品データなど)をEC事業者様の運用や、リプレイス先のカート仕様に合わせて安全に移行するサービスです。

――もともとはシステム開発領域が専門だったのですね。

:はい。ホームページ制作などからスタートしましたが、クライアント様から「どこで相談してもなかなか受け合ってもらえないんだけど…」といったお困り事が舞い込むことが多々ありました。お客様からご相談ある都度対応して、最後の駆け込み寺のような感じでしたね。

――そんな中、『データお引越し便』が生まれたのですね。

:はい。こちらもECメーカー様からのご相談がきっかけでした。健康茶を販売しているEC事業者さんが、3万件ものデータをエクセルで管理し、定期販売を回していると。そのデータのカート移行を対応しましたところ、次も、次も…という話になりまして。データ移行のご依頼が少しずつ増えていったという形です。

――これまでどのようなデータ移行を対応してきたのでしょうか?

:ECメーカー様は日本に60社ぐらいあります。そして、80くらいのEC通販システムが稼働しています。その主要なメーカーさんのほとんどに対応してきました。

――正直なところ、あまりデータ引越しのサービスというのは聞いたことがないのですが…。

:縁の下の力持ちと言いますか、あまり表に出ない仕事ではありますよね。我々もこれまでは下請けという形がほとんどでした。また、データ移行を専門にしている会社さんはまだないと思います。お困りの企業が多い割には、まだサービスの届いていない分野なのです。

――扱いが怖いっていうところもあって、他の企業がなかなか手を出しにくい分野なのでしょうか。

森田:そうですね。カート会社様ですらやりたがりませんから。

――やりたがらない理由としては、リスクが高いから?

森田:そうですね。元のデータ解析するのも大変ですから。他社のシステムなので、どんなデータが入っているか分かりませんし。
ECカート様によっては、「ご自分でお願いします」とデータ移行に関してはノータッチのところもありました。そこで、そのECカート様に営業をかけて、データ移行を弊社で請け負うことにしたわけです。

:その時、今後はデータ移行をメイン事業にしていきたいということで、社内で相談しまして。その了承を得たタイミングで、プライバシーマークの審査も取得しました。取り扱うのは個人情報の塊ですから。今、データ移行を本格的に請け負うようになって3年目ですが、プライバシーマークを更新しながら、安心安全を第一に取り組んでおります。

――データ引越し専門のサービスがあるということに少し驚いているのですが、データ移行というのはそんなに大変なことなのでしょうか?

:「もっと簡単にできると思っていた」という声を大変多く聞きます。データ移行は思った以上に大変な作業です。
これはシステム同士の言語が共通化されていないことが原因です。かたや顧客IDと呼ばれるものが移行先のシステムではカルテ番号と呼ばれていたり、あるいは、同じ単語なのに意味が違っていたり。
また、顧客を管理するステータスが、かたや3個なのに、こちらのシステムでは10個あるとか。もう全く違うんです。

――まるで、言語を翻訳するような感じですね。

:そうです。我々は「マッピング」と呼んでいますが。システムAからシステムBに移行する際、どのデータをどこに移行するか。データをまとめるか、分割するか。一つひとつ検討しながら移行していかなくてはなりません。
「コンピュータなんだから、簡単にできるでしょ」という認識の方が大勢いらっしゃるのですが、それは大きな誤解です。

データ引っ越し便の資料をDL

ECカートを乗り換えるタイミングとは

ECカートを乗り換えるタイミングとは代表取締役 南 壽郎氏

――ECカートを乗り換えるタイミングについて、見解をお聞かせください。

:まずは、事業が拡大するタイミングですね。1日あたりの注文件数、出荷件数などのボリュームが大きくなって、このままいくと利用している通販システムの中では賄いきれなくなりそうだ…。そういった規模感の問題ですね。1日の出荷が1000件になるあたりで、皆さんお考えになると思います。
あとは、お客様に対して、「よりサービスを深掘りしたい」となった際、サービス拡充のためにECカートを変更することが考えられます。よくあるのは、サブスクリプション、定期販売へ注力するタイミングですね。

――カートの乗せ換えというのは、なかなか大きな決断だと思うのですが…。

:はい。リスクを伴う部分ではございます。非常に踏ん切りが難しい。決断したら、絶対に失敗できません。とても緊張感の伴う作業です。

――個人情報とか、それこそ顧客の情報ですとか…。

:データが重要なのは当然のこととして、それ以外にも、「カートが変わることによって解約が発生しないか」といった不安もありますね。カートを変えることでアップセルに繋がればいいですが、ネガティブな面がないとはいえない。
より良いサービスが提供できるというプラスの要素もあるけれど、慣れないカートで使い勝手が悪くなったと感じる方もいらっしゃるかもしれない。

――お客様へのケアが必要なのですね。

:そうだと思います。データ移行を我々にお任せいただくことで、お客様へ向き合うところにリソースを割くことができると考えています。

リプレイスの注意点

リプレイスの注意点開発部マネージャー 森田 隆一郎氏

――ECカートのリプレイスに関して、注意すべき点はありますか?

森田:EC事業者さんは、使っているカートのデータについては把握されていても、移行先のカートついては全然わからない状態で導入することになります。同じECカートといっても、カートによってできることは異なります。
リプレイス先のデータ項目の把握、取り込み機能の要件、カード情報やAmazon Payの移行方法の確認など、大きな工数と手間がかかります。また、データの変換や加工が必要になるため、対応するには相応のスキルが求められます。さらには変換、加工後のデータ検証が不可欠ですが、検証するにはリプレイス先のカート会社との摺り合わせが必要になります。
特に、カード情報や各種決済回りについては、注意を払って移行しなければなりません。ミスしたら大きな問題になりますから。時間も手間もリスクも伴うのがデータ移行作業なのです。

――データ移行のミスというのはよく起こるのでしょうか?

森田:EC事業者様がご自身でデータ移行させた案件で、不具合の相談を受けたことがあります。カード情報がきちんと移行できておらず、定期注文の決済が通らなくなってしまっていました。そうなると、お客様に商品をお届けることができません。幸い、早急にご相談いただいたことで大事には至りませんでしたが、対応がもう少し遅ければ多数の解約につながってもおかしくない事案でした。
また、定期注文の情報の加工に誤りがあって、別の商品をお届けしてしまったり、お届け日に商品が届かないといったケースも、よく耳にします。

――なるほど。ミスを起こすと大変なことになるのですね。自分たちでデータ移行が難しい場合、HATさんに頼むことはできるのでしょうか?

:ECカート様からのご依頼が多くを占めていますが、これからはEC事業者様からの直接のご依頼にも積極的に対応していきたいと考えています。

――キャパシティ的にそろそろカート移行を考えなければいけないというEC事業者さんは多いと思うのですが、ECカートって種類がありすぎて、どれを選ぶのが正解なのか、なかなか判断が難しいと思います。そのような相談にも乗っていただけるのでしょうか?

:はい、もちろんです。ご相談いただければ、フィッティングやコーディネートをいたします。我々がカートを販売しているわけではありませんから、公平な立ち位置でご提案が可能です。

経験に裏打ちされた知見とノウハウ

経験に裏打ちされた知見とノウハウ

――他社と比べたHATさんの強みというのは、どのような点でしょうか?

森田:正直な話、データ移行に関してはほとんど同業者さんがいません。なので比べようがないというところはあるのですが…。弊社の強みとしましては、やはり、経験によって裏打ちされた知見とノウハウです。
リプレイス先カートのデータ項目や取り込み機能の要件を把握しているため、工数が圧倒的に短くなります。また、エンジニアが専用のシステムを作成して作業するため、柔軟性の高いデータ変換や加工が可能です。
データの検証に対しても、効率のよい検証手順を把握しており、スムーズに行うことができます。

――ECカートの乗り換えを検討中の方へメッセージはありますか?

:EC事業者様は、お客様対応や日ごろの運用業務をこなしながら移行のことを考えなければいけません。それは、すごく大変なことだと思います。データ移行に関しては、弊社にお任せいただくことで、本来必要な移行後の運用検討や現状のお客様への対応に集中いただきたいと考えております。

今後の展望

今後の展望

――今後の展望についてお聞かせください。

:『データお引越し便』で培ったノウハウを元に、データ整形サービスの展開を計画しております。ECカートに限らず、顧客分析や解析システムにデータを移行する際のデータ加工を提供するサービスです。
アンケートはがきや会員証を紙で持っている店舗様の場合、それらのデータをエクセルなどで管理されていると思います。そのデータを顧客分析やマーケティングに活用したいとなった際、データの整理や加工が必要になります。
あるいは、事業の統廃合などによってこれまでとは違う顧客管理システムにデータを移行する必要が出てきたとき、そのシステムに合う形にデータを整えなければなりません。
これらの煩雑な作業をお任せいただけるよう、『データ整形便』のローンチに向けて着々と準備を進めております。

森田:データ整理、加工、移行は、弊社の得意とするところです。これらは重要でありながら非常に手間のかかる作業でもあります。ここを一任いただくことで、ご本業に専念できる環境をご提供できればと思っています。
南:弊社が、EC事業者様とECカート業者様、そして、既存システムと新しいシステムをつなぐ架け橋となれば幸いです。

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