楽天株式会社2014年度第3四半期決算説明会
楽天株式会社の、2014年度第3四半期決算説明会が行われた。説明会当日、多くの報道陣に囲まれる形で、代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏、代表取締役副社長執行役員の山田善久氏、財務部財務企画課課長の市川祐子氏の三名が登壇した。
売上収益は、前年同期で1,288億円であったものに対し、14.6%増の1,476億円。
営業利益は、前年同期で234億円であったものに対し、20.9%増の283億円。
EBITDAは、前年同期で302億円であったものに対し、20.0%増の363億円。
当期利益(親会社の所有者帰属)は、前年同期で107億円であったものに対し、79.4%増の192億円。
以上の経営成績であるというバックグラウンドの元、三木谷氏の「大変好調なクォーターでございました」という一言で始まった発表の内容は以下の通り。
ビジネスハイライト
・Viberの成長拡大(月間アクティブユーザー2億900万人、ユニークID4億4,900万人に)昨年比倍以上に。
・積極的に新サービスを導入(楽天モバイル、Rポイントカード)2サービスとも出だしは非常に好調。
・Ebates流通総額:前年同期比約60%増。今年は約30億ドル(約3,000億)超えの流通総額に。
業績ハイライト
・連結EBITDA:前年同期比約20%増。
・連結営業利益:前年同期比20.9%増。
・グローバルEC流通総額(Ebates分含む):前年同期比27.2%増。
・国内EC流通総額:前年同期比11.3%増。
・その他インターネットサービス(コンテンツ事業等)の赤字縮小:前年同期比EBITDA36億円改善。
・金融サービス営業利益:前年同期比22.1%増。
※EBITDA:税引前利益に、特別損益、支払い利息、及び減償却費を加算した値。
三木谷氏は、好調だった背景には、社会的に見ても進展が著しいEC化が要因の1つと想定している。その中でも、スマートフォンの普及が大きく影響を与えており、従来のわざわざPCを立ち上げてネットショップを利用していた環境から、手軽にスマホからEC購入が可能となった環境の変化がEC化の促進を大きく後押ししたのではないかと語る。
楽天市場で言えば、スーパーセールなどを中心に様々な企画を打っているということが1つ。そして細かい機能改善を日々行っていくことが重要であったとする。ソーシャルショッピングも見逃せなく、消費者ネットワークを使ったショッピングも徐々に花開いてきており、根本的にインターネットショッピングをする人の比率が増えてきていることなども大きく関係していると語った。
その後、報道陣の質疑応答が行われ、楽天株式会社2014年度第3四半期決算説明会は終わりを告げた。
取材/写真/文:島名