ACEが「AIタッガー」で売上120%を実現! 今後のECは「SEO対策」から「AI対策」へ

最終更新日:

ECのミカタ編集部 [PR]

楽天市場やYahoo!ショッピングの検索ロジックは、すでにAI前提へと大きく舵を切っている。従来のSEO対策だけでは、消費者の検索結果に表示されにくくなりつつあり、対応を怠れば競合に埋もれてしまう恐れもある。今や、AIに自社の商品を「見つけてもらう」ための“AI対策”として、データを構造化し整備することがEC運営に不可欠な時代に突入している。

エース株式会社は、LISUTO株式会社が提供する「AIタッガー」によってデータを構造化し、1カ月でアクセス数と売上120%を実現した。今回は、「AIタッガー」の導入効果や今後のAI対策について、エース株式会社 営業本部 第三事業部第二課 マネージャー 杉山智彦氏と、LISUTO株式会社 営業部 マネージャー 矢頭潤一氏に話を伺った。

LISUTOの「AI対策」を詳しく知る
 

「AIに見つけてもらう」ためのデータ整備とは

――まずはエース様の事業概要についてお聞かせください。

エース株式会社 営業本部 第三事業部第二課 マネージャー 杉山智彦氏(以下、杉山) 私たちはスーツケースやビジネスバッグ、カジュアルバッグなどを製造・販売している会社です。販売チャネルは幅広く、百貨店や専門店、チェーン店、ECなど多岐にわたり、近年はEC比率が高まってきました。

お客様のレビューを見ると、エースが長年築き上げてきた「信頼」と「安心」について評価をいただいています。高品質な商品を提供するのはもちろん、お客様のレビュー全てに目を通し、カスタマーサポートにも力を入れています。

エース株式会社 営業本部 第三事業部第二課 マネージャー 杉山智彦氏

杉山 楽天市場などのECモールでは、検索ヒットや上位表示されるには商品名やキャッチコピーの最適化だけでなく、適切なキーワードの選定や構造化されたデータの整備が欠かせません。その中でも特に重要なのが、いわゆる「タグ付け」、楽天市場で言うところの「商品属性」の入力です。私たちも実際に運用する中で、アイテム数が多いとタグ付けにかなりの時間を要してしまいますし、複数の担当者が同じクオリティで商品登録することは困難です。私たちは品番数だけでも1300ほどあり、SKU数となるとさらに増えます。以前は複数の担当者が手分けして商品登録をしていたのですが、人によってばらつきがありました。その結果、私が全体の最終チェックを行い、不足しているタグや商品名を修正していました。

LISUTO株式会社 営業部 マネージャー 矢頭潤一氏(以下、矢頭) 杉山様が感じていたように、人に頼ったタグ付けではどうしても入力内容にばらつきが出てしまいます。誰が商品登録をしても一定の品質でデータが整っていることは、モール上で商品情報を正しく届けるうえで欠かせません。検索結果に商品が表示されるかどうかは、こうしたデータの整備精度に大きく左右されるんです。

――今はAIを前提としたデータ整備も求められているそうですね。

矢頭 これまでは、消費者が能動的に商品を探していましたが、現在はAIを活用した検索ロジックが徐々にECモールに組み込まれつつあります。今後は、AIが自動で提案する商品をもとに、消費者が受動的に購入の判断をする流れがさらに加速していくと考えられます。

そうなると、従来のように「人にとって読みやすい説明」だけでは、AIに商品の情報を正しく理解してもらえず、検索結果に表示されにくくなってしまう可能性があります。だからこそ今のうちから、「AIに見つけてもらう」ことを前提とした構造化されたデータ整備が欠かせないのです。

LISUTOの「AI対策」を詳しく知る

「AIタッガー」を活用し、1カ月でアクセス数と売上120%を実現

――エース様のECモールにおける運営方針と「AIタッガー」の活用の背景をお聞かせください。

杉山 私たちはモールごとの戦略に大きな違いは設けていません。「アクセス数×転換率×平均単価=売上」という基本に忠実に運営しています。当社と同じような商材を扱う競合が多い中、いかにアクセス数を稼ぐかが最大の課題です。しかし、昨年7月頃からアクセス数が低迷し、前年を下回る状況が続いていました。

状況を改善しようとコンサルタントの導入を検討していたところ、LISUTO様から「コンサルタントをつける必要はありません。私たちにお任せください」と力強いお言葉をいただきました。その姿勢に信頼感を持てたこともあり、改めて「AIタッガー」の活用に本格的に取り組むことにしました。

――具体的に「AIタッガー」をどのように活用しているのでしょう。

杉山 AIタッガーは楽天市場のSKUプロジェクト移行前から使用しており、1カ月に1度の頻度でタグ付け作業を実施していました。CSVを読み込ませると一瞬でタグが生成されるので、便利なツールです。また、今年からは、AIタッガーに新たに搭載されたマーケティング支援機能「プロダクトリサーチ」も活用し始めました。

――「プロダクトリサーチ」とは、どのような機能なのでしょう。

矢頭 「プロダクトリサーチ」は、自社商品や他社商品を、SEOの観点で導き出された最適な基準と比較し、改善のヒントを可視化できるツールです。商品名やキャッチコピー、キーワードの使い方などを総合的にチェックし、「AIタッガー」独自のスコアで評価します。スコアが高ければ現状でも十分な競争力があると判断できますし、低ければ具体的にどこを見直すべきかが明確になります。

杉山 「プロダクトリサーチ」の管理画面は見やすく、商品のスコアに応じて緑・黄・赤の色で表示されます。毎朝出勤したらまずは管理画面を確認して、すぐに改善すべき商品を把握しています。また、タイトルやキャッチコピーなど、どこの改善が必要なのかわかるのもうれしい点です。この機能がなかったら、どこを直せばいいのかも分からず、競合の動向を見ながら手探りで試行錯誤を繰り返すしかありませんでした。

――実際に「AIタッガー」を活用して得られた効果をお聞かせください。

杉山 今年の5月から改めて活用に力を入れたところ、すぐにアクセス数が回復傾向に転じ、売上もそれに応じて回復してきました。その結果、6月の楽天スーパーセールでは前年比売上111%を達成できました。その後も数字は順調に改善されており、アクセス数も売上も前年比で120%ほどになっています。

もちろん、すべてが順風満帆だったわけではありません。どのように改善すればいいか迷う場面もありましたが、そんなときに頼りになったのがLISUTO様のサポートです。困ったことがあればすぐにWebミーティングを設定してくれますし、私たちの悩みに真摯に向き合ってくれます。想像以上に手厚いサポートをしていただいていて、感謝してもしきれません。ECで何かに困ったことがあると、気づけばすぐLISUTO様に相談している、そんな存在です。

LISUTO株式会社 営業部 マネージャー 矢頭潤一氏

矢頭 私たちはどのように伝えれば、お客様が理解しやすいのかを常に意識しています。特に、技術的な内容は自分たちではわかっているつもりでも、気づいたらお客様を置き去りにしてしまいがちです。そのため、お客様と歩幅を揃えて会話をしていくことを何よりも大切にしています。

これからのECは「SEO対策」から「AI対策」へ

――今後のECモールにおけるAIとの向き合い方についてお聞かせください。

矢頭 今後のEC運営では、AIに自社商品を正しく理解・評価してもらうためのデータ整備が重要になります。 楽天市場でSKUプロジェクトが始まった際に商品属性が導入され、多くの項目が作られました。そして24年10月には、楽天市場が自ら検索ロジックの評価軸を公開し、商品情報の最適化は店舗が主体的に取り組めるSEO施策であり、店舗の成功を支える重要な基盤であると明言しました。

あわせて、商品属性(=タグ付け)をフル活用したUX改善施策がいくつも導入されました。楽天市場はその効果を実証しながら、商品属性の重要性を繰り返し強調し、店舗に対してタグ付けの徹底を促す啓蒙活動を進めています。

これらはAIが情報を見た時にフリーテキストで羅列されているよりも、商品情報を判別しやすいようにするためだったといえるでしょう。ECモールにおけるAIの活用は避けられず、Yahoo!ショッピングでもAIに向けたデータ構造化の重要性が高まっています。

――これまで「人に選ばれるため」だったEC運営が「AIに選ばれるため」に変わってきているのですね。

矢頭 これまでAIは、業務効率化のためのツールとして捉えられることが多かったと思います。もちろんその役割は今も変わりませんが、それに加えて、最近ではAIが「どの商品を消費者に提案するか」を判断する側として機能し始めていて、店舗としては“AIに見られる側”であることを意識したデータ整備が求められています。

今後は、AIに選ばれるための情報設計がますます重要になります。私たちは2016年の創業当初から、商品情報を理解するAIを独自に開発してきたからこそ、ECモールの検索にAIが導入されたとしても「どこを整備すべきか」を自信を持ってお伝えできます。AIがどのように商品情報を読み解くかを深く理解しているからこそ、「AIタッガー」でAIに選ばれるデータ整備を実現できているんです。

杉山 EC運営をしていると、AIは本当に脅威だと感じます。私たちのように現場にいると特に「人に選ばれるEC」から「AIに選ばれるEC」へと変わってきているのを実感しています。実際、楽天市場では「パーソナライズド検索」が始まり、ユーザーの興味関心や購買履歴に応じて、AIが表示商品を決める仕組みがすでに動き出しています。

さらに、楽天が開発したエージェント型AI「Rakuten AI」が、今年の秋には楽天市場に本格導入されると、先日の「Rakuten AI Optimism」で発表されました。こうした流れに適応できなければ、どんなに良い商品でも“選ばれない”可能性が高まっていくと思います。だからこそ、LISUTO様のサポートを受けながら、「AIタッガー」でAIに伝わる情報整備を進めて、これからも検索で確実に選ばれる存在になっていきたいですね。

LISUTOの「AI対策」を詳しく知る


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事