商品は3Dで魅せる!指でくるくる、欲しいを刺激!
ネットショップで、ユーザーが自分の思うままに商品を見ることができるようになる、そんな技術が誕生した。この技術を提供するのは株式会社ファソテック。これまで30年以上、製造業向けの3Dソフトウェア製品の販売やサポート、エンジニアリングサービスを行ってきた。(最近では、その3D技術を活用し医療分野へも進出)今回は新たに開始したデジタルコンテンツサービスについてソリューション技術部の小野 友則氏にお話を伺った。
ヌルヌル・サクサク動く軽快な操作感!商品力アップへ
今回取材したデジタルコンテンツとは、自らの指で自由自在に対象を操ることができる新感覚のコンテンツだ。ファソテックが培ってきた3Dの技術を応用し、画像1枚分のスペースで、平面では表現しきれなかった奥行きや裏面、斜めからの角度など多彩な表現ができる。例えばスカートのふんわり感、フィギュアの上からも下からも斜めからも、スポーツ用品の使用イメージなど、とにかく体験していただきたい。
こちらは(http://goo.gl/lDIiWl)記者お気に入りの”車”を対象にしたコンテンツ。タッチパネルなら指で、タッチパネル非対応の場合はマウスでお楽しみいただける。 横に動かすと車が回転、縦に動かすと車の色が変わる。
体験いただけただろうか?このヌルヌル・サクサク動く軽快な操作感!3Dを熟知している専門家が作るからこそ、このなめらかな動きが実現できるのだ。小野氏は「デジタルコンテンツでは1枚の画像では表現しきれない本物の良さを伝えられます。作り手のこだわりが詰まっている商品・作品であればあるほどその魅力を引き出すことができる自信があります。」と話す。
とにかく楽しい!のがこのデジタルコンテンツの最大の魅力だろう。ユーザーはデジタルコンテンツを楽しみながら、詳細な商品情報に触れることになる。ECショップ成功の秘訣の一つは商品力だとも言われるが、ユーザーを商品に惹きつける力と考えれば、デジタルコンテンツは商品力を大きく向上させる力を持っているのだ。
フィギュアの壽屋も導入、こだわり商品を魅せる!
見せたいところを、本物に限りなく近い形で見せることができる。また、ユーザーも今までにないリアルな状態をじっくり見ることができる。これがデジタルコンテンツだ。この特徴を活かした導入例として小野氏はフィギュアやプラモデルで有名な”株式会社壽屋”を挙げてくれた。(壽屋とファソテックの対談も近日公開!)
「壽屋さんでは、アメコミヒーローのフィギュアのプロモーションとして導入いただきました。この商品の特徴はフィギュアに自由に組み換えができるジオラマがついているところです。フィギュアの詳細な作りやジオラマの組み換え見本としてデジタルコンテンツをご活用いただきました。」と小野氏。
フィギュアを購入するユーザーは、フィギュアの背面や裏面の隅々までこだわりをもって商品を選んでいる。しかし、地方ではフィギュアを取り扱うショップは少なく、ネットショップを利用することとなる。そのため、強いこだわりがあるにも関わらず、ウェブ上で画像を数枚見ただけで購入しているユーザーが多くいるという。このようなこだわりの強いユーザーにも納得してネットショッピングを楽しんでもらうための方法としてデジタルコンテンツは非常に有効だ。
つまり、デジタルコンテンツは商品を直接見ることができないというECショップが抱えるマイナス面を克服し、ユーザーが実店舗と同じ感覚で買い物を楽しむことができるようにする力を持っていると言えるだろう。テキストで理解できる機能面ではなく、目視で確認したい素材感、詳細なつくりなどを表示するには、最適のツールのように感じる。
動画の加工で、商品の「動き」も表現可能
クルクルまわる商品画像の他に、ファソテックでは、「操作感」に着目した動画加工技術も提供している。動画からもデジタルコンテンツが制作できるのだ。こちらのモデルの動き(http://goo.gl/fKg4Yv)を確認してみてほしい。フィギュアの例でもそうだが、実物を触れないネットショップでは「顧客がその商品を実際に利用している感覚」を提供し、購入に向けたストーリーを提供することが大切だ。商品ページを制作する際に、そんなところに頭をひねらせている担当者も多いことだろう。体験いただいたモデルのコンテンツでは、ふわっとあがるスカートや、全体的な着丈感など、ユーザーにまるで実際に身に着けているかのような感じが伝えることができる。アパレルショップからしてみれば、伝えたい商品のストーリーをふんだんに詰め込んだ商品画像を作成する事が出来るのだ。
平面でありながら立体的な表現ができるデジタルコンテンツは、あらゆる角度から表現できるため、ユーザーが商品のイメージや細かなデザイン、作りなどにこだわる商品において商品の魅力をより引き出すことができるが、では、この高性能なコンテンツはどのようにして出来上がるのか?それを問うと、「素材となる動画や画像をいただければ2営業日ほどでできますよ。」といかにも簡単そうな回答が返ってきた。なんでも、デジタルコンテンツは数十枚の連続する画像を組み合わせて作っているという。
そもそも、小野氏は「3Dの技術をもっと多くの人に使ってほしい!」という思いからデジタルコンテンツを開発したそう。しかし「ECショップに手軽に使ってもらうにはより手軽なほうがいい。そのためにはブラウザで見られる汎用性を持たせれば、では、厳密に3Dではなく、”3Dライク”な感触で十分なのかもしれない。」と考え、すぐに導入できる現在のデジタルコンテンツが出来上がったのだ。
デジタルコンテンツは画像をベースにしているため、作成に使用する画像の枚数や撮影の仕方を変えることで様々な表現が可能だ。衣類のように素材の感触や着用イメージが気になるものであれば、その衣類を着用したモデルを回転するように撮影、スポーツのコンテンツであればパラパラ漫画のように動きを表現するなど、一連の画像をつなぎ合わせることで多彩な表現が実現している。
今回の取材の際、デジタルコンテンツの魅力にどっぷりはまってしまった記者からの要望で、特別にバドミントンの動画からコンテンツを作成していただいた。(記者は可能なら毎日でも体育館に行きたいほどのバドミントン好き)スポーツのコンテンツはクルクル回るコンテンツとは違い、スローモーションになったプレイヤーを自由に操れるようなイメージ。打球の瞬間や、筋肉の動きまで、見たいところをじっくり見ることができる。途中で止めたり、逆再生をしたりと自由自在に操れるため、上達のヒントが見つかるし、何より楽しい!スポーツのプロモーションや新商品の使用感などを伝える際にも有効なサービスだと感じる。
3Dライクが作る!ワンランク上のネットショッピング!
デジタルコンテンツを導入したECショップは2つの意味でレベルアップするのではないだろうか。1つは商品の魅力アップ。これまで表現しきれていなかった詳細なつくりや素材感を表現できれば、商品は変わらずともユーザーから見た商品の魅力はアップする。もう1つはより楽しい買い物のの場を提供できるようになること。デジタルコンテンツを触ったシンプルな感想は楽しい!だろう。数枚の写真から商品の質を推測する買い物よりも、見たいところを自由に見られる買い物のほうが手軽で楽しいと感じるのは言うまでもないだろう。
商品の見せ方に驚きと革命を。多数のECショップの中から商品を選んでいるユーザーからすれば、その見せ方が何より大事。今までみたいな平面では伝えきれないこともある。360度の回転が、ユーザーに商品のすばらしさと感動を与えてくれる。
壽屋&ファソテックの作品はこちらからご覧いただける。(“360°Viewer”をクリック!)→http://www.kotobukiya.co.jp/howto_build_batman/