B to B参入企業や卸にも対応!「BカートASP」
「BカートASP」は、BtoBならではの複雑な取引をシンプルなフローで行えるようにしたクラウド型ASPカート。BtoCからBtoBに参入したい企業や、アナログの受注業務をデータ化したい企業などから注目を浴びている。導入のメリットや活用事例について、株式会社Dai、営業統括マネージャーの鵜飼智史氏に伺った。
B to CからB to B参入における業務のギャップをなくす
オムニチャネルの普及などにより、ネットとリアル、BtoCとBtoBなど、流通の垣根はどんどん低くなってきています。この状況を受けて、BtoCで売り上げを伸ばしている多くの店舗さんが、次なるステップとして注目しているのがBtoB通販、つまり法人や事業者を対象とした取引ではないでしょうか。
BtoCとは違い、BtoBにおいては価格、販路、決済など企業間取引ならではの商習慣があります。たとえば取引先ごとに販売価格が異なったり、ある商品を特定の取引先にだけ紹介するなどは、その一例ですよね。こうしたBtoB取引に必要な機能をすべて標準提供しているカートシステムが「BカートASP」。決済、受注、在庫管理など他社サービスとの連携も充実しておりますので、多彩なニーズにお応えすることができます。取引に応じた設定をしていただければ、特定の取引先だけに掛売りを対応したり、ネット上で見積もり書のやりとりをすることも可能です。
BtoCのカートシステムでは、BtoBの商習慣を考慮してEコマースを始めることが難しかったのですが、BカートASPはBtoBに特化したカートシステムなので、手付かずだったBtoBのEコマースに参入できるようになります。法人や事業者から見ても、BtoCの買い物と同じ感覚で注文ができるので、BtoCのような感覚でBtoBのビジネスをはじめられる。
こうしたメリットから、現在「BカートASP」は楽天ショップオブザイヤー受賞店や上場企業を始め、さまざまな規模・業種のメーカー、卸、商社などの企業様にご活用いただいています。社内発注用やBtoE(社販サイト)としてのご利用もあります。
複雑でアナログな卸取引をシステム化、業務効率アップ
BtoCにおいてITインフラが急速に発展していくなかで、卸の業界だけが取り残されているのが現状です。卸の取引は大変複雑で、個別の対応が求められますが、自社システムが整った一部の大手企業をのぞき、企業間取引の多くはファックスや電話で行われることが多いのではないでしょうか。
手作業が多かった企業間取引も、ネットから注文をもらえればデータとなって管理されるので、業務効率がアップされコスト削減にも繋がります。物流会社さんへの出荷指示もBtoCと同じようにCSVデータで送ることができるので、配送の現場を混乱させてしまうようなことも防げます。アナログでの作業やデータ管理に、膨大な手間と時間がかかっていることは、言うまでもありません。
「BカートASP」はこうした受注した後の運用オペレーションを改善できるため、業務を大幅に効率化できます。ここ数年で流通の構造が激変し、新しい仕入先を探している小売店も少なくありません。展示会でのアプローチだけではなく、ネットで販路開拓をしていく場合、自社が活躍する業界とは違ったチャネルに訴求していくこともできます。
たとえばアパレル会社が雑貨店などにも自社商品を取り扱って欲しい場合、オンライン上に卸サイトという接点を持ち、注文しやすいカートがあることで、新規顧客を獲得することができるでしょう。
B to Bの流通を向上、EC業界のさらなる発展につなげたい
弊社はBtoBの専門誌を30年以上発刊してきた中で、2005年に顧客である卸会社様のご要望をうけて、専用のカートを自社開発しました。営業マンが個別対応できる取引先には限界があります。ですからどうしても、取引の小さな会社とのやりとりはおろそかになりがちです。それを専用カートの機能によって解決することで、取引の規模を問わず、丁寧な個別対応が可能となり、たいへん喜んでいただけました。
このように、課題を抱えた企業はたくさんあり、問題を解決していきたいと思いましたが、各社に合わせてシステムをカスタマイズするとなれば膨大な費用がかかります。そこで、BtoBに特化したシステムとして開発したのが「BカートASP」なのです。月額9800円から、規模にあったプランでご活用いただけるクラウド型ASPカートにすることで、高機能・低コストを実現できました。
機能拡張のアップデートも毎月無料でおこなっていますので、たびたびのカスタマイズで費用がかさむ心配もございません。日々発見されるプログラムやサーバーの脆弱性に対して厳格なセキュリティ対策を行っておりますので、安心してご利用いただけます。「BカートASP」を多くの企業様に活用いただくことで、BtoBをはじめとした流通の標準をあげたいと思っています。
「BカートASP」3つのポイント
1.BtoB特有の個別対応をシステムにおまかせ
2.アナログの複雑な作業・管理をデータ化し、業務をシンプルに
3.BtoB取引をネットでおこなうことで新規顧客を獲得
<ECのミカタ通信 2016 SPRING vol.11より抜粋>