河出書房や偕成社などの出版社が『SD export』で世界134か国に本の販売を開始

 2016年8月1日、株式会社ラクーンが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」の越境ECサービス「SD export」において、河出書房や偕成社、エイ出版社、CCCメディアハウスなどの出版社が海外の小売店や企業に向けて本の販売をスタートしました。

 「SD export」は世界134か国へ卸販売ができる越境ECサイトです。これまでアパレルや雑貨を中心とした商品を取り扱っていましたが、8月1日より新たに本ジャンルを追加し、販売を開始しました。

 当社と出版社との取り組みについては、すでに21の出版社がスーパーデリバリーを利用して国内の小売店に取次を通さずに本を直接販売する、という書店以外の新たな販路を開拓する取り組みを行っており、多くの小売店から反響をいただいております。

 一方海外ではフランスを皮切りに大人の塗り絵が大ブームとなっており、北米ではその売上げが2014年100万部から2015年には1,200万部へと急増しています。米アマゾンの売上TOP10の半分を大人の塗り絵が占めたこともあり、海外市場において塗り絵は人気の高いコンテンツであり、これからも息の長い成長を続けるのではと思われます。そこで塗り絵を中心とした本の海外販売を開始することとなりました。

 これによりSD exportの流通額向上と認知向上を図り、世界中に日本の出版社の本を広げていきたいと考えています。

■SD export

 2015年8月からスタートした越境ECサイトです。輸出にかかる面倒な手続きや代金回収を代行するため、日本国内のメーカーは海外の小売店や企業に対し、手間なく簡単にリスクなく商品を販売できます。現在、世界134か国に対応し、販売側の国内メーカー数は約570社、商品数は約14万点です。一方購入側の海外のバイヤーは約7,000社の登録があり、登録が多い国は上から台湾、香港、アメリカの順となっています。

■スーパーデリバリー

 スーパーデリバリーは、商品を卸したいメーカーと仕入れをしたい小売店が取引できる卸・仕入れサイトです。2002 年 2 月から運営を開始し、商品掲載数は約 56 万点。メーカーにとっては、地域を超えた全国 52,372 店舗への販路拡大ツールとして効果を発揮し、小売店にとっては 1,138 社の出展企業とインターネットを通して取引でき、仕入先を大幅に拡大することが可能です。メーカーと小売店の取引で発生するコストや手間、リスク等を解消し効率的な取引を実現します。(数字は全て2016年4月末現在)