「日本を動かす経営者」を表彰!「Forbes JAPAN JAPAN’S CEO OF THE YEAR 2016」

フォーブス ジャパンは9月28日、アワードセレモニー「JAPAN’s CEO OF THE YEAR 2016」をパレスホテル東京で開催し、『日本を動かす経営者BEST10』、『世界で最もイノベーティブな企業 日本部門 BEST3』『最もイノベーティブなスタートアップBEST3』にランクインした経営者を表彰いたしました。

フォーブス ジャパン11月号(9月24日発売)で発表した「日本を動かす経営者 BEST100」ランキングでは、企業のIR活動を総合的に支援しているフィスコIRの協力を仰いで「社長力」を点数化。財務情報のみでなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)といった非財務情報も評価に加え、経営の総合力の順位をつけました。

セレモニーでは、多くの経営者、起業家ら300人以上が集まる中、16社を表彰。Forbes ASIAのティム・ファーガソン編集長、IDEO共同経営者トム・ケリー氏によるスピーチが贈られたほか、それぞれの部門で1位に輝いた第一生命保険 渡邉光一郎社長、楽天 三木谷浩史社長、プリファード・ネットワークス 西川徹社長によるトークショーも行われました。

■名称 : 「JAPAN’s CEO OF THE YEAR 2016」
■日時 : 9月28日(水)10:30~12:00
■会場 : パレスホテル東京
■内容 : 「日本を動かす経営者 BEST10」受賞者らの表彰、トークショー

各部門1位受賞者のコメント
■「日本を動かす経営者 BEST100」 1位 第一生命保険 渡邉光一郎社長
戦前、会社が業界1位になろうというときに、創業者は当時の社長に「最大でなく、最良を求め続けることだ」と言った。「最大」にはゴールがあるが、「最良」にはゴールがない。我々は、順位など相対的な価値ではなく、絶対価値を求め続けていかなければならない。今回受賞された他の企業の良いところを学び、PDCAを回し、クオリティージャーニーを続けていきたい。

■「世界で最もイノベーティブな企業日本部門」 1位 楽天 三木谷浩史社長
20年前、「誰もインターネットでものを買わない」と言われる中で事業を始め、最初の月の売上は32万円(うち18万円は自分)だった。それがいま年間10兆円規模になった。インスピレーションが沸いたら、仮設を立てて取り組み、イノベーションを起こしてきた。会社が大きくなって「ブレーキ」を踏みがちなこともあるが、受賞を勇気に、新しいことに挑戦していきたい。

■「最もイノベーティブなスタートアップ」 1位 プリファード・ネットワークス 西川 徹社長
産業用ロボットを中心に、人工知能(AI)で機械を賢くする技術開発をしている。重要なのはそのAIがインターネット(ネットワーク)上で働くことで、それにより機械同士が協調し、壊れてもカバーし合うような動きも可能になる。会社の成長はビジョンの合うパートナー企業があってこそ。感謝しつつ、さらに連携を加速し、技術を届けていきたい。

■高野 真 フォーブス ジャパン編集長/アトミックスメディア代表取締役CEO
Forbes JAPANの編集方針は、「ポジティブでグローバル、そしてメッセージがあるものを届ける」というもので、CEOの言葉はまさにそれを具現化しています。私の座右の銘は「最後に勝つのは強い者ではなく、正しい者だ」という本田宗一郎の言葉です。最近は、盛田昭夫や松下幸之助のようなカリスマ経営者が減っているとも言われるが、今こそ、CEOの力が重要であり、だからこそこのアワードを行いました。CEOランキングは、比較するのが目的ではありません。素晴らしさを積極的に評価し、その好例を伝えていきたいと思います。

■トム・ケリ/ IDEO(*)共同経営者 (*世界的に有名なシリコンバレーにあるデザイン会社)
長年リーダーシップの研究をしてきた作家、ウォーレン・ベニスから聞いた忘れられない言葉に「リーダーの一番の仕事は、新しいリーダーを育成することだ」というものがあります。ここにお集まりの方々は既に経験もあり、エスタブリッシュな企業の方が多いと思いますが、ビジネスに欠かせない要素となった“クリエイティビティ”と“起業家精神”を促進し、「明日のリーダー」を生み出していっていただきたいです。

受賞者一覧 (*敬称略)
『日本を動かす経営者BEST10』
1位:渡邉光一郎(第一生命保険)
2位:北村邦太郎 (三井住友トラスト・ホールディングス)
3位:宮永俊一(三菱重工業)
4位:中山譲治(第一三共)
5位:家次 恒(シスメックス)
6位:片野坂真哉(ANAホールディングス)
7位:手代木 功(塩野義製薬)
8位:平野信行(三菱UFJフィナンシャル・グループ)
9位:岡藤正広(伊藤忠商事)
10位:斉藤恭彦(信越化学工業)「最もイノベーティブなスタートアップ」
1位:西川 徹(プリファード・ネットワークス)
2位:関山 和秀(スパイバー)
3位:玉川 憲(ソラコム)「世界で最もイノベーティブな企業 日本部門」
1位:三木谷浩史(楽天)
2位:家次 恒(シスメックス)
3位:柳井 正(ファーストリテイリング) 

ゲスト/トークショー
・ティム・ファーガソン(Forbes ASIA編集長) *逐次通訳
・トム・ケリー(IDEO共同創業者) *逐次通訳
・渡邉(第一生命保険)×三木谷(楽天)×西川(プリファード・ネットワークス)

※今回の受賞者及びランキングの詳細は、フォーブス ジャパン2016年11月号(9月24日発売)で掲載中。

■「CEO RANKING 2016」選考方法
「フォーブスジャパン」編集部が掲げる「日本を動かす経営者」を数多く生み出すという方針のもと、企業のIR活動を総合的に支援しているフィスコIRの協力を仰ぎ、「社長力」を点数化し、上位100人を選出。最初に「日本を動かす」というテーマに合う企業規模を持つ会社として時価総額を指標として上位100社を選定。次に、社長力の評価方法として、従来の財務情報を評価した「財務パフォーマンス」に加え、ESG(環境・社会・ガバナンス)といった非財務情報も「ESGパフォーマンス」として評価し、「経営の総合力」をつけた。

具体的には、特定企業(以下、A社)について、A社の「財務パフォーマンス」「ESGパフォーマンス:の潜在的な経済価値の創造力を測定し、それに対してA社の「財務パフォーマンス」「ESGパフォーマンス」の実質的な経済価値の創造力を開示情報などに基づき評価し、そのギャップ(乖離の程度)を指標に点数化・格付けした。