『売れるスマホECのファーストビューレイアウト』【株式会社久調べ】

株式会社久は、本日10月1日、日本の EC サイトの売上上位 100※1社を対象に、スマートフォン(以下、スマホ)サイトのファーストビューを調査し、EC サイト最新トレンドレポート第2回として公表することをお知らせいたします。
株式会社久は、本日10月1日、日本の EC サイトの売上上位 100※1社を対象に、スマートフォン(以下、スマホ)サイトのファーストビューを調査し、EC サイト最新トレンドレポート第2回として公表することをお知らせいたします。

株式会社久は、『ひと・こと・ものをつなげて喜ばれるを創る』を理念とし、「47都道府県すべての地域で通販支援を行う」ことや「ユニークで価値のある情報提供プラットフォームを提供する」ことをビジョンに掲げ、EC総合支援をはじめとした業務運営を行っております。

EC サイト最新トレンドレポートは、株式会社久が今まで多くの大手EC サイトの総合支援から得た知見や経験を活かし、より多くの企業様の EC サイトの売上に貢献したいと考え、定期的に公表をさせていただいており、第1回の「日本のECサイトの売上上位300社のサイト横幅トレンド」におきましては多くの反響のお声をいただきました。

EC サイト最新トレンドレポート第 2 回におきましては、多くの企業様がスマホ特有の課題を抱えていることやスマホ単独のECサイトに関する調査結果の公表があまり行われていないことから、スマホの EC サイト設計において重要である「ファーストビュー」について、日本の EC サイトの売上上位 100 社※1の各サイトを調査し、『売れるスマホECのファーストビューレイアウト』として結果を公表する運びとなりました。

株式会社久は、今回の調査結果を有効に活用し、今後も多くの生活者に素晴らしい商品をお届けするお手伝いをするビジネス・サービスを展開していくべく、いっそう努力してまいります。


■調査概要

【調査期間】2015 年 7 ~8月
【調査対象】日本の EC サイトの売上上位 100 社※1
【調査手段】iPhone5cにおけるトップページのファーストビューをキャプチャーしワイヤーフレームを作成。そのデータを元に含まれる要素を検出して位置※2とサイズを集計。

※ 1 国内でネット販売事業を展開する主な事業者に対して行った月刊ネット販売通信 Online(発行:宏文出版株式会社)が実施した 2013 年度(2013 年6月~2014 年5月の決算を反映)売上高調査の上位100社を対象に調査。スマートフォン用サイトが存在しない9社は除く。
※ 2  ファーストビューを9分割した際に、それぞれの要素が存在する位置を算出

【調査結果詳細】

1.ファーストビュー調査で検出された要素は29個

日本のECサイト上位100社※1のファーストビューを調査し、検出された要素※3は合計29個でした。
それぞれの要素を多い順に並べたのが以下の表です。
また、ファーストビューの大きさ※4を100% とした時のそれぞれの要素のファーストビューにおける割合も調査しました。

※ 3 2社以上のサイトに含まれたもの。よって全てのサイトが上記の要素を全て含んでいるわけではない。
※ 4  iPhone5c (640×920px)の液晶サイズを100%とした際に占める割合
 
「サイトロゴ」は全ECサイトにおいてファーストビューに表示されていることがわかります。
次いで、ECサイトにはなくてはならない「カートボタン」、既存顧客のための入口、会員獲得の入口となる「サインイン・会員登録」、そして商品訴求のための「メインビジュアル」と続きます。

なかでも「メインビジュアル」はファーストビューにおける表示割合も約36%と最も高く、ファーストビュー設計において大きく影響する要素だと考えられます。


2.これが「売れるサイトのファーストビュー」だ!

検出された要素は上記のとおり、合計29個でした。その要素の位置とサイズの結果を元に算出した理想的な「ファーストビュー」は以下の通りです。

調査で検出された要素の中でも、上位100社のうち、配置されているサイト数が多いものを厳選して作成しました。
上部((1)~(3))に多く抽出された「商品導線※5」「ご利用ガイド」「お気に入り」「マイページ」「カート」の5要素をグローバルナビゲーションとして設定しています。
これらの要素はサイト訪問者が自発的にサイト内を遷移する際に必要なものであり、最も目に付き、操作しやすい位置にレイアウトすることが重要です。

また、「ご利用ガイド」部分に関しては、代わりに「店舗情報」や「カタログから注文」が配置されるサイトも多く、リアル店舗やカタログを発刊しているサイトはきちんと「ユーザー視点」で導線を用意していることもわかりました。

※5  検索アイコンやカテゴリ1(アイコン)、ランキングアイコンを含めたものとして独自に作成


3.「メインビジュアル」は中段にレイアウトすべし

それでは、ファーストビュー設計において大きく影響してくる「メインビジュアル」の調査結果を見てみましょう。
上段((1)~(3))にあるのは11.9%、中段((4)~(6))にあるのは77.6%、下段((7)~(9))にあるのは47.8%という結果※6になり、圧倒的に中段部分に「メインビジュアル」が検出されていることがわかります。
特に青枠で囲んだ部分が集中して検出されている位置です。

※ 6 (1)~(9)のエリアにまたがっているものも含んだ割合


4.意外とバラつきが出た「カート」位置

続いて、ECサイトになくてはならない「カートボタン」位置の調査結果を見てみましょう。
「カートボタン」自体は売れてるECサイトのうち83社がファーストビューに表示していました。

(1)にあるのは19.2%、(2)にあるのは44.5%、(3)にあるのは50.6%、(4)にあるのは3.6%、(5)・(7)にあるのは2.4%、(6)にあるのは4.8%という結果※7になりました。
画面上部、特に青枠で囲んだ右上に集中していることがわかります。大きさもサイトによってまちまちのようです。

※7 (2)~(3)のエリアにまたがっているものも含んだ割合


【今回の調査についての考察】

株式会社久 ECサイト最新トレンドレポート第2回は「スマホファーストビュー」について調査しました。

【考察】

2015年の売れるECサイトから導いた「売れるスマホECのファーストビューレイアウト」はこのような結果になりましたが、皆様どのようにお感じになられましたでしょうか。

スマホECサイトの売上向上に関するご相談もここ1年で急激に増加しており、スマホサイト設計の際に重要であるファーストビューについて理想的なワイヤーを出せないかと考え、売上上位100社のサイトをそれぞれキャプチャー・トレースする独自調査を行い、結果公表に至りました。

日本のEC売上上位100社のサイトの要素を調査し、検出された要素は29要素でした。
サイトや商品の特性によって、「店舗情報」や「カタログから注文」などの要素も検出されました。

ファーストビューを占める割合が高かったのはやはり「メインビジュアル」。
この結果には特に驚きはないかと思うのですが、ファーストビューに占める割合というよりも、各サイトそれぞれが考える商品や商品理解を深めることを訴求したビジュアルになっており、ユーザーの購買意欲を高めるものになっていた印象です。

さらにカートボタンに関しては、調査結果(図4.カートの検出結果)を見て、ファーストビュー右上に90%以上配置されていることがわかります。
ユーザー自身も「スマホのカートボタンの位置は右上にある」のがあたりまえになっているかもしれません。

調査結果および「売れるスマホECのファーストビューレイアウト」はこのようになりましたが、継続的に売上を上げるためには商品カテゴリや商品特性などに沿った最適なサイトを制作し、運用することが重要です。
これからECサイトを始めたいというECサイト初心者の方々は、是非「売れるスマホECのファーストビューレイアウト」をECサイト制作に役立てて頂ければ幸いです。

また、株式会社久では、先月よりスマホコンサルティングサービスの一般提供も開始いたしました。
お気軽にご相談ください。


※本リリースに含まれる調査結果をご掲載頂く際には、必ず「株式会社久 ECサイト最新トレンドレポート」 or「株式会社久調べ」のどちらかを明記ください。