GMOペイメントゲートウェイ:インドのモバイルウォレット企業2強の1社「MobiKwik」に出資

 GMOインターネットグループで非対面クレジットカード等の決済事業を展開するGMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、GMO-PG)
は、2016年4月27日に、決済特化型ファンド「GMO Global Payment Fund」を通じて、インドでモバイルウォレット(*1) を展開するOne Mobikwik Systems Private Limited(以下、MobiKwik(モビクイック))に対しての出資を行いました。

 GMO-PGは、インドを有望な市場と認識しており、このたび新たな戦略的パートナーとしてMobiKwikに対して、世界最大級の半導体設計会社であるMediaTek(メディアテック)(台湾)と共同でリードインベスターとなり、米ベンチャーキャピタル大手のセコイア・キャピタル等と共同出資することといたしました。

 インドは人口12億人(2013年)・GDP約2.2兆米ドル(2015年)に達しており、2020年には人口14億人・GDP 3.4兆米ドル(*2)になると予測されている巨大な市場です。なかでも、国内のEC市場は急速に拡大しており、2015年140億米ドルから2025年には2,200億米ドルになると予測されております(*3)。また、スマートフォンを含む携帯電話(モバイル)の加入者数は、2015年10月時点で10億人を超え、その普及率は人口の約80%以上と推測されます (*4)。

一方、インドでは銀行口座を保有する人が人口の半分(*5)ほどで、クレジットカードの普及率に至っては人口の約5%以下(*6)に留まりす。そのため、スマートフォンなど携帯電話があればネットショップ・公共料金・実店舗などでの決済ができるモバイルウォレットは、現金以外の決済手段として一般化しつつあり、その市場規模は2020年までに66億米ドルに到達する見込みとなっています(*7)。

 そこでGMO-PGでは、インドの有力な成長企業を新たな戦略的事業パートナーとするべく、モバイルウォレットを展開する同国2大企業の1つであるMobiKwikに対し、「GMO Global Payment Fund」を通じて出資をいたしました。このたびの出資は、世界最大級の半導体設計企業MediaTekと共にリードインベスターとなり、ベンチャーキャピタル大手セコイア・キャピタル等と行う共同出資となります。

 GMO-PGは、海外において、シンガポール・香港・台湾・マレーシア・タイの5拠点に現地法人等を設立し、同地域またはその周辺地域に進出する日本のEC事業者向けの海外決済サービス「Z.com Payment」の展開と、現地で有望な決済関連事業者を対象とした決済特化型のファンド「GMO Global PaymentFund」による出資活動の両輪で、シナジーを発揮させながらアジア圏での事業拡大する海外戦略を推進しております。

(*1)モバイルウォレットとはスマートフォンをはじめとするモバイル端末を利用したプリペイド式の決済手段です。ユーザーはクレジットカード・ネットバンキング・現金などでモバイル端末にチャージでき、ネットショップ・公共料金・実店舗などの支払いで利用することができます。決済時の認証はスマートフォンの電話番号やIDなどを用います。
(*2)IMF(国際通貨基金)「Report for Selected Countries and Subjects」
(*3)INDIA BRAND EQUITY FOUNDATION「Retail Industry in India」
(*4)Telecom Regulatory Authority of India「Highlights of Telecom Subscription Data as on 31st October, 2015」より当社推計
(*5)THE WORLD BANK「Global Findex database Account at a financialinstitution (% age 15+) [ts]」
(*6)THE WORLD BANK「Global Findex database Credit card (% age 15+) [ts]」
(*7)Research and Markets「India Mobile Wallet Market Forecast and Opportunities, 2020」