「デジタルピッキングシステム」の無線式ピッキング表示器に新機能

物流・生産業界向け「デジタルピッキングシステム」の開発・販売を行う株式会社タカハタ電子は、「デジタルピッキングシステム」における無線ピッキング表示器のラインナップに、1ボタン表示器『TK-721N』を追加。2016年5月に販売を開始した。
 「デジタルピッキングシステム」は、1988年から開発・販売を開始し、特に流通業界を中心に、日本全国約500社様に利用されている。また、近年では医療機器メーカーや自動車メーカーを含む製造業から、更には小売業まで、あらゆる業種・規模の企業への導入が進んでいる。

 今回、販売を開始する『無線1ボタン表示器』は、国内トップクラスの導入実績を誇る「無線5ボタン表示器」のダウンサイジング版として開発が進んできた。新開発の無線通信モジュールの採用により、ローミングポイントを従来の3ポイントから10ポイントに増やしたことで、課題であった使用範囲の制限が大幅に改善。小規模から大規模クラスに至るまで、物流センターにおける様々な仕分け用途に対応する。

 また、同無線表示器アプリケーションソフトの開発用DLL(ダイナミックリンクライブラリ)を同時リリースすることで、再販会社や開発会社経由の拡販と、国内物流シーンへの無線仕分けシステムのより一層の普及を目指していく。

■活用のメリット

1.多品種少量オーダー対応として

取り扱いアイテムが多いことで、導入コスト面からデジタルピッキングが不向きとされている大規模物流センターなどにおいては、在庫間口ではなく、集品台車などに無線表示器を取り付ける“逆転の発想”で、難易度の高い「マルチピッキング」に容易に対応。

2.廉価版カートシステムとして

無線表示器を用いれば、単なる台車や棚をピッキングカートとして活用することも可能。従来のカートシステムのように間口や容量の制限もなく、お客様オリジナルのカートシステムが低価格で構築可能。

3.汎用性・機動性の高い仕分けシステムとして

煩わしい配線作業もなく、仮エリアなどどのような場所でも、手軽に仕分け作業が行える。

■利用想定顧客
通販業・卸業・物流業・製造業・医療機関など

■新製品概要
名称   :無線1ボタン表示器
型番   :TK-721N
販売開始日:2016年5月20日

■デジタルピッキングシステムとは

 通常、多くの商品や部品を保管している棚などから集品指示毎にリストを使用して集める際には、保管位置や名称を確認しながらの作業となるため、熟練者を必要とし、ミスも多く発生してしまう。この業務に「デジタルピッキングシステム」を導入すると、光る表示器が商品・部品の位置や必要数を瞬時に知らせ、作業をガイド。従って、商品・部品を知らない初心者でも迅速・正確に集めることが可能になると共に、単純ミスも減り、物流コストをトータル的に削減する。