日本ブランドの越境ECモール「Discovery Japan」開始

株式会社デジタルスタジオは、海外向けネットショップが作れるASP「Live Commerce」の利用顧客が販売する商品を、独自開発した越境ECモール「Discovery Japan」へ統合した。スタート時点では約100社が参加、その中でも海外消費者に需要が見込まれる5000商品を厳選。Live Commerce利用顧客はモールで商品が売れることにより、海外販売の販路拡大がより期待される。
●単独では販路開拓が難しい商材でもオールジャパンブランドなら可能性
 
 デジタルスタジオは2009年からLive Commerceという海外向けネットショップを安価なASP形式で提供し、これまでに累計1000社を超える企業が自社製品の海外販売としてECサイト構築を支援してきた。

 これまでのLive Commerce利用顧客の海外販売実績を累計6年に渡るデータを元に分析した結果、「いい商品を製造している」にもかかわらず、商品認知で外国語の壁や伝え方が上手く行かずに、海外販売に失敗してしまうケースがあった。
 
 国内向けネットショップと比較して、海外向けネットショップでは商品の認知や見込み顧客の開拓にかかるマーケティングコストに翻訳なども含まれるため、自社単独でのプロモーションではコストパフォーマンスが悪く、マーケティングにレバレッジをかけることが難しいとされている。一方、モールに出店することで、海外消費者へ対し、さまざまな日本ブランドを同時に認知することが可能になり、消費者としては特定商材のマーケティングによって、新たな日本ブランドの商品を知るきっかけになる。オールジャパンブランドでマーケティングを行うことでマーケティングにレバレッジをかける事ができると期待されている。

 Discovery Japan モールでは日本ブランドだけを集めた総合モールとなっている。アパレルから自動車のパーツ、伝統工芸品や数十万単位の高級品まで輸出可能な商品全ジャンルを取り扱いしている。

●出店について

Discovery Japanへの出店にはLive Commerceの契約が必須条件となる。9月末日まで一部試験運営となっているため、一切の費用、手数料等はかからない。ただし海外から注文は発生するので、注文が発生した場合は商品を送る必要がある。

●売上手数料について

販売手数料 国際配送料を除く15% (9月末日まで無料)

●ノーリスクで中小企業は新たな海外販路開拓が可能

 中小企業にとって、海外販路開拓となると言葉の壁に始まるお問い合わせ対応、英語によるプロモーション、翻訳等、外国語が得意な専任担当者がいないと海外販路開拓は難しいとされていた。Discovery Japanモールでは商品の翻訳(Bing/Googleによる機械翻訳)、お問い合わせ対応代行、プロモーションがあらかじめ用意されている。

●Live Commerceについて

 「Live Commerce」は、2009 年 12 月にリリースされた海外向け専用のオンラインストア(電子商店)を構築する為の EC サイト構築ソリューションです。英語、簡体字、繁體字、韓国語、タイ語、日本語に対応した多言語ECサイトを構築することができるクラウド型Eコマースソリューション。