越境EC支援のイーベイ ジャパン第3四半期累計売上高は前年同期比43%増 来年も成長継続、すそ野が広がる

イーベイ・マーケティングチーム

イーベイ ジャパンは、越境EC支援事業の21年総括と22年に向けた方針について、岡田雅之社長が会見した。同事業の第3四半期累計(1月~9月)売り上げは前年同期比43%増と絶好調。トレーディングカード(トレカ)、ラグジュアリーブランドの中古バックを中心としたファッション、時計、オート・パーツ(自動車部品)などがけん引した。今夏にペイオニアを活用した自社決済を導入し、1取引100万円の上限金額が取り払われたことで、大手だけでなく、中小資本の参入も増え、流通総額が拡大した。コロナ禍の収束と国際郵便の再開を前提とすると、来年以降は低単価商品の扱い量も増え、価格帯とカテゴリーのすそ野がさらに広がることも期待され、越境ECの出品数、流通総額とも継続して増加する見込みを示した。

トレカ人気が継続

2021年第三四半期の「越境EC」カテゴリー取引額ランキングTop10(下段は前期順位)

21年は世界的な変化が売れ筋にも影響を与えた。コロナ禍での巣ごもり消費では、トレカが投資対象となり、特に25周年を迎えたポケモンカードが好調。人気キャラクターがメインの拡張パックの他、PSA鑑定済みのシングルカードも販売数が伸びたことでトレカカテゴリーは四半期で4期連続3ケタの伸びを記録するなど好調を維持した。また、スポーツカードでは二刀流で大活躍した大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平選手のカードが高額で取引されたり、オリンピック関連で切手シートや記念硬貨、日本代表選手団公式応援グッズのTシャツなどが人気になるなど、スポーツ関連も盛り上がった。ほか、半導体不足やサプライチェーンの混乱から、エアバッグシステムなどのオート・パーツが売れ筋に入るなど、変化もあった。
 第3四半期(7~9月)では、今夏に出品の上限額が無くなったことで、高級時計、カメラレンズ、フィルムカメラなど高額商品が大きく伸長。特に時計は取引額で第2四半期の4位から2位に浮上した。eBayが提供している真贋保証サービス(Authenticity Guarantee)の効果も高く高級時計、スニーカーの伸びが目立った。来年には高級バッグ(ビンテージ・中古を含む)も真贋サービスの対象にするため、国内の一部セラーを対象に試験導入する予定だ。

価格に幅が生まれ、すそ野広がる

来年に向けても、拡大傾向は継続すると見込む。中小・個人の参入が増えていることや、配送費の安い国際郵便の再開が予想され、低単価商品の出品数・取引件数が増えると見る。コロナ禍での輸送手段として定着したクーリエ(国際宅配便)も、2~3日で米国主要都市に配送でき、高額品の取引で顧客満足を高める手段として、使い分けされそうだ。
インバウンドの再開も予想されるが、一時的な競合はあっても、ビンテージやレアアイテムなどの商材はいつ出品されるかわからないので、日本に来たからといって必ず購入できるものではない。「むしろ、自国に帰った後(旅後)の需要につながるように、今まで以上に旅行中の買い物体験、ブランド体験が重要だ」とした。
マーケットとしても、米国では若いZ世代を中心に“あえて中古を選ぶ”サステイナブルな商流があり、中古スニーカーから入って、ハンドバッグ、時計、トレカなどに広がりを見せているという。

eBay出品=世界に向けて販売

越境ECの需要は世界的に拡大傾向で22年も継続する見込みだ。それだけ日本から販売するチャンスは広がっている。米国以外のエリアに越境ECを展開することも販路拡大につながるが、米国のイメージが強いeBayも実は約4割が米国以外からの購入だ。日本からeBayに出品すれば、それだけで世界中のバイヤーに販売できるのは、大きな魅力だ。


著者

イーベイ・マーケティングチーム

世界200か国・地域から年間1億6,700万人の購入者に利用されるグローバルなオンライン・マーケットプレイス「eBay」(イーベイ)。
この世界最大級の越境ECプラットフォームを通じて海外への販売を行う日本企業を、イーベイ・ジャパンがサポートします。