イーベイ・ジャパン公認パートナーによるeBay売上に直結する「SEO対策セミナー」 月2回の人気オンライン講座を今回初めて会場で開催!
2024年6月20日(木)、トレカやアニメフィギュア、ゲームといった日本カルチャーが溢れるなんともeBayらしい街・秋葉原の会場にてイーベイ・ジャパン株式会社主催「SEO対策セミナー」が開催されました。いかに自分のeBay出品ページを露出させて販売へとつなげていくのか、通称SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)対策にフォーカスした今回のセミナー。対象者は、ここ数年でeBay海外販売を始めてはみたものの、思うように売上を伸ばせず課題に感じているセラー(販売者)で、SEO対策についてより深く学びたいと意欲を見せる計17名が一同に集いました。中には福岡や岡山、愛知からはるばる東京までやってきた方もいたほどで、終始熱気に包まれました。
隔週開催のウェビナーを初めて会場で開催
今回のセミナーは、イーベイ・ジャパンが2021年よりイーベイ・ジャパン公認パートナー(以下、公認パートナー)とタッグを組んで月2回オンラインで開催するウェビナーを初めて会場開催型にしたもの。ウェビナーはeBay販売を開始した新規セラーが、公式の情報をもとに販売活動を成功できるよう応援するプログラムで、「誰よりもeBayに精通している、先生であり先輩でもある現役セラー」の公認パートナーから、公式情報プラスアルファで実体験から得たヒントや体験談などのリアルな話を聞けることから人気です。ウェビナー内のQ&Aセッションが特に好評でファンも多く、今回はそれを会場で直接聞けるとのことで参加者の期待は高い様子でした。
14:30より開始した計1時間30分のセミナーは①SEO対策講座、②Q&Aセッション、③イーベイ・ジャパン公式ツールのご案内、④イーベイ・ジャパンからのご案内、⑤アンケート回答、⑥フリータイムという構成で進められました。
イーベイ・ジャパンの冒頭挨拶の後、公認パートナー 荒井智代さんにマイクが渡されます。「eBayのウェビナーについて知っている方、視聴されたことのある方はいますか?」との問いに、ほぼ全員の手が挙がり、関係者らから驚きの声が上がりました。eBay内やGoogleなどの検索エンジンでどうすれば自分のeBayページを上位に表示させ、キーワード検索にヒットさせ、集客率と販売率をアップできるのか。さぁ、SEO対策セミナーのスタートです!
場を和ませるため、まずは5分間のIce Breakタイムが設けられました。オフラインならではの参加者同士の交流に会場は大盛り上がり。参加者らはレッド・ブルー・グリーンの3グループに分かれ、モデレーターのイーベイ・ジャパン社員と共に、各自がSEOを上げるために取り組んでいることや、SEOを上げるためのアイディアについてディスカッションしました。その後、各グループの代表者が前に出て発表していきます。
「出品数を増やす、回転率の良い商品を増やす、商品画像を良くする、写真数を増やす、動画を入れる、タイトルにキーワードをたくさん載せる」といった意見の他に「ハンドリングタイムを短くした方が有利だと思う」、「オファーをつけた方が良い気がする」、「あえてタイトルにはブロードタームを入れて幅広い人に見つけてもらうようにしている」といった様々な意見が出てきました。
SEO最重要ポイントは商品タイトルと写真
各グループから出た意見をまとめ、荒井さんが答え合わせをしていきます。まず商品タイトルは最も大事な要素で、「上限の80文字をフルに使い、左から重要なキーワードを入れていくのが鉄則。たまにタイトルが40文字ぐらいで終わっている商品ページを見かけますが、非常に勿体ないですね。重要なキーワードを含めて、スペックやサイズ、色、状態などを入れてみてください」と説明します。タイトルを読んだだけでどのような商品か想像できる状態にするのがポイントで、それによりキーワード検索するバイヤー(購入者)にヒットしやすくなるのだとか。反対にスペルミスは意外とやってしまうミスであることや、不必要なコンマやアスタリスクなどの記号、Wow!やLook!など注目を集めるためだけの感嘆詞、商品に関係ないブランド名の使用などは避けた方が賢明だという。「SEOに影響するだけでなく、場合によってはポリシー違反になることもあるので注意してください。」
また写真もタイトルと同じくらい重要で、最大掲載可能な24枚すべて入れた方がSEOには有利だと説明。さらに「後ろに景色が入っていると何がポイントなのかわかりづらくなるので、商品は白背景で撮影し、余計なものは写さないようにしましょう。ただしシルバージュエリーなどは白背景だと同化してしまうので、背景を黒にするなど臨機応変に工夫してくださいね。余白を少なくするのも意外と大事で、検索商品がずらっと並んだ中に小さい写真がぽつんとあると何なのかわからないので、とにかく余白はとことん切って商品を大きく見せましょう」と撮影ポイントを紹介していきます。
返品・クレームは写真の一工夫で回避できる
「商品だけが写っていると大きいのか小さいのかサイズ感がわかりづらく、それがクレームや返品につながることもeBayではよくあります。ですから、商品の横にコインを置いたり、メジャーや物差しを置いたりして撮影するといいですよ。私のお勧めは海外のバイヤーにも馴染みのあるインチとセンチが両方表示された物差しです」というセラー経験者ならではのアドバイスを、熱心にメモをする参加者の姿が。他にも「バッグの持ち手のような痛みやすい部分はクローズアップした写真を載せるべき。ここが綺麗であればアピールポイントになるし、少し痛んでいるなら、先に写真で使えることでクレームを減らすことができます。気になる部分は写真で載せておきましょう」とSEOを向上しつつもトラブルを事前回避するための工夫について説明しました。スマホアプリのフィルターを使って色味を変えてしまったり、中古商品の画像を使いまわしたりというのもトラブルの元となるので注意が必要です。
文章はユーザーフレンドリーかつシンプルに
その後は、出品ページのItem Specifics(商品の詳細情報)とItem Description(商品説明)の説明へと続きます。Descriptionは意外とバイヤーに読まれていないためItem Specificsを埋めるのが重要であることや、箇条書きで短くシンプルに書いた方が読んでもらえるので英語が得意な人ほど注意したいこと、パソコンで出品している人は必ずスマホ上で自分のページを確認してモバイルユーザーが見やすいように調整すること、といったアドバイスが次々と出てきます。また、冒頭のグループディスカッションでは出てこなかったアカウントパフォーマンスについても触れ、トップ・レイテッド・セラーになるとSEOには有利になるため気を付けてほしいと解説しました。トップ・レイテッド・セラーとは一貫して卓越した顧客サービスを提供しているセラーの証としてeBayから与えられる称号で、そのセラーの出品ページは検索結果の上位に表示されると公式にも発表されているため重要なポイントです。
他にも送料の設定、返品条件、ハンドリングタイム、eBayマーケティングツールの活用など、SEOを向上させるために使える盛りだくさんのヒントが出てきました。
SEOを上げること自体が目的にならないよう注意を
休憩を挟んだ後は、公認パートナーの本山賢さんも講師として加わり、20分間のQ&Aセッションがスタート。この時を待っていたとばかりに、次々と参加者の手が挙がります。実際に苦労して取り組んできたセラーだからこそ抱く具体的な疑問やeBay専門用語が多く聞こえてきたのが印象的でした。eBayを開始してからそう長くはない期間のうちに、いかに一生懸命、試行錯誤を重ねながらeBayと向き合ってきたのか-参加セラーたちの努力と熱意を感じ取れる時間でした。
数名から上がったのが、ベストオファーに関する質問。いくらまでの値引きならできますよ、とセラーが出品商品に対して設定し、バイヤーが値段交渉できるシステムです。「ベストオファーを設定した方がSEOに有利になるのでしょうか?」、「例えばベストオファーの下限を100ドルに設定しているのに、10ドルや20ドルなどとんでもない低価格で交渉してくるようなバイヤーもいる。何か対策はありますか?」、「交渉された値段に納得がいかなくてもどんどん売っていった方がSEOには良いのでしょうか?」といった質問が次々と出てきましたが、それらの質問に対する荒井さんの回答に会場内から納得の声が上がります。
「そもそもですが、皆さんはSEOを上げたいからeBayをやっているのですか?それとも利益を出したいから?利益を出したいからSEOを上げたいんですよね。その目的を忘れてしまうと、SEOのために身を削って、売りたくはないけれど安い値段で売らなくちゃ…と変な方向に走ってしまいます。オファーというのはあくまで価格交渉なので、それに対して自分がOKかNGかという判断すればいいだけ。本当はNGなのに、SEOのためにボランティアで安く売る必要は全くありません。
オファーを受けるからSEOが上がるのではなく、オファーを受けることで販売数が増えるから上がるのです。不本意な販売が増えたところで、何のためにeBayやってるんだっけ?となってしまいますよ。ある程度自分が納得できる販売を増やすというのが大前提なので、SEOを上げることや出品を増やすこと自体を目的としてしまわないように注意が必要です。ベストオファーを入れることはSEO対策としてはOKですが、それを受ける、受けないはSEOに関係なく、自分がなぜeBayをやっているのか、その価格で自分が本当に売りたいのかという気持ちを軸に考えていけば答えが出るかと思います。」
20分で終了となったQ&Aでしたが、セラーからの質問は尽きることがなく、時間が足りない様子でした。イーベイ・ジャパンには日本語のセラービジネスケアがあり、質問に対するフォローアップ体制も整っているため、他に質問がある場合にはそちらに連絡すると回答をもらえると最後に案内がありました。
ここから先はイーベイ・ジャパン セラーマネジメント部からの公式ツール紹介に移ります。
eBaymagとeBay SpeedPAKは売上促進に欠かせないツール
eBayでは効率良く販売を拡大できるよう多国展開ツール、そして公式配送サービスの2つのツールが用意されています。まずは多国販売自動ツール「eBaymag」(イーベイマグ)について。米国(eBay.com)への出品で、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、カナダの最大8ヵ国のeBayサイトで同時販売でき、翻訳、在庫管理も自動化される便利な機能で、参加者でも使ったことがある人は数名いた様子。まだ使っていない人は、これによって売上が大きく拡大できるチャンスがあるので使うべきだと力説します。次に紹介したイーベイ・ジャパン公式の配送サービス「eBay SpeedPAK」については、参加者のほとんどが既に使用していると挙手しました。eBayの公式配送パートナーであるオレンジコネックス社による当サービスではFedExとDHLの配送を一般価格と比較して最大30%割引した特別料金で利用することができ、それぞれのオプション料金も免除になるお得なサービス。充実したサポートも魅力で、特にアカウントを作成したばかりでクーリエと直接契約できないeBayセラーにお勧めだといいます。
アンケート回答の時間を挟み、最後はフリータイムへ。SEOに関連したこと、それ以外のこと、多くの悩みや疑問を抱えるセラーたちが公認パートナーやイーベイ・ジャパン社員のもとへ駆け寄る傍ら、普段なかなか会うことのできない同志との交流を深めるセラーの姿も見受けられました。参加者からは「このようなセミナーを定期的に行っているのであれば、ぜひ次回も参加したい」「はるばる遠方から来て良かったです」との声が聞こえ、次回のセミナーへの期待が伺えました。
最後に、今回のセミナーはなぜSEO対策をテーマにしたのか。「eBay販売で最も売上に直結する要素の一つがSEOであるから」と公認パートナーの荒井さんは語ります。もちろん商品選びや価格設定も重要ですが、どれだけ魅力的な商品を販売したとしても、バイヤーの目に留まらなければ全く意味がありません。多くの人に発見されることで初めて購入につながり、それが数字となるのです。eBayでの売上が伸び悩んでいる方、ぜひ一度出品ページをまっさらな状態で見て改善できるポイントを探してみてはいかがでしょうか?
著者:Rutsuko Sakuma
イーベイ・ジャパンHP https://ebay.co.jp/
eBay公式配送サービス「SpeedPAK(スピードパック)」
https://www.ebay.co.jp/speedpak/detail/
eBay公式多国展開ツール「eBaymag(イーベイマグ)」 https://ebay.co.jp/ebaymag