Amazonセラーセントラル登録から初回納品までを解説

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株式会社Cyber-records

Amazonセラーセントラルの登録や「初めての出品」がなんだか難しそうで戸惑っていませんか?アカウント作成から本人確認、出品情報の入力や商品ページの基本設定まで、一つ一つを落ち着いて進めれば安心してスタートできます。この記事では、登録の流れと初回出品のポイントをステップごとに解説します。この記事を読み終えるころには、安心して最初の商品を出品できる自信がついているはずです。

出品プラン決定と必要書類の整理

出品プラン決定と必要書類の整理

最初に出品を行うプランを確定し、必要な書類を整えます。
ここでしっかり準備を行っておくと、登録画面での戸惑いがぐっと少なくなります。
また、要件を整理しておくと後の差し戻しを防げるでしょう。

■出品プランの選び方と情報の準備
出品プランには主に2種類。小口出品は販売ごとに発生する手数料体系、対して大口出品は月額固定費が基本となるプランです。ただし、手数料の内訳や金額、適用条件は変更されることがあるため、最新の詳細はセラーセントラルで必ず確認してください。出品点数が少ない予定なら小口、複数の商品を継続して販売するなら大口が向いているとされていますが、各プランの特徴を理解した上で選択しましょう。

銀行口座は出品者本人(個人・法人)の名義と一致しているものを用意してください。振込に関する要件は変更される場合があるため、振込対応口座の詳細は公式の案内を参照してください。名義の表記(全角カナ・半角など)が登録画面の指示と一致するか事前に確認しておくと安心です。

■本人確認用の身分証と写真撮影のコツ
本人確認には運転免許証、パスポート、などが一般的に使用可能です。なお、受け付ける身分証明書の種類や提出フォーマットは更新されることがあるため、申請時には最新の公式ガイドラインを確認してください。表裏の両面が必要な場合もありますので、住所や氏名が現在の登録内容と一致しているかをまず確認しましょう。

画像は明るく見やすく撮影してください。反射や影を避けるために明るい場所で撮影し、四隅を含めて端まで写します。ピントを合わせ、カラーで撮ることが大切です。併せて、商品説明やラベルに商標・著作権表示がある場合は、表示要件を満たすよう注意してください。トリミングし過ぎたり、加工(文字消しや補正し過ぎ)すると却下の原因になります。

Amazonセラーアカウントの作成手順

Amazonセラーアカウントの作成手順

このステップでは、基本情報の登録から二段階認証の設定までを進めます。
必要項目を正確に入力し、形式や表記の揺れを避けることがポイントです。
最初の確実な入力が審査通過と運用安定の近道になります。

■アカウント作成の流れと入力時の細かなポイント
セラーアカウント作成では、まず氏名・メール・パスワードの入力から始まります。個人と法人では必要な情報が異なりますので、該当する項目を正確に入力してください。特に法人の場合は、会社名や代表者名、法人番号などの情報を正確に入力することが重要です。

入力時のポイントとして、住所情報は郵便番号から入力すると自動補完される場合がありますが、必ず実際の表記と一致しているか確認してください。電話番号の国コード・市外局番の入力形式も指示通りに行いましょう。セキュリティのために二段階認証の設定も求められますので、認証コードを受け取る方法(SMSやアプリ)も準備しておきましょう。

■銀行情報とクレジットカード登録で気をつけること
銀行情報の登録では、口座名義人が出品アカウントの登録名と完全に一致している必要があります。カタカナ表記の際は全角・半角の違いや、濁点の表記方法にも注意してください。また、支店名・支店コードは銀行によって表記が異なる場合があるため、正確な情報を確認してから入力しましょう。

クレジットカード情報は主に出品手数料の支払いに使用されます。有効期限が近いカードは避け、十分な有効期限が残っているカードを登録することをお勧めします。セキュリティコードの入力も求められますので、カードの裏面を確認しておいてください。

■登録時に多いミス
登録時によく見られるミスとして、住所表記の不一致や電話番号の形式エラーがあります。エラーメッセージが表示された場合は、指示に従って修正してください。入力内容に間違いがないか再確認し、特に半角・全角の区別や記号の使い方に注意しましょう。

本人確認の提出と承認を確実にする方法

本人確認の提出と承認を確実にする方法

審査をスムーズに進めるため、有効な書類選定と鮮明な画像の用意が重要です。
提出前に有効期限や記載情報の一致を必ず確認しましょう。
不一致や不鮮明は高確率で差し戻しの原因になります。

■有効な書類一覧とアップロードの形式やサイズの確認
本人確認に有効な書類には、運転免許証、パスポートなどがあります。法人の場合は、これらに加えて登記簿謄本や会社の公的書類も求められることがあります。アップロードする前に、各書類が鮮明に読み取れるか確認してください。

アップロード形式は一般的にJPEG、PNG、PDFなどが受け付けられますが、ファイルサイズには制限があります。大きすぎるファイルはアップロードできないか処理に時間がかかるため、適切なサイズに調整してから提出しましょう。画像は明るく、文字が鮮明に読み取れるよう調整してください。

■却下されやすい理由と再提出時の具体的な修正手順
本人確認書類が却下される主な理由には、画像の不鮮明、書類の有効期限切れ、登録情報との不一致などがあります。却下された場合は、通知に書かれている理由を確認し、適切に修正してから再提出しましょう。

修正手順としては、まず却下理由を正確に把握します。画像の鮮明さが問題なら、より明るい場所で撮り直し、書類全体がはっきり見えるようにします。情報の不一致が指摘された場合は、アカウント情報と書類の内容を比較し、必要に応じてアカウント情報の修正を検討してください。再提出の際は、前回とは異なる角度や明るさで撮影するなど、より良い画質を心がけましょう。

商品登録とSKU・ASIN・GTINの設定

商品登録とSKU・ASIN・GTINの設定

ここでは、既存のASINに紐付けるか、新規ASINを作成するかを判断します。
同一商品は既存ASIN、未掲載商品は新規作成が原則です。
識別子(ASIN・GTIN・SKU)の正確性が後工程すべての土台です。

■既存ASINへの紐付けと新規ASIN作成の使い分け
商品登録では、既に存在するASIN(Amazon Standard Identification Number)に紐付けるか、新規にASINを作成するかを選択します。同じ商品が既にAmazonで販売されている場合は、既存ASINに紐付けるのが効率的です。商品名や型番で検索して該当する商品を見つけ、そのASINを使用しましょう。

一方、まだAmazonに出品されていない商品の場合は、新規ASINの作成が必要です。この場合、商品の詳細情報(商品名、ブランド、カテゴリー、サイズ、カラーなど)をより詳しく入力する必要があります。適切なカテゴリー選択は検索結果への表示に影響するため、商品の特性に最も合ったものを選びましょう。

発送方法の選定と公開前の最終チェック

発送方法の選定と公開前の最終チェック

このフェーズでは、FBAか自己発送を選び、公開前の設定を点検します。
販売量・人員体制・商品特性を踏まえて運用を設計しましょう。
出品公開前の最終チェックがトラブル予防の決め手です。

■FBAと自己発送の違いと運用に合わせた選び方
商品登録はセラーセントラルで行い、発送方法としてFBA(フルフィルメントby Amazon)や自己発送を選べます。FBAを利用する場合は別途在庫送付、保管・手数料のルールがあり、要件や手数料は頻繁に更新されるため、FBAの公式ページで事前に確認してください。

FBAは在庫をAmazonの倉庫に預け、注文処理や発送、返品対応までAmazonが代行するサービスです。多忙な方や発送作業を効率化したい方に適しています。一方、自己発送は注文を受けてから自分で梱包・発送する方法で、在庫管理や発送のタイミングを自分でコントロールできる利点があります。

選択の基準としては、商品の特性(サイズ、保管条件)、販売数量の予測、自社の運営体制(人員、発送能力)などを考慮しましょう。季節商品や販売数が読みにくい商品は、まず自己発送で様子を見てから切り替えるという方法も有効です。

■公開前の最終チェックリスト
出品公開前には、以下の項目を必ずチェックしましょう

・商品情報(名称、説明、画像)に誤りがないか
・価格設定は適切か(利益が出る金額になっているか)
・在庫数は正確に入力されているか
・発送設定(日数、料金)は適切か
・商品のコンディション(新品/中古)は正しく選択されているか

初めての出品では、設定した内容を後から確認できるよう、各ステップの完了画面は記録に残しておくことをお勧めします。

■よくある失敗例とトラブル発生時のチェックリスト
初めての出品でよく見られる失敗例として、価格設定ミス(手数料計算忘れで赤字になる)、カテゴリー選択の誤り、商品説明の不足、画像の品質不足などがあります。これらは購入者の購買意欲に直接影響するため、公開前に十分確認しましょう。

トラブルが発生した場合のチェックリストとしては、
1. エラーメッセージの内容を確認し、指示に従って修正する
2. 入力内容に矛盾や不整合がないか再確認する
3. 必須項目がすべて入力されているか確認する
4. 画像のフォーマットやサイズが要件を満たしているか確認する
5. 解決しない場合は、セラーサポートに問い合わせる

これらの手順に従って対処することで、多くのトラブルを解決できるはずです。

まとめ

まとめ

ここまでの流れを振り返り、実行順序と要点を再確認しましょう。
審査や商品登録は、事前準備と確認の徹底で大半のトラブルを回避できます。

この記事の手順通りに進めれば、アカウント作成から本人確認、商品登録、発送方法の選定まで安心して進められます。、公開前に必須項目をチェックすれば初めての出品も落ち着いて進められるでしょう。入力ミスや形式違いで却下されやすいので、不安な場合は各項目をもう一度確認しましょう。準備ができたら、まずは最初の出品を進めてみましょう!

<注意>
本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。


著者

株式会社Cyber-records

2008年にGLOBAL EC COMPANY(GEC)として創業し、以来、ECビジネスの啓蒙者として、運営代行、コンサルティング、ブランディングなどに従事。モールおよびマーケットプレイスのEC支援サービスの提供に加え、ふるさと納税事業や越境ECの支援も行う。

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