ECの新常識!知っておきたい人工知能の話①その悩みAIに相談してみませんか?
初めてまして。株式会社WACULで広報をしております、大目(だいめ)と申します。弊社ではWebサイトの分析から、CV改善のための提案まで自動で行う人工知能「AIアナリスト」というサービスを提供しております。
本コラムでは「ECの新常識!知っておきたい人工知能の話」と題して、ECサイト運用におけるAI利用についてお話をさせて頂ければと思っています。
人手不足はEC業界にも
最近よくニュース等で目にする「人手不足」というキーワード、EC業界に関しても他人事ではないですよね。ネットでの買い物が老若男女幅広い世代において当たり前のこととして浸透してきた昨今、ECサイト運営者の仕事量や求人は増加する一方、スキルや経験が必要とされるECサイト運営のできる人材は不足しています。
約1年前に「通販転職」が行った調査では、EC関連の求人案件が前年比4.4倍になったという数字も見られ、現在も人手不足の状況は改善されているとは言い難い状況です。そのような中で必要になってくるのは、やはりいかに生産性をあげて仕事をするか、属人的な業務を減らしていくか、ではないでしょうか。
ECサイトはAIとどう付き合うか
そこで、みなさんにとって大きなサポート役となりうるのが、昨年の流行語大賞にもなり、現在第3次ブームを迎えている「人工知能=AI」です。ただ、人工知能という言葉、注目のキーワードではあるものの、なかなか自分の業務でどう利用できるのかがわからないという方も多いのではないでしょうか。
ECサイトを運営する中で、人工知能ができることをざっくりあげると以下のようなものが挙げられます。
【膨大なデータを見える化する】
Webサイト内には大量のデータが溢れています。サイトで成果を上げるためにも、データをしっかりと”見える化”し解釈することはとても重要ですが、ここに膨大な時間を割かれて他の業務に支障がでてしまったり、十分な時間をとることが難しいという方も多いのではないでしょうか。大量のデータを扱うことはAIの得意分野です。AIに任せることで、データ統合や数字の加工への大幅な工数削減ができ、また人が行う際に発生しがちなミス等も減らすことができます。
【サイトや広告をユーザーに最適化する】
AIがサイト訪問者の動きや感情を学習することで、サイト内での接客や広告配信などを訪問者ひとりひとりの志向にあわせて効率的に行うことが可能になり、CVRやROIがあがることが期待されます。
【特定の仕事を人間の代わりに行う】
チャットボットによる訪問者とのコミュニケーションなど、これまで人間が訪問者に直接行ってきた業務をAIが24時間全自動で肩代わりしてくれます。
【人間の意思決定のサポートをする】
収集した数字や分析結果から、サイト内で成果をあげるためのネクストアクションの提示や、サイト内での今後の数字予測などをAIが行うことで、マーケティング活動での人間の意思決定をAIがサポートします。例えば、弊社が提供するWebサイト分析の人工知能「AIアナリスト」は、Googleアナリティクスのデータと連携してサイトを分析し、ユーザーが設定したサイト内での成果目標に対し、AIがWebコンサルタントのように改善策のアドバイスを行い、人間の意思決定をサポートします。
売上に満足していないEC担当者の8割には相談相手がいない
昨年ニフティが発表したECサイトに関するアンケート調査では、6割以上の担当者がECサイトの売上に満足しておらず、さらにそのうちの約8割はEC展開について「よい相談相手がいない」という結果がでています。業務の工数削減はもちろんのこと、多くの人が抱えるこのような課題も、AIの導入が進むことで今後改善されていくのではないでしょうか。
【AIとECサイトは実はすごく相性がよい】
最後になりますが、ECサイトは膨大なデータから学習していくAIと実はとても相性がよいのです。現在、Webサイトにアクセス解析ツールを入れることは一般化し、無料ツールも充実しているため、多くのサイトでデータを貯めることが容易にできるようになっています。ECサイトであれば、訪問から購入までサイト内で完結するため、訪問者の全ての動きを漏れなくデータとして貯めることがきます。
また、訪問者が購入したいと思っているものをどれだけ適切な内容とタイミングで提示できるかが重要となってくるECサイトにおいて、AIが自動で個人に最適化した選択肢を提供してくれることは大きなメリットとなります。
業務効率化から経営の意思決定のお手伝いまで様々なサービスが登場している今、みなさんのお悩みに併せてぜひAIを利用してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は、「AIは人の仕事を奪う、は本当か?」をテーマにお話をさせて頂きます。