精読率を決める!導入部の書き方

福田 多美子

株式会社グリーゼ ふくだたみこです。1回目、2回目のコラムでは、件名や送信者名等に注目し、「いかにメルマガを開封してもらうか」(開封率)という観点で説明させていただきました。どんなに素晴らしいメルマガが書けても、開封してもらえなければ意味がありません。開封率は、メルマガの効果を最大化するために、欠かせない要素です。

今回は、開封した後の話。「いかにメルマガを最後まで読んでもらうか」(精読率)について解説していきます。

■メルマガのファーストビュー

メルマガを開封した直後に目に入るのは、メルマガの看板です。ファーストビューは、第一印象が大事!シンプルで分かりやすい看板を作りましょう。基本的には、メルマガのタイトル、発行日付、サイトURLなどが書かれていればOKです。看板についての詳細は、今回は割愛して、導入部の書き方に進みます。

■導入部の役割とは

看板のすぐ下にくるのが、導入部です。導入部の役割は、読者の気持ちを一瞬でキャッチすること。メルマガに対して、「興味がないな~」と思っていたり、「なにか売りつけられるのかな」と警戒心をもっていたり、読者は気持ち半分で導入部に飛び込んできます。彼らに安心感を与え、メルマガ原稿の下へ下へとスクロールしてもらうことが大事です。

■名乗るメルマガ、名乗らないメルマガ

導入部の冒頭では、「こんにちは。グリーゼメルマガ編集部の福田です」などと、名乗ることからはじめましょう。ここで、書き手の名前を出すか出さないかが、議論になることがあります。大企業ほど、名乗らずに「メルマガ編集部です」「株式会社●●です」などを好みます。個人名を出せない事情も理解できますが、「福田です」と名乗ったほうが親近感、親しみやすさを出すことができます。あるメルマガでは、「山田花子(女性、30歳、猫が好き)です」などと、個性を出してファンをつかもうと努力しているケースもあります。

■ありがちなトークは意味がない

導入部にありがちなトークとして「梅雨の時期ですね」「いよいよ夏本番」などと、季節トークが書かれることがあります。季節のトーク、時候のあいさつなどは、書き手からすると書きやすいトークなのですが、読み手からすると「おもしろくないトーク」になってしまいます。わざわざ企業やECサイトのメルマガを開封して、一般的なトークが書かれていても価値がありません。漫才やコントなども、最初の数秒が勝負です。季節の話などはやめ、唐突にメルマガの本題に入っていく方が賢明です。

■精読率を上げるために

精読率とは、メルマガを最後まで読んでくれたかどうか、という指標です。数値として計測することは難しいですが、メルマガライターならば「下へ下へと読ませよう」「最後の一文字まで読ませよう」という意識を持つことが大事です。メルマガを下へ下へとスクロールしてもらうためには、「メルマガの下には、こんなおもしろいこと、お得なことが書いてあるよ」ということを予告するのも、ひとつのアイデアです。導入部でちらっと予告を書き、下への興味を高めてあげましょう。




いかがでしたか? メルマガの精読率をあげるためには、導入部の内容と書き方が大事です。ありがちなトークを書かずに唐突に本題に入ること、また、下に書いてあることの予告を書き、興味をそそる導入を書きましょう。


著者

福田 多美子 (Fukuda Tamiko)

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント
著書『SEOに効く!Webサイトの文章作成術』
http://goo.gl/yslTaF