メルマガの開封率を上げる件名の書き方

福田 多美子

株式会社グリーゼ ふくだたみこです。「はじめまして」の方も多いと思いますので、少しだけ自己紹介をさせてください。

グリーゼは2000年の創業以来、Web系のサービスを展開している「ライティング専門会社」です。全国に180名ほどのプロのライターをネットワーク。ECサイトや企業のメールマガジン、SEOコンテンツ、フェイスブックページの記事作成など、「執筆」に関する仕事は何でも行っています。

私が最初に携わった仕事は、あるおもちゃ屋さん(ECサイト)のメールマガジン制作でした。2004年には、担当したメールマガジンが「All About Japanスーパーおすすめメールマガジン」の部門賞を受賞。発行すれば即、購入につながるというメールマガジンを書く仕事が楽しくて仕方ありませんでした。自分が書いたメールマガジンをきっかけにして、紹介したおもちゃや絵本がバンバン売れる。いま思えば、2004年あたりは、メールマガジン全盛期だったのではないかと思います。

10年経過した2014年。フェイスブック、ツイッター、ラインなど、お客様とコミュニケーションをとるツールが多様化しています。「メールマガジンの時代は終わった」というコンサルタントの方もいるようですが、私は逆だと考えています。ツールが多様化しているいまだからこそ、プッシュ型で確実にお客様のメールボックスに届く「メールマガジン」こそ、最強の販促ツール&コミュニケーションツールだと思います。

私のコラムでは、10年以上の実績をもつグリーゼの「メールマガジンに関するノウハウ」を、できるだけ具体的にお伝えしていきたいと思っています。

今回のテーマは件名。メールマガジンの件名は、開封率を左右する大きなポイントです。例文をご覧ください。次の二つの件名、あなたが開封するのはどちらですか?

A案)
件名: 当店人気!オシャレなワンピースをピックアップ

B案)
件名: お花見に着たいワンピース!昼用、夜用の着こなし術とは?

多くの方が、B案を選ばれたのではないでしょうか? A案とB案の違いは、「キャッチコピーになっているかどうか」です。A案は、メールマガジンの本文に書いてある内容を「要約」して、中身をさらけ出してしまっている点が敗因です。

B案は、
1)「お花見」というタイムリーな言葉で注目させ
2)「昼用、夜用」という具体的なシーンで引き付け
3)「着こなし術とは?」という思わせぶりな問いかけで、開封せずにはいられない状況を作っています。

これが、キャッチコピー型の件名です。キャッチコピーの作り方は、また別の機会にじっくり説明させていただきますが、メールマガジンの開封率を左右する件名は、本文を書くのにかかった時間と同じくらいの時間をかけ、じっくりと練り込む必要があります。なぜなら、メールマガジンは、開封してもらわなければ届いていないのと同じこと。メールマガジンの反応が悪いと悩んでいる方は、まず、件名の見直しに3ヶ月くらいの期間をかけて、A/Bテストを行ってみてください。開封率をぐんぐんあげる件名のパターンが、見えてくるはずです。


著者

福田 多美子 (Fukuda Tamiko)

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント
著書『SEOに効く!Webサイトの文章作成術』
http://goo.gl/yslTaF