いつも. 流 EC売上アップの鉄則3<br>「こたつ」も「おせち」も8月に売る

株式会社いつも.

ネットショップの場合、実店舗の実需の2ヶ月前に販売を開始しないと、商売の波に乗り遅れるという厳しい現実が待っています。

消費者囲い込みに出遅れないためにも、1年間にやるべきことをまとめた販売カレンダーが成功するネットショップの生命線になります。

年間販売カレンダーの重要性

 ネットショップを運営する場合、お店専用の「年間販売カレンダー」を準備しておきましょう。競合他社より一歩先行く戦略を立て、消費者の囲い込み競争に出遅れないようにします。

たとえば販売商品の特徴を考え、「実需(トップシーズン)」と「季節イベント」の両方をまとめた販売カレンダーと、それに沿った年間の行動スケジュールをまとめておくと1年間でやるべきことが明確に見えてきます。

ネットショップの場合、実店舗の実需の2ヶ月前から販売をスタートさせるのが、今や常識です。

こたつは8月に売る!

たとえば「こたつ」。
関東で実店舗を出店している家具店の場合、8月にこたつを売り場に並べているお店はほとんど見当たらない。しかし東北や北陸のように、9月にこたつを出したら、関東では初夏に当たる5月くらいまで出しっ放しで使う、といった地域も少なくない。

つまり、そうした地域のこたつ選びのタイミングは「8月」ということです。

ネットショップの家具店の場合、消費者は全国津々浦々からやって来ることを考えれば、地域性への配慮は当然のこと。8月時点でお店ページにこたつを掲載するべきです。実際、8月で50台のこたつが売れた実績を持つネットショップも。

こたつ選びの検討期間を含めたら、9月初めに掲載していたのでは、競合他社に出遅れてしまいます。リアル社会で一般的に商品が回り始める「2ヶ月前」というタイミングに合わせてページを更新してほしいところです。

先手で動くことの注意と利点

このように全国目線に切り替え、後手に回らない運営戦略を立てるために、年間販売カレンダーはネットショップ成功のキーポイントとなってきます。ただし、クリスマスや正月といった季節のイベントは、前のイベントが終了してからスタートという不文律があるので要注意です。

たとえば、いくらクリスマス商戦をいち早くスタートさせたい!と思っても、「敬老の日」の後、10月31日までは今や日本でも大人気の「ハロウィン」が主役。

もちろん、クリスマスコーナーを設置しておいてもよいですが、その時期の主役であるハロウィンが終わらないうちは、本格的なクリスマスシーズンは始まらないことを知っておきましょう。

楽天などのモールでは販売実績によって検索順位の上位化に影響もするので、いち早く売上を持ったショップがシーズン中ずっと上位を占めるという現象も起きています。

もはや、トップシーズンの直前に動き始めたのではネットショップの売上には直結しない、くらいの前提での準備が必須となっているのです。


著者

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる8400社以上の企業(2017年9月時点)とサポート実績があります。自社ECサイト、楽天市場、ヤフーショッピング、アマゾンなどの多チャネルでの売上改善と業務効率化支援を得意とし、最近は中国、台湾、アメリカなどへのグローバルEC支援も行っている。

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