今さら聞けない、ECモールで成長するための3つのポイントー第二回 ネットショップのメリット・デメリット
1997年5月、「人はインターネットでモノを買わない」といわれた当時、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」はオープンしました。
あれから20年あまり、ネットショップで、商売をすることが一般的になってきましたがこれからネットショップを始めるうえで、“今さら聞けない、ECモールで成長するために知っておいていただきたいポイント”について全5回でお伝えします。
すでにECショップを運営されている方も、基本のおさらいとして、ぜひお付き合い頂ければと思います。
第一回 ECサイトオープンの前に知っておきたいポイント
https://ecnomikata.com/column/15721/
ネットショップの種類
ネットショップには、大きく分けて「自社サイト型」と前回ご紹介させていただいた「ショッピングモール型」の2つがあります。
「自社サイト型」とは、Stores.jpやBASE、カラーミーショップなどの「ASP(※)」と呼ばれるサービスからネットショップに必要な機能(買い物カゴなど)をレンタルし、自社サイトの中にその機能を埋め込む形態を指します。
※Application Service Providerの略。ネットワーク経由で、ソフトウェアや業務用アプリケーションソフトの機能を顧客に提供するサービスまたは事業者のこと。
「ショッピングモール型」とは、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」、「Amazon」のように、あらかじめ用意された商業スペースの中でお店を出す形態です。すでに知名度のある場所へ出店するため、はじめてネットショッピングをするユーザーにも安心して買い物をしてもらいやすいメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットとは?
では、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
「自社サイト型」のメリットは主に次の2つと言われています。
・「ショッピングモール型」と比べて、費用が安い
・ページを自由に作ることができる
ショッピングモール内のルールに縛られることがないため自由にデザインしたネットショップを運営ができます。
一方、「自社サイト型」のデメリットとしては以下の2点が挙げられます。
・独自で集客をする必要がある
・独自にセキュリティ対策が必要
まず、前回もお伝えしたように、たくさんの人が集まる「場」を作ることは容易ではありません。自社サイトですと自らその「場」を作らないといけません。
セキュリティ面については、昨今の情報漏えいのニュースでも取り上げられていますが、お客様の情報を扱うのでしっかり対策を立てないといけません。
みなさんご自身が一人のユーザーとして、様々なインターネットのサービスを利用する際や、ネットショップでお買いものをしている時のことを思い出してみて下さい。
様々なサイトで、毎回、個人情報を求められると、セキュリティ面で不安に感じたご経験があるのではないでしょうか?このように感じて、買い物カゴに商品を入れて、購入をする際に離脱してしまうケースが多くあるのです。
実際に、総務省のデータによると、ネットショッピングを利用しない理由として
・決済手段のセキュリティに不安があるから
・ネットショッピング事業者の信頼性が低いから
の2つが上位の理由として挙げられています。
次に「ショッピングモール型」のメリット・デメリットになります。
まず、メリットとしては次の3点が挙げられます。
・集客力がある
・セキュリティ面でお客様が安心できる
・リピーターの獲得をアシストしてもらえる
前回もお伝えした通り、たくさんの人が集まる「場所」で販売をすることはネットショップをする上で、非常に重要です。「ショッピングモール型」は、その「場」を提供することができます。お客様も1回の個人情報登録で様々なお店でお買い物ができるのでセキュリティ面も安心ができます。
また、「ショッピングモール型」の、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」、「Amazon」ではモール独自のキャンペーンを開催することがあります。そのようなイベントを通して、リピーターの獲得のアシストをしています。
一方、デメリットとしては
・固定費がかかる
・ページを自由に作ることができない
が挙げられます。
多くの「ショッピングモール型」ではお店を出す際に、出店費用が掛かります。また、ページ作成についてもモール独自のシステムを使用するため自身の商品の魅力を十分に伝えるページが作れないこともあります。
以上が、「自社サイト型」「ショッピングモール型」それぞれのメリット・デメリットになります。
次回は、いよいよ「ECモールで成長するため3つのポイント(上)」をお伝えします。