ECサイトが今スグ導入検討すべき3つの広告配信機能【第3回】<動的ディスプレイ広告(GDR)>
多くのECサイトの場合、取扱商品の数と種類が豊富でありユーザーが興味のある商品はユーザー単位で異なる傾向にあります。
よってECサイトのリスティング広告は、最適化が進むほどキーワード、広告文、最終ページURLの組み合わせが膨れ上がりアカウント構造は煩雑になりがちです。
今回は
・日々変化し増え続ける検索語句を自動的にカバーする
・ユーザーの閲覧履歴を元に最適な広告を自動生成する
といった運用効率化と成果最大化を実現するGoogleAdWordsの広告機能を3つの中の1つ
動的ディスプレイ広告(GDR)をご紹介します。
【第1回】<動的検索広告(DSA)>
https://ecnomikata.com/column/17108/
【第2回】<ショッピング広告(旧:PLA)>
https://ecnomikata.com/column/17109/
1.概要
動的ディスプレイ広告(GDR: Google Dynamic Remarketing)とはユーザーが過去に訪問したサイト内の商品ページなどの閲覧履歴を基にユーザーの興味関心の高いと推測される商品を自動的に選び、広告生成する機能です。
生成された広告は、カード形式で複数並びディスプレイ広告枠にて表示されるのが一般的です。
通常のバナー広告とは異なり、ユーザー単位で商品画像を動的(ダイナミック)に生成するため、動的リマーケティング(ダイナミックリマーケティング)と呼びます。
2.仕組み
それぞれ商品ページ別に異なる専用タグを設置することでユーザーが過去にどの商品ページを閲覧したのか検知して広告を動的に生成します。
通常とは異なるタグ設置が必要になり、導入ハードルとしては非常に高い部類に入ります。
(基本的にはAdWordsとGoogle Merchant Centerの連携が必要)
3.特徴
専用タグを各商品ページに埋め込むことでユーザー単位で興味のある商品をアピールできます。
動的検索広告やショッピング広告とは異なり、リマーケティングの仕組みを利用した強力な機能です。
そのためターゲットユーザーは過去のサイト訪問者に限定されます。
商品数が多く、リマーケティングの性質上、検討期間が長い商品を扱う広告主様に最適なプロダクトです。
まとめ
ご紹介した動的検索広告、ショッピング広告、動的ディスプレイ広告を比較表としてまとめました。
どの機能から導入すべきか?それぞれの違いは何か?迷った際の参考になれば幸いです。
※アップデートが激しいため、機能の詳細はAdWordsのヘルプページなどでご確認ください。
終わりに
ECサイトの広告運用はキーワード登録によるターゲティングに頼りきりでは不十分です。
動的に広告を配信する仕組みを積極的に取り入れながら、
「誰に、何を、どのように」を整理した上で、より戦略的な広告運用を実践していきましょう。