第3回 ECモールで成長するため3つのポイント(上)〜今さら聞けない、ECモールで成長するための3つのポイント〜
1997年5月、「人はインターネットでモノを買わない」といわれた当時、
インターネット・ショッピングモール「楽天市場」はオープンしました。
あれから20年あまり、ネットショップで、商売をすることが一般的になってきましたがこれからネットショップを始めるうえで、“今さら聞けない、ECモールで成長するために知っておいていただきたいポイント”について全5回でお伝えします。
すでにECショップを運営されている方も、基本のおさらいとして、ぜひお付き合い頂ければと思います。
第一回 ECサイトオープンの前に知っておきたいポイント
https://ecnomikata.com/column/15721/
第二回 ネットショップのメリット・デメリット
https://ecnomikata.com/column/16144/
ネットショップをいざ初めて気になるのが、ライバル(競合)の存在です。ですが、ライバル(競合)が多いことは必ずしもデメリットではありません。
たとえば、飲食業界の場合、人気のあるラーメン店のそばに次々と新しいラーメン店が出店していく様子を見たことがあると思います。
あれは決して、お客様を奪い合おうとしているのではありません。人気のあるラーメン店のそばで出店することで、集客の相乗効果を期待しているのです。
なぜなら、美味しいラーメン店が連なったエリアは人気のスポットとなり、一店舗だけの状態よりも、より多くのお客様の来店を期待できるからです。
ただ、そのように成功するケースは、あくまでも出店している各お店に“魅力”があるケース。つまり、集客の相乗効果を期待するためには、あなたのお店の“質”が大切になってくるのです。
これを踏まえ、ライバル(競合)が増えても勝ち残るためのポイント3つをまとめてみました。
ポイント1 「商品力やサービス力を大切にする」
これは当然のことですが、お客様が「欲しい!」と思う商品、すなわち、「商品力」のある商品を扱うことは何よりも大切です。
商品が売れるのは、その商品の価格よりも、その商品の“価値”が高いと感じられたとき。たとえ、知名度のないオリジナル商品やニッチな商品であっても、その商品の価値をうまく伝えることができれば、売れる商品に変えることはできます。(ただし、勿論、誇大広告はNGです)
また、商品の価値は、商品自体の魅力だけでなく、その商品に付随するサービスの内容(サービス力)でも決まります。
たとえば、あなたが他社と同じ商品を扱っていたとしても、梱包が丁寧だったり、包装が素敵だったり、配送までの日数が早かったり、新商品の試供品をセットにしていたりなど、他社とは違うプラスαのサービスを提供していれば、それが商品の価値の向上につながるのです。
では、ネットショップ上で商品の価値や魅力をうまく伝えるためにはどうすればいいのでしょうか?
そこで重要となるのが、商品を紹介している“Webページ”です。
ネットショップは実店舗と違って、商品を手にとって確認することができません。
よって、お客様はWebページに書かれている情報を頼りに、その商品を購入すべきかどうかを判断します。
だから、Webページに掲載する情報は非常に重要だといえます。
どんなによい商品も、その価値が伝わらないと意味がありません。
たとえば、Webページを作る際は、以下のような点を重視するといいでしょう。
・どのような説明文を書けば、商品の価値は伝わるのか?
・どのように写真を撮れば、商品の価値は伝わるのか?
・どのようなデザインにすれば、商品の価値は伝わるのか?
ただ、これらのことを考えるためには、Webマーケティングのプロとしての視点が必要になってきます。
長年のネットショップ運営経験のある人なら問題ないかもしれませんが、ネットショップを開業したばかりの人が訴求力の高いWebページを作るのは至難の業です。
そこでオススメしたいのが、“第三者からのアドバイス”です。
たとえば、ネットショップの売上アップを専門としているコンサルタントにアドバイスを求めることで、自分たちでは考えつかなかったようなアプローチが見つかるでしょう。
ただ、一般的に、優秀なコンサルタントからアドバイスをもらう際は高い費用がかかるものです。
コンサルタントはあなたのお店の状況を細かくチェックした上でアドバイスをおこなうわけですから、アドバイスひとつするにしてもどうしても工数がかかります。
そこでオススメしたいのが、あなた自身のマーケティングスキルの向上です。
あなた自身のマーケティングスキルが向上すれば、第三者からのアドバイスに頼らずとも、ネットショップの成功に近づくことができるためです。
今、見ていただいている「ECのミカタ」などの情報サイトや「ショッピングモール型」を運営しているモールでは、無料でそのようなノウハウの提供も行っております。
様々な情報を自身のネットショップに活用し、ライバル(競合)と差別化することで、勝ち残ることも可能になります。
次回は、「ECモールで成長するため3つのポイント(下)」をお伝えします。