【第二回】アパレルEC業界で評価いただいているサービスのご紹介

高田 直樹

 ヤマトロジスティクス株式会社の大竹です。前回、「三辺自動梱包機」を活用して作業省力化・平準化を実現する物流事例を紹介いたしました。
 今回は、アパレル事業者を中心に物流改善や新技術の活用を提案している販売物流サービスカンパニー東日本営業部の髙田直樹スーパーバイザーが、アパレルEC事業様向けの物流サービスについてご紹介させていただきます。

 弊社ではお客様の細かいご要望に沿った、様々な運用を提案しています。一言でアパレル業界と言っても、お客様のご要望は異なり、パッケージ提案ではなく、弊社ではお客様へのヒアリング、お打ち合わせを重ねた上で、物量や商品点数、付帯作業などご要望に応じた最適な運用設計の提案を行っています。

 その中でもアパレル事業者様に評価いただいている提案は、倉庫に在庫を置かず、当日注文を受けた商材のみをお預かりし、入庫即日出荷業務を行う在庫フリー(クロスドック型)型の運用や、セールなどの繁忙期や新商品の発売に伴う急激な受注増に対し、自社開発のWMSやマテハン機器を活用した波動吸収型の運用などがあります。

 また、アパレル事業者様の中には、ECから事業を拡大されてリアル店舗の構築を進めているところもあります。この場合、通常はリアル店舗向けの物流を新たに構築するのが一般的ですが、当社にお任せいただければ、既にECで運用している消費者向けの物流スキームを活用し、店舗向けの物流も新たに設けることなく同じ拠点で行うことができ、効率的な物流の構築をサポートしています。

 弊社で実際に行っているアパレル事業者様向けの事例をご紹介させて頂きます。

事例その① アパレルA社様
~在庫フリー(クロスドッグ)型運用~

【お客様のご要望】
「店舗向けの物流業務を自社DCで行っていたが、EC対応をするため新たに他社倉庫でEC物流の運用を開始した。複数拠点のため、コストが高くなり、EC向け運用の在庫保管スペースを最小化し、固定費を削減・変動費化したいと考えている。」

【ご提案ポイント】
お客様の拠点に最寄りのヤマト運輸のベースと一体型の弊社ロジセンターを活用し、配送リードタイムを変えずに、当日出荷対応のキャパシティを拡大する体制を構築。当日注文を受けた商品のみを入出庫することで、弊社ロジセンターで必要なスペースを最小化し、物流費の変動費化を実現

【運用開始後の効果】
①在庫保管スペースを最小化
②入出庫検品を一度にすることで作業負荷を軽減し物流コストを削減
③物流費の変動費化を実現

<運用イメージ>

事例その② アパレルB社様 ~物流波動吸収型の運用~

【お客様のご要望】
「キャンペーン等による大量注文発生時の出荷遅延をなくしたい」

【ご提案ポイント】
ヤマトロジスティクスが開発したクラウド型WMSと無線ハンディを使用し、急な物流波動にも対応できる可変型の出荷検品ラインを構築し、当日出荷対応が可能なキャパシティを拡大

【運用開始後の効果】
①当日最大出荷件数2,000件→8,000件
②出荷遅延によるお問い合わせ対応等にかかる時間の削減
③出荷遅延によるキャンセル率削減 ※7%→2%(当社調べ)

<可変型出荷ライン イメージ>

 また、昨今、アパレル業界を中心に導入が進んでいるRFIDタグを活用した物流サービスのプラットフォーム化にも取り組んでいます。

 庫内でのRFIDの活用だけでなく、リアル店舗をお持ちのアパレルEC事業者様に向けて棚卸業務や在庫確認等の効率化や省人化を実現するご提案を行っております。

 RFIDの利用に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、弊社が持つRFIDのショールームのご案内を随時受け付けておりますので、ご連絡ください。心よりお待ち申し上げております。

~RFIDショールームのご紹介~

~RFIDショールームのご紹介~<弊社神奈川ロジセンターの中にあるRFIDを体感して頂けるショールーム>


著者

高田 直樹 (Takada Naoki)

2014年ヤマトロジスティクスに中途入社。前職で養ったアパレルEC事業の経験値を活かし、お客様目線の提案を心掛け、関東エリアを中心に新規営業を担当。「日々勉強」をモットーに新たな物流サービスのプラットフォーム化を目指し、営業活動中。

■企業情報
【ヤマトロジスティクス株式会社】http://www.y-logi.com/
■ヤマトグループの解決力
【ソリューション紹介】http://www.yamatosolutions.com/solutions/