過酷な環境下もおまかせ! 業務品質の向上とコスト削減を両立するラベルプリンター
工業製品や食料品など、およそ製品と呼ばれるものはどんなものでもラベルが貼付されているもの。製造業に携わる人にとっては馴染み深いものですが、そこにはさまざまな課題や改善点があります。今回は、ラベルプリンターが業務品質の向上やコスト削減のためにできることを考えてみましょう。
製造業において欠かせないラベル、その導入に躊躇することも
現品票ラベルや工程管理ラベル、検査ラベル、個体情報ラベルなど、製造業においてさまざまな場面で利用されるラベル。商品の品質を保証し、消費者が安心して購入できるようにするだけでなく、製造工程を適切に管理するうえでも不可欠なものといえるでしょう。
このように、製造業とは切っても切れない関係にあるラベル。どの企業でも当たり前に使われているものと思われがちですが、実際に現場で働く人々の声を聞いてみると、少なからず課題があるようです。
その一例としては、産業用のラベルプリンターは高価で導入を躊躇してしまうというもの。確かに、ラベルプリンターの中には1台で数十万円もするような機種もあり、手軽に導入できるものとは言えません。製造拠点が複数に分かれているような企業では、複数台購入しなければならないケースもあり、その場合はさらに初期コストがかさむことになります。
こうした初期費用をおさえるためラベルを手書きしているケースも見受けられますが、製品を確認し、情報を手書きで書き入れ貼付するという一連の作業はどうしても手間がかかりますし、いくら熟練したオペレーターであってもその効率性には限界があります。また、情報を間違って記入してしまったり、貼付するべき製品を取り違えてしまったりするなど、人為的なミスが発生する可能性も捨てきれません。製品の信頼にも関わる部分なだけに、こうしたミスが起こってしまうと、企業としても大きな損失につながってしまうでしょう。
コンパクトなラベルプリンターが実現する、工場のラベル改革
こうした課題を解決する手段としては、コンパクトで手軽に導入できるタイプのラベルプリンターを活用するのがおすすめです。最近ではわざわざ高価な産業用のラベルプリンターを用意しなくても、多機能で産業用として使えるプリンターが登場しています。
例えばPLC (例:シーケンサー)などの情報システムと連動して自動的に製品情報を出力できるものや、QRコードやバーコードを生成できるもの、品名やロット番号、製造日などを自由にレイアウトできるものなどさまざまな機能を備えており、製造工程で使用する上で不足を感じることはまずないと言っていいでしょう。
また、産業用のものと比べるとインターフェイスが分かりやすく設計されているため、電子機器の操作になれていない方であっても簡単に操作できるのも見逃せないポイント。社員教育をする手間を省き、スムーズに導入することができます。
必要とされたのは「耐久性」と「粘着力」 工場におけるラベルプリンターの活用事例
このように、製造業のさまざまな現場で活躍しているラベルプリンター。その活用事例として、合資会社加藤螺子(らし)製作所様をご紹介させていただきます。
同社では自動車会社や電機会社向けに、3,400種類にもわたる多種多様な産業用ネジを製作しています。こうした多品種少量生産品を生産するためには、正確かつ効率的な生産管理体制が不可欠。そのため、同社ではバーコードラベルを利用して工程進捗管理を行っています。そして、そのバーコードラベルを印刷するラベルプリンターとして採用されたのが「ピータッチ9500pc ※」だったのです。
同社がラベルプリンター選定の際に重視したのは「耐久性」と「粘着力」の2点だったといいます。ブラザーのラミネートフィルムは、その独自の構造により、ラベルに擦れや汚れに対して特に強い耐久性を与えています。
工場内では日常的に油煙、粉塵(ふんじん)、塵芥(じんかい)などが発生しており、ラベルにとっては過酷とも言える環境でした。仮にラベルが剥がれてしまうと、工程管理上大きな問題となってしまうことは言うまでもありません。
「ピータッチ9500pc ※」はこうした厳しい条件を満たし、さらに初期コストも抑えられることが導入のポイントとなりました。
また、「ピータッチ9500pc ※」には「P-touch Editor」というラベルエディターソフトが付属しており、文字サイズをラベルの大きさに合わせて自動調整したり、Excelのデータをそのまま利用したりすることも可能です。非常に使いやすく、ラベル印刷作業の効率も大きく改善されたとして、非常に高い評価をいただいています。
※現在は、PT-P950NW がピータッチ 9500pc の後継機種として販売されています。
業務改善のポイントはラベルプリンターにあり
ラベルプリンターは製造業の業務に深く関わるもの。それだけに、ちょっとしたことで大幅に業務を改善できる可能性を秘めています。もし御社が作業工程の見直しを考えているのであれば、ぜひラベルプリンターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。