通販における5G通信時代に向けて準備すべきこと

吉崎 峻弘

売れるネット広告社 メディア部 SEMコンサルタントの吉崎峻弘(よしざきたかひろ)と申します。

私自身色々なガジェットが好きでして。今回、近年騒がれている5G通信(第5世代移動通信システム)において、これから通販会社が準備しておくべき内容に関してお伝えさせて頂ければと思います。

そもそも5G通信(第5世代移動通信システム)とは何か?

大手携帯キャリアが来年2020年から本格導入に向けて動いている5G通信ですが、実際に現在の4G通信とはどのような違いがあるかご存じでしょうか?

4G通信の通信速度は50Mbps〜1Gbps程ですが、5G通信では10Gbps〜20Gbpsまで通信速度が向上する見込みとなっており、身近なものに例えると4Gでは30分かかっていた映画のダウンロードが、5Gではたったの3分程でダウンロードが完了するようなイメージです。

自宅のインターネット回線も、現在は光回線を使っている方も多いと思います。光回線を使ったインターネットの通信速度は現在1Gbps〜2Gbpsが最大となっており、5G通信では現在の光回線よりも早い通信速度が見込まれています。

なぜこれほど高速な通信速度が必要なのか?

日本のみならず、世界的に情報量の増大(トラフィック量の増大)が日々起こっています。テレビにおいてはフルハイビジョン放送から4K放送が本格的に開始されており、高画質・高音質での放送が始まっています。4K画質に関してはテレビだけではなく、スマホでも4K画質対応のスマホも出てきており、高画質化が進んでいます。音楽配信に関してもCDよりも約6.5倍もの情報量を持つ、高音質なサウンドで楽しめるハイレゾ配信が本格的に始まっています。

日本においては2020年には東京オリンピックが行われ、オリンピックの放送も4K放送で行われます。4K放送だけではなく、VR技術を活用して、オリンピック会場にいなくてもより臨場感のある体験が出来る放送も予定されているという噂も聞きます。

また、ユーザー自身が映像や動画を配信するサービスも高画質化しており、YouTubeやライブ配信メディアも続々と増えている状況です。

このように映像・音声サービスの高画質・高音質化という背景が、通信速度の高速化に大きな要因をもたらしていると思われます。

しかし、映像・音声以外でも現在IoT(Internet of Things)の普及促進で、全てのものをインターネットに繋げようという動きになってきています。

昨年ドラマで放送されていた下町ロケットでは、農業用ロボットの自動運転化が題材になっており、毎日決まった時間に自動で動き出し、衛星からの電波を利用して農地を自動で耕して戻ってくるというシーンがありましたが、こちらも実際にはリアルタイムにロボットにデータを送るためには通信回線の高速化が必要となっています。

通信回線が高速になる事のメリットは?

一番の大きなメリットとしては、これまで述べてきた通り、通信速度の高速化によるコンテンツのダウンロード時間の大幅な削減があげられます。そのため、高画質・高音質でより繊細で迫力のあるコンテンツの取得も時間を気にすることなく楽しめることが可能となります。

迫力あるコンテンツが取得可能ということは、逆をいえば配信側も高画質・高音質の繊細で迫力のあるコンテンツの提供が可能となります。

自社サイトで商品を紹介する際に、ユーザーのページの読み込み速度などを考慮し、画質を落として掲載していたバナーや、容量が大きくなるためあえてコンテンツに載せていなかった商品紹介動画なども気軽に載せることが可能となります。

例えばコスメ系商材を扱っている事業者であれば、化粧品の使い方を詳しく説明する動画コンテンツを用意することで、ユーザーが商品の使い方を楽に認識でき、満足度の向上が見込まれ、結果LTVの向上も考えられます。

また、広告配信のプラットフォームに依存はしますが、動画広告もこれまで以上に普及していくと思われ、サイバーエージェントが発表した動画広告市場の今後の見解としては2020年に2,900億円、2024年には4,957億円になる見通し(※1)となっております。
(※1 サイバーエージェント、2018年国内動画広告の市場調査を実施https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=22540

このようにインターネット広告市場において、動画広告市場はより活性化されていくことが想定されています。そのため、TVCMの出稿は1回の放送に数千万円かかり出稿を諦めていた中小企業の方々も、インターネットの動画広告ではあれば数万円から数十万円で掲載が可能となっており、手軽に「動画」広告を出稿出来るようになってきています。このように、これまでテレビが中心だった「動画」というコンテンツが、徐々にインターネットが中心になっていくと思われます。

実際、最新のテレビ本体にはインターネット接続機能が付いているものが多くなっており、地上デジタル放送やBS/CS放送だけの視聴に留まらず、YouTubeやAmazonプライム、Netflix、Hulu、AbemaTVなどのインターネットTVも通常のテレビでの視聴が可能となっています。

テレビでYouTubeを視聴している方はご存じかと思いますが、PCでYouTubeを見るとき、見たい動画の前に動画広告が再生されますが、TVでYouTubeを見るときも同様に見たい動画の前には動画広告が再生されます。

このようにテレビの役割も地上デジタル放送・BS/CS放送の視聴だけではなく、ありとあらゆる動画コンテンツが視聴可能なデバイスとなってきています。

ちょっと話はそれてきましたが、5G通信の普及に伴って
① スマートフォン市場の活性化
② 動画広告市場の活性化
③ テレビでのインターネット活用の活性化
と、これまで以上にデジタル市場全体がより活性化していくものと思われます。

通販会社における5G通信時代を迎える前に準備しておくことは?

これまで述べてきた通り、通信速度が高速になればなるほど、ユーザーの利便性も向上し、これまでページの読み込み速度を懸念してサイト上への掲載を諦めていたハイクオリティなコンテンツの掲載も可能となります。

また、TVCMを諦めていた事業者においては、インターネット広告での動画広告を掲載することで、地上波でのTVCMとは異なりますがテレビでインターネットを楽しんでいるユーザーに対しても動画での広告展開が可能となってきます。

このようにこれまで以上にハイクリエイティブなコンテンツの提供が容易になってくるため、これまで二の足を踏んでいた「動画」というコンテンツに対して、準備をしておくことが5G通信を迎えるにあたり重要になってくると思います。

動画作成に関してもプロ仕様の機材や、それを扱える人員をアサインするとなると費用は大きくかかってしまいますが、iPhoneやその他のスマホのカメラも高画質化されており、本格的なビデオカメラを購入せずとも綺麗な動画撮影がしやくすくなってきています。スマホ用の手振れ補正ツールのジンバルなども手軽に買えるようになってきているため、これらを使えばより滑らかな映像・動画の撮影は可能になっています。

このように、動画を取り巻く環境はより手近になっているため、5G通信が本格的になる前に準備しておくことをお勧めします。

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著者

吉崎 峻弘 (Takahiro Yoshizaki)

宮城県多賀城市出身。千葉工業大学卒業後、システムエンジニアや人材業界での営業を経験した後に、電通系Web広告代理店のDAサーチ&リンクに入社。アサツーディ・ケイの運用広告部門の立ち上げに参加し、大手消費財メーカーや外資系ハイブランドなどの大手ナショナルクライントを中心にWebプロモーションにおけるリスティング広告の運用に携わる。
ほぼ全ての案件で費用対効果を1.5倍以上改善し、3年目には単月運用額1億円以上を達成。
リスティング広告をはじめSNS広告やDSPなど、あらゆるネット広告を用いてクライアントの売上に貢献してきた、運用型広告のプロフェッショナル。
週末は一児のパパとして活躍しており、子供の保育園では保護者会会長及び保育園の理事として、保育園のイベント企画・立案・実施や、保育園全体の運営見直しなど、日々アグレッシブに活動しております!!
売れるネット広告社2019年度上期「成長賞」受賞。
通販エキスパート検定1級(通販マネジメント編)取得。


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