成長が止まらない!Shopifyアプリのこれまでとこれからをビジネス・技術観点から解説

安藤 祐輔

Shopifyアプリの歴史

Shopifyアプリに精通している株式会社ハックルベリー 社安藤社長に「Shopifyアプリ」の歴史についてコラムの執筆をご依頼しました。Shopifyアプリを利用したことがあり、今特にこれといって使いたいアプリはないが他にどのようなアプリがあるのか気になっている方必見のコラムです。

ハックルベリーはEC事業サポートを提供しており、特にShopifyストア実績があります!

こんにちは。株式会社ハックルベリー代表の安藤です。

ハックルベリーは日本の商習慣に合わせた集客支援やEC事業の立ち上げ・成長をサポートしている会社です。

2019年ごろからはShopifyストアのサポートに力を入れており、総利用店舗数7,000を超えるShopifyアプリの開発、50以上のShopifyサイト構築、Shopifyに特化した集客支援サービスなどを行っています。

昨年2021年にはShopify Japanより国内No.1のアプリインストール数を獲得し、多くのマーチャントの成長を後押ししたアプリ開発パートナーに贈られる賞、「Fast-Growing App Developer of the Year」賞を数千社のShopifyパートナーの中から受賞しました。

これまで10のShopifyアプリを開発・運用してきた我々が、3年以上に渡って見てきた日本におけるShopifyアプリのトレンドについて、ビジネス的な観点だけでなく技術的な話も含めて解説いたします。

また、今回の記事はあくまでもShopifyアプリの歴史とトレンドのみの説明です。

「具体的なおすすめアプリが知りたい!」

という方に向けて、5月より隔週に1回、ハックルベリーが選ぶおすすめShopifyアプリについてご紹介いたします。

こちらも合わせてお読みいただければと思います。

日本におけるShopifyアプリ発展の流れ

2017年にShopify Japanが発足した瞬間から、日本市場におけるShopifyアプリも進化を遂げてきました。

現在に至るまで、日本のShopifyアプリは3つのフェーズを辿ってきたと言えるでしょう。

第1フェーズ:海外製アプリのみ



2017年以前から、Shopify Japanが発足した後もしばらくは海外製アプリのみが提供されていました。

Shopifyが作成したものだと、Product ReviewsやBuy Button channelなど、
その他にはオンデマンド印刷ができるPrintful、SEOを最適化するPlug In SEO、メールマーケティングアプリのKlaviyoやUGCマーケティングができるYotopoなど、現在でも使われているアプリが多いです。

現在では、日本語バージョンが提供されているものもありますが、当時は英語対応のみのアプリがほとんどでした。
また、日本の商習慣に合っていない仕様のものも多く、当時のShopifyストア事業者は無理矢理翻訳したり、アプリに頼らず独自に機能を開発したり、工夫しながらストアを運営するしかありませんでした。

第2フェーズ:日本語業務アプリの登場



2017年末ごろから、日本企業のShip&coさんやFlagshipさんなどから配送系の機能を中心とした業務アプリが登場しました。

これまで他のECプラットフォームでサービスを展開してきた事業者がShopifyアプリ運用に関わりだしたことにより、SaaSの常識、例えばカスタマーサポートチームがしっかりしていることや他機能との連携が豊富なことなど、ビジネスモデルもしっかりしている日本向けShopifyアプリが増えてきました。

技術面も進化しています。
日本のエンジニアの中でさまざまなノウハウが共有されるようになり、さらにゲームエンジニアやインフラエンジニアなど、EC以外の経験をしてきた高い技術を持つエンジニアが次々とShopify周りの機能の開発に入ってきたことにより、さらに複雑な機能が実現されるようになってきました。

現在のShopifyアプリビジネストレンド

今後Shopifyアプリはどのような発展を見せてくれるのでしょうか。

今後、日本向けShopifyアプリは下記のような二極化が進んでいくでしょう。

※一般的なSaaSよりはかなり安価。

さまざまなアプリが登場し、Shopifyストア事業者はアプリをインストールするだけでどんどん便利な機能を利用できるようになってきています。

しかし、Shopifyアプリはさまざまな第三者企業が開発・提供しています。
いくらShopify側の審査を通過しているとはいえ、アプリ間の干渉や、テーマとアプリの干渉が起こることも多々あるのが現状です。

そこで2021年に登場したのが国内環境に適合したShopifyアプリを提供する企業アライアンス「App Unity」です。
「App Unity」では国内環境に適合したアプリの提供・アプリの各種サポート・詳細なアプリに関する情報の提供を通じて国内のShopifyのさらなる普及に貢献することを目的としています。

今後も「AppUnity」のようなアライアンスはさらに増えるでしょうし、参画しているしていないにかかわらず、さまざまなShopifyアプリが開発されていくことでしょう。

現在のShopifyアプリ技術トレンド

ビジネス的な観点からのトレンドだけでなく、技術的なトレンドもあります。。

Shopifyでは四半期に1回程度、「Shopify開発者のための重要なプロダクトアップデート」を発表しています。
2022年4月現在、最新のアップデートはこちらに記載してあるとおりです。

その中でも、弊社のエンジニアが選ぶShopifyアプリの技術トレンドベスト3をご紹介します。

①Shopify Flow

Shopify Flowは、Shopifyサイト運営の様々な業務を自動化する無料のShopifyアプリです。

ワークフロー(「サイト上で〇〇されると自動でxxする」といった一連の行動)の設定をノーコードで作成することが可能です。

また、ワークフローのテンプレートが100種類以上あり、自分で設定するだけでなくテンプレートの中から選択して設定することもできます。

今まではShopify Plusのマーチャントのみが利用可能だったShopify Flowですが、プレミアムプランのマーチャントも利用できるようになりました。簡単な設定で業務を自動化できるので、大幅な工数削減が見込めます。

②メタフィールド

メタフィールドとは、通常の商品登録画面では登録できなかった情報を保存することができる機能です。WordPressが分かる人は、カスタムフィールドをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。保存できる情報の形式には、例えば、テキスト(単一行、複数行)、ファイル、カラーコード、数値、日付などがあります。

商品登録画面で設定できる項目に物足りなさを感じている人や、商品を買ってもらうにあたって欠かせない項目がないという人は、メタフィールドを使うだけで、簡単に好みの設定項目を追加することができます。

また、メタフィールドは、2021年6月30日にShopifyのデフォルト機能としてリニューアルされたばかりの機能です。メタフィールドを使うには、これまでならアプリやAPI連携が必要だったのですが、リニューアル以後はストアの管理画面で設定、編集が完結するようになりました。

③Shopify Markets

Shopify Marketsとは、独立したEC事業者が世界中の消費者に販売できるようにすることを目的とした、越境ECに必要なツールを一元管理出来る新ソリューションのことを指します。
この3月でShopify Marketsは一般利用が可能になりました。つまり、単一のストアだけでインターネット上のすべての人に簡単に商品を販売できるようになったのです。

今後さらに越境ECをさらに簡単に実現できるようになるでしょう。

まとめ

今回はShopifyアプリのこれまでのトレンドについて技術的な観点も入れながらざっくりと解説しました。

日本語Shopifyアプリが登場してまだ4年、今後もさらに発展していくことはほぼ間違いないでしょう。
ハックルベリーもFast-Growing App Developer of the Year受賞企業として、今後もShopifyアプリを牽引していけるよう日々開発を進めています。

冒頭でご案内した通り、今後は月2回の頻度で我々がおすすめするShopifyアプリについて解説していきます。
ぜひこちらも楽しみにしていただければと思います。


著者

安藤 祐輔 (Ando Yusuke)

東京消防庁に入庁後、筑波大学体育専門学群へ進学。スポーツ経験のある学生の採用に特化した採用支援事業を学生時に起業し、ケンコーコム(現Rakuten Direct)へ。その後、海外向けEC事業などに携わり、Socketを創業して「Flipdesk」をリリース。代表を退いた後、「Shopify」向けアプリの企業であるハックルベリーを立ち上げた。計4度の起業。
ハックルベリーでは、「Shopify」向けの集客アプリの開発を行っている。

https://huckleberry-inc.com/