LINE公式アカウントで送れるメッセージの種類は?メリットや効果的な配信例を紹介(前編)

児玉 尚平

LINE公式アカウントは、高いメッセージ開封率、即時性の高さ、売上に繋がりやすいということから、積極的に活用するEC事業者様も増えてきました。
しかし、ただ単にメッセージを送信するだけではなく、適切なフォーマットでメッセージを配信することが重要です。

とはいえ、初めてLINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)を操作する方や、LINE公式アカウントを開設して間もない方にとっては、どんなメッセージのフォーマットがあって、どんなメリットがあるのかなどわからないことも多いと思います。

本記事では、具体的にメッセージのフォーマットの解説に加え、メッセージ配信を行う上で工夫すべきポイントについて前後編にてご紹介します。

後編はこちら

LINEのメッセージ配信をする上で知っておきたいこと

まず、LINEのメッセージを配信する上で知っておきたいポイントを3つまとめます。

1配信で送れる吹き出しの数
LINE公式アカウントでは、1回の配信につき3吹き出しまで送ることが可能です。

引用

この中で、「テキスト」や「カードタイプメッセージ」「スタンプ」など複数のフォーマットを組み合わせることが出来ます。

1回の配信でかかる費用
LINE公式アカウントで配信を行う際、「送った友だちの数」×「メッセージを送った回数」を「通数」としてカウントしますが、プランによって配信できるメッセージの通数が異なります。

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例えば、月額固定費5,000円の「ライトプラン」を利用している場合は、月に5,000通まで配信できます。
友だち数が1,000人いる場合は、月に5回まで送ることができます。

コミュニケーションプラン及びライトプランは追加のメッセージ配信ができないため、無料通数を超えるメッセージの配信を行う場合は、プランのアップグレードが必要になります。

月額15,000円の「スタンダードプラン」では、無料メッセージ通数の30,000通を超えた場合、追加メッセージを送ることが可能です。
追加メッセージ費用は配信数に応じて従量課金となっており、最大3円です。

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メッセージを作成し配信先を指定する
LINE Official Account Managerでのメッセージの配信は「メッセージ配信>メッセージを作成」から行います。

配信先は「すべての友だち」「絞り込み」から設定します。

「すべての友だち」にした場合は、ターゲットリーチ(*)全員に配信できます。
*ターゲットリーチとは、友だち数からブロック数とみなし属性が不明な数を除いた「有効な友だち」を指します。

「絞り込み」をした場合は、「年齢」「性別」「地域」といったや「メッセージクリック」「友だち追加経路」といったオーディエンスなどで絞り込んで配信を行うことができます。

▼LINE公式アカウントのオーディエンス活用~無料でここまでできる!LINEのセグメント配信

配信先を設定したら、即時配信もしくは予約配信を行います。
配信時にA/Bテストを実施したり、配信数の上限を設定することも可能です。

LINE公式アカウントで送れるメッセージの種類は?

では、具体的にどんな種類のメッセージが送れるかを見ていきましょう。
基本編と、応用編に分けてメッセージの種類とメリットについて解説していきます。

【基本編〜まずはここから〜】
テキストメッセージ
文字 + 絵文字だけのシンプルなメッセージです。
メールや、いつも個人のアカウントで使っているような感覚で使うことが可能です。

冒頭お伝えした通り、1配信につき3吹き出しまで送ることができますので、テキストだけで送るより、複数のフォーマットと組み合わせて送るケースのほうが多いです。

リッチメッセージ
リッチメッセージは、画像やテキストを一つのビジュアルにまとめて配信できるメッセージ形式です。

テキストだけでは分かりにくい商品やキャンペーンの情報でも、画像と一緒に伝えることで分かりやすく、多くの情報を伝えることができます。

また、リンクやクーポンのアクションを設定でき、キャンペーンページや商品ページなどへの誘導することも可能です。

リッチメッセージを使用するためには、事前に メッセージアイテム > リッチメッセージで設定しておく必要があります。

▼リッチメッセージの活用方法|特長や運用のコツ、クリエイティブを解説|LINEヤフー for Business

カードタイプメッセージ
カードタイプメッセージは、複数のコンテンツをカルーセル形式でまとめて送信できるメッセージ形式です。複数の情報を横並びのカルーセル形式で送ることができますので、より多くの情報を届けることが可能です。

カードタイプメッセージの具体的な活用方法としては、

■商品の売上ランキング1〜5位をカルーセル形式でオススメして、「もっと見るメッセージ」(*)でサイトに誘導する
*カルーセルの最後(一番右)には「もっと見るメッセージ」を設定することが可能です。各カードの一番最後に表示されますので、よりユーザーの興味・関心が高まった状態で誘導する事が可能です。

■複数の実店舗がある場合、店舗の住所や地図をカルーセル形式で紹介する
といったものが挙げられます。

また、発展的な活用方法として、自動配信ができる外部の配信ツールを導入して、カートに残っている商品をカルーセル形式でリマインド(カゴ落ち配信)をしているEC事業者様もいらっしゃいます。

カードタイプメッセージでは、「プロダクトタイプ」「ロケーションタイプ」「パーソンタイプ」「イメージタイプ」4つのカードタイプを基にメッセージを作成できます。

画像引用

それぞれ設定方法が異なりますが、いずれもリッチメッセージと同様に、事前にメッセージアイテム > カードタイプメッセージから設定を行っておく必要があります。

▼カードタイプメッセージのテンプレート|LINEヤフー for Business

その他、動画やスタンプ、LINEクーポンなども送ることができますが、まずは基本的なメッセージフォーマットである「テキストメッセージ」「リッチメッセージ」「カードタイプメッセージ」を使えるようにしておきましょう。

まとめ

前編では、LINE公式アカウントで送れる基本のメッセージを紹介しました。
後編では、あいさつメッセージや応答メッセージといった、おすすめのメッセージ機能や効果的な配信例をご紹介していきます。
ソーシャルPLUSでは、LINEログインによるID連携をベースに、LINEと連携したCRM施策に必要な各種機能を提供しております。
ユーザー視点に立ったLINE公式アカウントの活用支援を積極的に行っておりますので、より良い活用法をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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著者

児玉 尚平 (Shohei Kodama)

株式会社ソーシャルPLUS CSチーム
LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」のカスタマーサクセスとして、導入時~導入後の活用まで幅広くサポート。前職にてRPA/iPaaSのベンダーでEC事業者などをサポートしてきた経験を活かし、ワークフロー自動化アプリ「Shopify Flow」との連携による配信自動化なども支援を行っている。

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