LINE公式アカウントで送れるメッセージの種類は?メリットや効果的な配信例を紹介(後編)

児玉 尚平

前編では、LINE公式アカウントの基本的なメッセージフォーマットである「テキストメッセージ」「リッチメッセージ」「カードタイプメッセージ」を紹介しました。

後編となる本記事では、通数課金対象とならないメッセージである「あいさつメッセージ」や「応答メッセージ」の他、友だち以外にも配信できる「LINE通知メッセージ」を活用法とともに紹介します。

前編はこちら

応用編〜こちらもオススメ〜

あいさつメッセージ
ユーザーが友だち追加した際に最初に目にすることから、LINE公式アカウントの第一印象を決めるメッセージです。
無料(通数課金の対象外)ですので、設定しておきましょう。
あいさつメッセージは吹き出しを5つまで設定できます。

アカウント開設時はデフォルトの定型文が設定されていますが、
・どんなLINE公式アカウントでどんなメッセージを配信するのか
・どれくらいの頻度でメッセージが届くのか
・ユーザーにしてほしいアクション
などの構成がおすすめです。

設定は、トークルーム管理 > あいさつメッセージから行います。

実際のユースケースは以下のブログ記事をご覧ください。

▼LINEあいさつメッセージでID連携を促進する方法

応答メッセージ
ユーザーからメッセージを受信したときに、事前に設定しておいたメッセージを自動で返信する機能です。
応答メッセージには、キーワード応答と一律応答という2つの応答タイプがありますので、用途に合わせて設定しましょう。

キーワード応答は、ユーザーが発言したキーワードと完全一致した場合に、事前に設定したメッセージを自動で返信します。

例えば、ユーザーが「クーポン」と発言したら、自動でクーポンコードを返すといった活用方法があります。

応答メッセージは、基本編で解説した「テキストメッセージ」「リッチメッセージ」「カードタイプメッセージ」を設定することができます。

一通りの操作に慣れてきたら、ユーザーからの「よくある質問」に自動対応して、カスタマーサポートの工数削減にチャレンジしてみるのもオススメです。

▼リッチメニュー×応答メッセージで擬似的なチャットボットを実現する方法

設定は、自動応答メッセージ > 応答メッセージから行います。

こちらの応答メッセージもあいさつメッセージ同様、5吹き出しまで設定でき、通数課金の対象外で無料です。

LINE通知メッセージ
最後にご紹介する「LINE通知メッセージ」は、LINEに登録されている電話番号宛に送ることで友だち以外にも送ることができるメッセージです。
メールだと埋もれてしまいがちな「発送完了通知」「予約・登録・申込み完了通知」「公共料金の案内」など大事なお知らせをLINEで受け取れるため、ユーザーにとっての利便性向上が期待できます。

また、LINEの友だち以外にも送ることができますので、LINE通知メッセージをきっかけにサービスの認知や友だち追加、ID連携につながるといった事例もあります。

ただ、送ることが出来るメッセージのテンプレートはLINEヤフー社がユーザーにとって有用かつ適切であると判断したものに限定され、営利目的や広告目的のものは配信不可となっています。
また、利用には認定パートナー(LINE Biz Partner)経由での事前申請が必要で、送信するメッセージ内容も事前審査があります。

どんなメッセージを送ることができるかは、LINE通知メッセージ UXガイドラインをご覧ください。

▼友だち以外にも配信!ECでの活用が進むLINE通知メッセージ

メッセージの配信で効果を上げるための工夫

LINE公式アカウントを運用する目的として、「売上を上げたい」「ユーザーとの接点を持ちたい」と考える事業者様は多いと思います。
ブロックされたらメッセージを送ることが出来ませんので、配信の内容や頻度、ターゲットなどを工夫して運用していく必要があります。

最適な配信頻度はコンテンツによって様々ですが、週1回程度の配信を行うことが推奨されています。

配信先を興味・関心の高い見込みユーザーに絞ることもおすすめです。

▼興味・関心の高い見込みユーザーに絞ってLINEのメッセージを届けよう

また、配信したら終わりではなく、必ず効果を確認しながら、配信を行うようにしましょう。

LINE公式アカウントの管理画面の「分析」タブを開くと、「友だち」や「メッセージ通数」「リッチメニュー」など、様々な項目の結果を見ることができます。

メッセージ配信後は、「分析」タブ > 「メッセージ配信」で主要指標の確認をして、次の配信に生かしましょう。
表示項目設定を開くと、「クリック率」や「コンバージョン率」など見たい項目を表示させることが可能です。

(例:LINE公式アカウント管理画面>分析タブ>メッセージ配信)

分析に関する詳細はマニュアルをご覧ください。

まとめ

今回は、LINE公式アカウントの運用初心者にむけて、LINE公式アカウントで配信することができるメッセージのフォーマットと効果を上げるための工夫についてご紹介しました。

コンテンツに応じて、配信頻度やターゲット、ユーザーが見やすいフォーマットを意識しながら、運用してみましょう。

ソーシャルPLUSでは、LINEログインによるID連携をベースに、LINEと連携したCRM施策に必要な各種機能を提供しております。
ユーザー視点に立ったLINE公式アカウントの活用支援を積極的に行っておりますので、より良い活用法をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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【変更履歴:本文を一部変更いたしました(2024年3月8日 16:30)】


著者

児玉 尚平 (Shohei Kodama)

株式会社ソーシャルPLUS CSチーム
LINE連携Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」のカスタマーサクセスとして、導入時~導入後の活用まで幅広くサポート。前職にてRPA/iPaaSのベンダーでEC事業者などをサポートしてきた経験を活かし、ワークフロー自動化アプリ「Shopify Flow」との連携による配信自動化なども支援を行っている。

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