『プロシューマー』って?ユーザーの購買体験向上のために、アフィリエイトができること

河崎 玲央奈

こんにちは。アフィリエイト広告プラットフォーム「A8.net」のマーケティング担当、株式会社ファンコミュニケーションズの河崎と申します。

中小企業さま向けに、アフィリエイト広告の基本要素を「専門用語を使わずに」「わかりやすく」「中立に」お伝えするコラムを、全6回に分けてお送りしています。

最終回のテーマは「『プロシューマー』って?ユーザーの購買体験向上のために、アフィリエイトができること」です。前回は、アフィリエイトメディアの最新トレンドをご紹介しました。最終回である今回は、エンドユーザーの購買体験とアフィリエイト広告との関係について、ご紹介します。

●過去記事はこちら!第1回/第2回/第3回/第4回/第5回

世の中で急速に増える「プロシューマー」

■プロシューマーとは
みなさんは「プロシューマー」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
プロシューマーとは、プロデューサー(生産者)とコンシューマー(消費者)から成り立つ造語で、消費者でありながら生産者側にも関わる人々を指します。

プロシューマーという概念そのものは、40年近く前である1980年代に提唱されたものです。しかし、インターネットの発達や大量生産・大量消費という社会のあり方が見直され、消費者と生産者の垣根が無くなりつつあります。

例えば、ユーザーがインターネットのプラットフォーム上で自身のハンドメイド作品を販売したり、SNSで趣味専用アカウントを作って発信するなど、プロシューマーの間口はさらに広がっています。このコラムを読んでいる方のなかで、ご自身がプロシューマーに当てはまる人も多いのではないでしょうか。

■消費者が発信者になる:口コミが人々の消費行動に影響を与える
特に消費行動という観点において、プロシューマーが与える影響は大きいです。

昨今、SNSの発達によって、多くの人々が世の中に発信することが増えました。SNSで拡散された商品が爆発的に売れたり、SNSの声が発端となった大きなムーブメントが、市場や企業を動かす推進力にもなります。
その結果、認知拡大や購買のきっかけとして、SNSでユーザーが生成した口コミ(=UGC)が今後さらに重要になると言われています。

株式会社ネオマーケティングの「SNSでの商品購入に関する調査」では、各SNSで商品を購入した人のうち、事前に購入するつもりではなかった人の割合が最大75.9%であったと発表。また、商品購入の決め手として「友人やフォローしている一般の方の口コミ投稿」が27.7%となっています。

マーケティングにおいて、顕在層の獲得が重視されがちですが、潜在層へのアプローチも続けなければ、いずれ頭打ちとなります。そのうえで、プロシューマーを中心としたUGCの喚起は、多くの企業にとって喫緊の課題といえるでしょう。

【プロシューマー×アフィリエイト広告】をユーザーの購買体験向上へ

■発信する人にもモチベーションとなる(発信を喚起させる)仕組みが求められる
では、プロシューマーからのUGCを喚起するにはどのようにすればよいのでしょうか。

最もシンプルな方法は、発信のモチベーションとなる仕組みを用意することです。例えば、商品の購入完了ページに口コミ投稿のキャンペーンを実施したりなどがあります。

そしてアフィリエイト広告も、そのモチベーション喚起の1つとなります。プロシューマーであるメディアが口コミやレビューに関するコンテンツを発信し、広告収益を得ることで、発信する側にもメリットをもたらすことができます。

ただし、アフィリエイト広告に限らず、メディア側が企業からなんらかの対価を得て情報発信する際は、投稿にPR表記が必要となるため、注意しておきましょう。

■アフィリエイト広告とプロシューマー(メディア)、そしてエンドユーザーの関連性
アフィリエイト広告はメディアが企業の商品を消費者目線で発信する、まさにプロシューマーが起点となった集客方法です。ではエンドユーザーに対しては、どのような価値提供がなされているのでしょうか。

さまざまな要素がありますが、私個人としては、「企業とエンドユーザーを正しくつなぐ」ことだと考えています。

誰しも、一度は「衝動買い」をした経験があると思います。
そして、「こんな商品だと思ってなかった」と感じた経験もあるはずです。

上記のような購入時の認識ズレや齟齬は、ユーザーが抱いた期待と現実のギャップがあるために起きること。そして、そのギャップを減らすには第三者の意見が鍵を握ります。

アフィリエイト広告では、企業の商品やサービスの実際の使用体験や詳細なレビューをメディアが発信します。消費者に価値が正しく伝われば、「思っていたのと違う」という感覚を軽減し、顧客満足度を損なわずに価値を提供できるはずです。

マーケティングにおいて重視されるべきは、「とにかく多くの人に届ける」のではなく、「必要な人すべてに届ける」ことです。自社製品を求めるユーザーを解像度高く描き、正確に行き渡るように届けましょう。

弊社が考える理念、『プロシューマー・ハピネス』

最後に弊社、株式会社ファンコミュニケーションズについて紹介させてください。

弊社の経営理念は「プロシューマー・ハピネス」となっています。これは、大量生産・大量消費の市場メカニズムが終わりに向かい、より複雑化する情報社会の中で、単なる消費をするだけでなく、生産者側にもかかわる人々(=プロシューマー)を支援する意味合いが込められています。

お客さま一人ひとりの声が世間や市場に大きく影響する環境となったいま、プロシューマーをどれだけ味方につけられるかが、売上やコアファンの創出、ブランディングなどに直結します。

まとめ

全6回にわたってお送りしました弊社コラム、いかがでしたでしょうか。

今回は、今後の消費行動に影響を与える「プロシューマー」とアフィリエイト広告、そしてエンドユーザーへの影響をご紹介しました。もし今回を機にアフィリエイト広告、そして弊社サービス「A8.net」にご興味を持っていただけたら、本当にうれしく思います。

「どのくらい掲載してもらえそうか」「今の状態で集客できるのか」など、些細なお悩みでも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください。もし、少しでもアフィリエイト広告にご興味を持たれた方は、ぜひ「A8.net」のHPものぞいてみてください。


著者

河崎 玲央奈 (Reona Kawasaki)

2018年ファンコミュニケーションズに入社。アフィリエイト広告の導入支援からアフィリエイトメディアの営業担当など、幅広い業務を経験したのちにA8.netのマーケティングを担当。
現在は主にオウンドメディア運営のほかに、コラムや導入事例といったコンテンツの企画~取材~執筆業務に従事。

社内では軽音サークルに所属し、ベースを担当。
趣味は猫とヴィンテージ雑貨集め。