越境EC支援のイーベイ・ジャパン 「eBay Japan Awards2022」を発表 新設の「名誉セラー」にJP.Company 過去最多、のべ19社(者)が受賞

イーベイ・マーケティングチーム

越境ECビジネスを支援するイーベイ・ジャパン(岡田雅之代表取締役社長)は3月17日、2022年にeBayで優秀な成績をあげた国内セラーを表彰する「eBay Japan Awards2022」を発表した。最優秀セラーの称号となる「セラー・オブ・ザ・イヤー」の栄冠には、カメラ専門店「Map Camera」や腕時計専門店「GMT」を展開するシュッピン株式会社が輝いた。そして昨年までセラー・オブ・ザ・イヤーを3年連続受賞していた株式会社JP.Companyはその輝かしい実績から、「名誉セラー」として殿堂入りを果たした。このほか、年間成長率や商品カテゴリーごとの販売成績など選考基準に、6つのアワードでのべ19社(者)と多彩な法人・個人のセラーが選ばれた。

常にチャレンジ。好きをつきつめる。

中古ブランドバッグ、アクセサリー、時計を扱うJP.Companyは新設された名誉セラーに選ばれた。同社の荒木淳平代表取締役は「商材を広げたり、より良いシステムを試したり、常にチャレンジして、失敗から商売の新しい形を探ってきたことが評価されたと思う。セラー・オブ・ザ・イヤーでなくなることは寂しい思いもあるが、殿堂入りしても変わらず、基本通り、いつも通りチャレンジしていきたい」とコメントを寄せた。

「eBay Japan 名誉セラー」を受賞した株式会社JP.Companyバイヤーの月崎氏

セラー・オブ・ザ・イヤーのシュッピンは、「自分が好き」からくるバイヤー目線で、カメラと時計を数多くのカット写真、コメントの手厚さなど丁寧に伝えている。最近は動画でシャッター音まで掲載し、商品の良さを伝える努力を怠らない。販売価格の上限がなくなったことで高額品を扱えるようになったことや、円安で日本の商品に割安感があることも好調につながったという。

また、新人賞にあたるニューセラー・オブ・ザ・イヤーには宝飾品の株式会社リバリューと、個人の部門で本・映画・音楽を扱うレイ氏が受賞した。

「セラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したシュッピン株式会社

リユースは世界のトレンド。お客様に喜ばれることを

カテゴリーユースアワードではアパレル・バッグ・ブランド小物部門で株式会社デファクトスタンダード、スニーカー部門で株式会社リフォートと川上竣氏、時計部門でシュッピンと野中秀一氏、コレクティブル・カードゲームで株式会社NINJAと太田陽介氏、アニメ関連商材部門で合同会社ウィジェクトとユウキ・シシド氏、ビデオゲーム&コンソール部門に株式会社MondoLife、カメラ部門はシュッピンと渡辺浩一氏、オートパーツ部門は若林誉弘氏がそれぞれ受賞した。

デファクトスタンダードの植松勇人取締役は「リユースは世界的トレンドで日本の商品に対するニーズは高い。検品やカテゴリー分類など自社ルールにそって掲載し、探しやすさが評価につながっている」と人気の秘密の一端を明かした。ユウキ・シシド氏は「アニメ関連はネットフリックスなどの影響で、日本の流行りと世界の連動性が高まった」と指摘。NINJAの小川北人代表取締役は「同じポケモンカードでも日本と海外でキャラクターの人気に違いがあるし、日本ではあまり人気ではないサイン入りのカードが海外だと高額で取引されるものがある。商品によって販路の見極めが重要だ」とした。渡辺浩一氏は「マーケットトレンドをとらえるのは大切。カメラでも古いフィルムカメラやレンズだけでなく、デジタル系もニーズが高まっており、高単価の商品も売れる傾向にある」という。若林誉弘氏も「映画『ワイルド・スピード』に登場した人気車種がこれから25年ルールによってクラシックカー扱いになり、需要が高まるのは確実で、期待が高い。細かい部品の写真掲載や、どういう形で部品を提供するのかなど丁寧な販売が欠かせない」とした。

このほか、セラーや販売を支援する公認コンサルタントアワードにPlusBonBuono株式会社、優れた外部ツールに贈られるツールアワードに「オークタウン for eBay(オークタウン株式会社)」が選ばれた。

日本の商材に米国も期待

日本の商材に米国も期待イーベイ・ジャパン 代表取締役社長 岡田雅之氏

また、各賞の授賞発表に伴い、イーベイ・ジャパンは22年のビジネストレンドと、23年の注目カテゴリーなどを明らかにした。同社の岡田雅之社長は「商環境の悪化が、イノベーションにつながった」と22年を含む近年を総括。パンデミックや政治不安など世界経済に大きなマイナスの影響が、配送スピードの速いクーリエ(国際宅配便)へのシフト、決済の上限撤廃、真贋鑑定サービスの拡大といったeBayのビジネス拡大につながったという。

22年実績について北村直樹カテゴリーマネジメント部部長は「円安もあり、日本の商品に割安感がでていて好調」に推移したという。中古ハンドバッグが前年比25%増、車のパーツ&アクセサリーが40%増、スニーカーが35%増と人気だった。23年も引き続き、熱狂的なファン=エンスージアストがいるアニメ関連、カードゲーム、カメラ、スニーカー、時計、ハンドバッグなどの商品カテゴリーに注目が集まり、期待するという。


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イーベイ・マーケティングチーム

世界200か国・地域から年間1億6,700万人の購入者に利用されるグローバルなオンライン・マーケットプレイス「eBay」(イーベイ)。
この世界最大級の越境ECプラットフォームを通じて海外への販売を行う日本企業を、イーベイ・ジャパンがサポートします。

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