1周年を迎えた「ポンパレモール」の新たな施策

膨大な顧客にポイント施策でアタック

2014年3月でリクルートライフスタイル「ポンパレモール」が開設から1周年を迎えた。「じゃらん」や「HOT PEPPER」、「HOT PEPPER Beauty」などのサービスを利用したことのある「リクルート会員」。その既存のモールにはない膨大な顧客リストに対して、ポイント施策を軸としたアプローチで展開したのが大きな特徴だ。

ポンパレモールは、ファッション、食品、雑貨などを扱う総合仮想モールとして、昨年3月15日に約500店舗でスタート。リクルートの各種サービスで貯めたポイントが、日常生活の中で「手軽に効率よく消化できる場」という位置付けではあったものの、リクルートが本格運営する仮想モールとあって、大きな期待が寄せられていた。

流通総額は右肩上がり。その背景には

ポンパレモールの流通総額は、直近半年間で毎月の平均成長率が前年比130%。1日のユニークユーザー数は多いときで、PCとスマートフォンユーザーの合計が約30万人と、当初の予定を大きく上回る結果となった。売上でもコンスタントに月商一千万円を記録する店舗も出てきているようだ。一方、各店舗ベースで見ると出店者の多くがまだまだ売上に不満を感じていることも事実である。

開始当初、売上が伸び悩む理由として「品揃えの弱さ」が上げられ、昨年夏頃には商品のアップロードがしやすいようにFTP(ファイル送信プロトコル)の解放やAPIを開発するなどの対策が練られた。結果的に取り扱い商品はその時期から急増し、開設当初の150万点から現在では1000万点を超えている。

「ポンパレモール」に第一号外部支援会社の登場

そんな中、EC事業を支援する株式会社いつも.は4月8日、ポンパレモールと業務提携すると発表した。いつも.は新規出店の促進と出店者へのサポート強化を目的とした販売委託契約、出店時の商品登録やホームページ作成などの実務支援、販促企画の立案、顧客の分析やメールマガジンの作成など、集客アップや売上アップにつながる方向で幅広く支援するようだ。

リクルートライフスタイルは2014年度に取扱商品数2000万点を目標に掲げており、ポンパレモールの外部支援会社として、いつも.は第一号企業ということになる。

まだまだ課題は山積みか

「品揃え」という一番の課題が解決されたかに見える一方、一部では売上が伸び悩む背景には別の理由があることを指摘する声も出ている。Amazonやヤフーのように、ネット販売の世界において、リクルートからすぐに連想できるような特別な武器がまだ見えないという意見や、他のモールが浸透しきっている状況で、消費者の購買行動を移し替えること自体の難しさを懸念する意見が挙がっている。

今後も、出店者や消費者が他の大手仮想モールと競合していく必然性は避けられないだろう。その上、2年目ともなれば更なる「独自性」を求める声もより一層強くなっていくことが考えられる。グループ内の連携だけでなく、外部支援会社との提携によってどれだけ多くの固定ファンを創出する施策を打ち出せるのか。今後の仕掛けに注目していきたい。