世界中のネットショップを対象にした口コミサイト「Shopre(ショプレ)」の提供を開始

株式会社パワービジョンは、4月16日、ネットショップの口コミサイト「Shopre(ショプレ)」の提供を開始した。現在は会員登録をおこなったユーザーだけが閲覧できるベータ版でのみ提供を開始。近日中にスマートフォン向けのアプリをリリースし、2014年秋には完全オープンを目指しているとのこと。

Shopreは、個人店からモールまで、世界中のネットショップを対象にした口コミサイト。商品単位の口コミを集めているサイトは多数あるが、Shopreは「お店」単位でレビューを集めるのが特徴だ。

ネットショップ戦国時代に新たな指標

現在、国内だけでも20万店舗以上のネットショップが存在しているが、既存の仕組みではお店単位での信頼度やユニーク度などを消費者が知る手段は乏しい。

最近では数分でショップを作れる「BASE」や「SIORE’S.JP」などの登場に加え、「Yahoo!ショッピング」の無料化などの影響により、誰でもネットショップを作りやすい状況が生まれている。今後ますますネットショップが増加していくことが予想される中、Shopreは独自のレビュー評価アルゴリズムにより、検索サイトやモール内では見つけにくい、ユーザーが「ワクワクする買い物体験ができるお店」を見つけやすい仕組み作りを目指している。

現在はベータ版のため、閲覧するためにはTwitterかFacebookアカウントでの会員登録が必要になっている。本オープンの際にはログインしなくても閲覧できるようになる予定だ。まずはベータ版で様子を見ながら、その他の手段でも登録できるようにしていく考えなのだろう。TwitterやFacebookの友だちを見つける機能は「買い物の投稿は必ずしも友人に見られたいものではない」といった観点から、あえて用意しなかったそうだ。

検索結果はさらに洗練させる計画

実際のショップの探し方としては、検索フォームにキーワードを入力して検索することが可能だ。例えば「ケーキ」と入力するだけで、評価の高いショップを探すことができる。ちなみに、すでに検索予測に20件以上のキーワードが表示される仕様になっており、ケーキ屋さんで手元のメニューを見ているかのような「どこで、どんなものを買うか」が選びやすい印象を受けた。

検索結果にはタグの投票数や口コミの数などを元に結果が表示される。今後アルゴリズムをさらに改良していき、より好ましい結果になるように洗練させる計画とのこと。また、購入した商品を登録する形にすることで、冷やかしの投稿を抑制する考えもあるようだ。商品の登録は必須ではないが、レビューページの見せ方は様子を見ながら改良していきたいとしている。

ユーザーが「選べる」時代に

近年のネットショップの急激な増加により、ユーザーにとっては選択肢が広がる反面、欲しい商品をどの店舗で買えばいいのかを判断することが難しくなっているのではないだろうか。検索サイトで発見したショップが良いショップなのかどうかを見極めるのは極めて難しい。そんな中で、Shopreによって店舗の正しい評価が視覚化されれば、ユーザーからは重宝されるサービスになるのではないだろうか。

食事するお店を探すときに口コミサイトを参考にするように、欲しいものを買うお店をShopreで探す。そのようなサービスに成長する可能性も、十分に考えられる。