不在再配達0へ最も近いアプリ「ウケトル」でできること
配送管理から購入管理アプリへ、ウケトルの進化
株式会社ウケトルが運営するアプリ「ウケトル」をご存知だろうか。ウケトルは、無料で荷物追跡・再配達依頼ができ、ECサイトで購入した荷物の受け取りを簡単にするアプリであり、物流業界が抱える“不在再配達”の問題の解消を目指している。
そのウケトルだが、今回、商品の再購入機能が搭載され、それまで商品の配送を管理するアプリであったものが、EC店舗を横断した購入品の確認及び購入履歴から商品を再購入することができる購入管理アプリへと進化した。
また、配送履歴が端末間や機種変更などでも保存できるよう、LINE, Twitter, Facebook, Googleなどの外部アカウントと連携した配送履歴保存機能が追加されたために、アプリ利用者は、いつ、どこのECサイトで購入した商品なのかをウケトルで一元管理できるようになる。
ウケトルは、つい先週にも、追跡貨物数が50万個を突破したと発表し、更に新しい段階へと踏み出そうと勢いを増している。
大手配送会社に対応、ウケトルに備わる機能とは
上の図はウケトルに備えられた機能・配送リストの自動連携に対応するネットショップ及び配送会社についてまとめたものだ。ウケトルでは、Amazon.co.jp、楽天市場のアカウントを登録することで、購入品を自動登録し、荷物を追跡することもできる。また、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便にまたがるビッグデータを活用し、より受け取りやすい条件などを研究、物流の環境を整えることに努めている。
ウケトルを利用すれば、注文者は商品がいつ届くのかがわかるので、時間に縛られる必要がなくなる。また、もし商品を受け取れなかった場合でも、ワンクリックで再配達を依頼することができるので、注文者は面倒な細かい情報の入力をせずともスムーズに商品を受け取れるのだ。
配達員にとっても、再配達の連絡がこない商品を配送しに行き、結局不在だったというような、無駄な時間を生み出さずに済む。再配達にかかる時間、コスト、環境への影響、事故のリスク、そして精神的負担は大きい。
配送の自由を確立、ウケトルはECのクレームも防ぐ
インターネットやデバイスの発達により、ECを行うのに場所を選ぶ必要がなくなってきている。会社のパソコンからでも、帰宅中の電車の中で触るスマートフォンからでも、私たちは欲しいものがあればすぐに商品を購入することができてしまう。
しかし、そうして商品を購入するのに場所は選ばずとも、商品を受け取る場所はまだ限定的だ。それゆえに、発生する“不在再配達”という問題は物流業界のみならず、EC業界にも重くのしかかっている。
平成27年8月に国土交通省が発表した「宅配の再配達の発生による社会的損失の試算について」の資料内、東京都と福岡県で行った調査結果によると不在率は23.5%となり、宅配便配達の走行距離のうち25%は再配達のために費やされていることがわかった。
ウケトルにはこうした現状を変える仕組みが用意されているが、それを利用して不在再配達を根本から解決していくのは私たち一人一人の任務なのである。
EC店舗にとっても、不在再配達という注文者と配送業者のミスマッチは、EC店舗のイメージを悪くしてしまいかねない。だからこそ、自社には関係ないと思わず、問題に対して向き合って解決していくことが、今後更に求められるのではないだろうか。