約4人1人がフリマアプリを使う時代!夢中になる理由【ADDIX調べ】
現代では、要らなくなったものを売る方法として、「フリマアプリ」を利用することが多くなった。以前までは「ネットオークション」が主流であったところに、フリマアプリが登場してから、その手軽で利便性が高いことからフリマアプリの利用者が増加していった。
フリマアプリを利用する理由について、株式会社ADDIXは「フリマアプリについての意識調査」を実施した。今回は、その結果をまとめていこうと思う。
「メルカリ」の利用が7~8割と人気!
まず、フリマアプリの利用について、「使っている」と回答した人が23.3%と約4人に1人が利用している結果となった。年代別に見ると、若い層ほど利用率が高く、18歳~29歳では36.7%が利用していると回答した。さらに、利用しているアプリで最も多かったのは、やはり「メルカリ」だった。「メルカリ」はどの年代でも7~8割が利用しており、圧倒的な人気ということが分かる。
次に、フリマアプリで購入している物に関しては、「レディースファッション」が最も多かった。次いで「小物類」「CD、DVD、本」「ベビー服、子供服」「靴」「アクセサリー」という結果となった。全体として、ファッション・アイテムを購入している傾向が強い。また、フリマアプリの利用方法は、「出品と購入どちらも行う」と回答した人が65.5%。「購入のみ」が25.5%であり、「出品のみ」の9.1%を大きく上回る結果となった。
さらに、フリマアプリをチェックする頻度は「ほぼ毎日」が3割を超えた。「週3〜4回」を合わせると5割を超える。このような結果から、利用者にとってフリマアプリで売り買いすることは、もはや日常生活に組み込まれた行動となっていることが読み取れる。
フリマアプリのメリットとデメリット
フリマアプリのメリットとして、「安く買える」「不用品が売れる」「手軽に出品・購入できる」という意見が挙がった。さらに、詳しくすると「物を安く買えて、節約になる」、「不用品を処分して必要な人に使ってもらえることで、まだ使える物を捨てるという“罪悪感”から解放される」といったことがフリマアプリの使う動機となっているようだ。
また、フリマアプリでは、ユーザー同士で値引き交渉をすることも多く、自宅に居ながらにして本物のフリーマーケットに参加している気分が味わえる。そこがフリマアプリの楽しいところかもしれない。
一方、フリマアプリのデメリットは、「取引相手の信用性やマナーの悪さ」「商品の詳細が分かりにくい」「写真と実物の違いがある」「値引き交渉される」などが上位に挙がった。スマホで簡単に取引できることがフリマアプリの大きなメリットだが、それが「取引相手の信用性やマナーの悪さ」「商品の詳細が分かりにくい」といったデメリットに変わってしまうこともある。
フリマアプリの利用者が増加する一方、それに伴うトラブルも発生する。売り手も買い手も気持ち良く利用するためには、ルールをしっかり守り、相手のことを思いやることが大切なのだ。1人1人が意識をすることで、フリマアプリがより利用しやすいものとなる。さらに、フリマアプリの運営側も「不満に思っているユーザーはいないか」「トラブルが発生していないか」を常に見る必要があり、それがフリマアプリ全体の安全に繋がることだろう。
出典:情報サイト「BWRITE(ブライト)」(http://bwrite.biz/archives/13142)
メルカリが人気の秘密とは
今回の調査で明らかとなったように、フリマアプリの中では「メルカリ」の人気が高い。人気の理由は様々あるが、特に「利便性が高いこと」が挙げられるだろう。もちろん、フリマアプリはどのアプリも利便性が高く、利用しやすい。その中でも、メルカリは、自宅に居ながらも出荷ができるという大きなメリットがある。
メルカリの配送方法としてよく使われるのが「らくらくメルカリ便」だ。この「らくらくメルカリ便」は、メルカリとヤマト運輸が連携をした配送サービスだ。これにより、配送にかかる手間を大幅に解消できることに加え、さらに匿名配送をすることもでき、個人情報を開示せずに安心して取引できるようになった。
しかし、以前の「らくらくメルカリ便」は、荷物をヤマト運輸とコンビニエンスストア(ファミリーマート)への持ち込む必要があったため、大きい荷物を送りたいユーザーや小さい子供が居て外出できないユーザーにとっては、たとえ近くのコンビニエンスストアとはいえ、荷物を送ることは難しかった。そこで新たに、ヤマト運輸のセールスドライバーが集荷に対応し、自宅から発送ができるサービスが追加された。
もちろん、これだけが人気の理由ということではないが、この「らくらくメルカリ便」に助けられているユーザーは多いはずだ。こういった、簡単かつ利便性の高いサービスを打ち出し続けているところが、ユーザーから好感を得て、今の人気に繋がったのだろう。
また、このメルカリの人気は、EC店舗にとっても参考になるところが多い。今、インターネットユーザーにとってどのようなサービスが標準で、どのようなサービスが求められているのか、メルカリの人気から推察することができる。それは、自社ならではの、新たなサービスを生み出すヒントにもなるのではないだろうか。