商品検索はInstagram「#」で!そのまま購入が4割超【サイバー・バズ調べ】

ECのミカタ編集部

Instagramの利用者が増加し続けている。以前までは、モデルやタレントが投稿する写真を閲覧するのみだった人も、近頃では自ら写真を投稿するようになった。そして、欲しい商品もInstagramのハッシュタグ検索で探す人も居るそうだ。今回は、株式会社サイバー・バズが実施した「ハッシュタグ検索と購買行動の関係性」の調査を解説していく。

ハッシュタグ検索の目的は「商品購入」

 まず、「Instagramにおいてハッシュタグ検索をしますか」という質問に対し、61.5%が「検索する」と回答した。年代別では、20代が82.7%と最も高い数値となり、30~40代と比較すると若年層の検索率が高いことが判明した。

 続いて、「Instagramにおいてハッシュタグ検索をした結果を参考にして、商品やサービスの購入に至った経験はあるか」の質問に対し、41.5%が購入した経験があった。なお、20代が60.5%と最も高い数値となった。

 さらに、ハッシュタグ検索の目的を調べるために、「社名・ブランド名・サービス名」を除いた7つのハッシュタグカテゴリを用意した。ユーザーには、日頃から検索するハッシュタグワードを、「ビジュアル系ハッシュタグ」「趣味・ライフスタイル系ハッシュタグ」「地名・店舗名・イベント名」「人名、動物名」「商品カテゴリ」「気持ち」「その他」から選んでもらった。この調査から、ハッシュタグカテゴリにより差異はあるものの、全体傾向としてInstagramユーザーは「商品購入」を目的としてハッシュタグ検索を活用している結果となった。

ハッシュタグの率が高いのは、中国語・台湾語

 Instagramのハッシュタグ(以下、#)について、以前に株式会社PASTUREも「Instagramハッシュタグレポート2016 No.13 資生堂篇」という調査を行った。

 本調査では、「#資生堂」と同時に付けられたハッシュタグのランキング30では、数多くの中国語や台湾語がランクインした。その中でも、上位3つを占めたのは「代購」であった。この「代購」とは「代わりに購う」つまり、日本で代わりに資生堂の商品を購入し、Instagramで販売することだ。「台湾代購」と「日本代購」と共に、中国語や台湾語での投稿があったため、両方とも日本の商品を代購し、台湾や中国へInstagramを通して販売していることが判明した。

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 この2つの調査により、商品の探し方も変化してきたことが分かる。以前までは、雑誌やメディア、インターネット等で商品を探すことが多かった。しかし今回の調査で判明したように、Instagramを始めとして、SNSを活用した商品検索は増えているようだ。そこから実店舗に行き商品を購入する場合も考えられるが、それよりもEC店舗へ誘導する方が相性が良いのではないだろか。

 商材や顧客層との相性もあるが、従来の集客方法で効果が感じられない、効果が落ちてきていると感じるEC店舗は、Instagram等を利用した集客施策も検討すべきだろう。


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