SNS活用法!Instagramは規則的、Twitterは爆発的?【LIDDELL調べ】
LIDDELL株式会社が運営する「SPIRIT」は、18,000会員のInstagram、Twitterアカウントを対象に、過去10投稿分の「いいね」に対して調査を実施した。この調査を基に、Instagram、Twitterのフォロワー数と「いいね」の関係性、そしてEC企業がプロモーションに活用する際のポイントを探っていく。
TwitterとInstagramの「いいね率」の違い
調査結果によると、Twitterの「いいね率」はフォロワー数に依存がなく、どの層も3%未満となっていることが判明した。稀に、爆発的に拡散される投稿が生まれるため、一部の層で数値が高くなっている。
Instagramの「いいね率」は、フォロワーをたくさん抱えるインフルエンサーほど低くなり、フォロワーが少ないほど高く、反比例していた。これは、フォロワーが少ないほど本人とフォロワーとの関係が親密であること、フォロー数も少ないことから投稿の見落としが少なく、「いいね」が分散しないことが要因だと考えられる。
なお、InstagramとTwitterの「いいね率」を比較すると、Instagramでは、マイクロインフルエンサーと呼ばれる層のエンゲージメントが高いことが言える。一方Twitterでは、「いいね率」の規則性は見えず全体的にInstagramよりフォロワーのアクションは少なく、一概にマイクロインフルエンサーの影響力があるとは言えないことが分かった。
Instagramにおいて企業がアプローチすべき層の特徴
Instagramにおいて1,000フォロワー以下では平均「いいね率」10%を超えていることに対し、30,000フォロワーを超えるインフルエンサーの平均「いいね率」は4%を下回る。つまり、8,000~30,000フォロワーのマイクロインフルエンサーの「いいね率」が高いということだ。この層は、前後に比べて平均約7%とフォロワーからの反応が良いことが分かる。
この結果から、企業がInstagramでプロモーションする際は、「いいね率」が高く、投稿画像のクオリティも高いこの層にアプローチすることが、費用対効果が高い結果を生み出せる可能性が高いことも分かる。
Instagram、Twitterの「いいね率」の予測
これまでのデータを基にすると、Twitterは投稿内容に応じて「いいね数」に差が出ることが多く、Instagramは、ある程度の「いいね数」を予測することができる。要するにInstagramでは、バイラル的な情報拡散を期待するというより、定常的に世界観を創出していくことが望ましいと言える。一方、Twitterでは、全く予期せぬ効果が出るということが期待され、時には爆発的に拡散を伸ばす可能性がある。
InstagramやTwitter等のSNSの利用者が増加する中、EC企業でもアカウントを保有、活用することが増えているだろう。利用者が拡大しているSNSで宣伝をすると、ユーザーがECに訪問する可能性が高まる。とはいえ、ただ流行っているからという理由だけで手を出すことは望ましくない。どのような層が利用し、それが自社のターゲットとする客層とあっているのか、今後どのようなプロモーションをしたいのかを考慮した上で、それに合うツールを選択する必要があるだろう。
今回の調査では、Instagramは効果が比較的予測しやすく、「いいね率」が高く投稿画像のクオリティが高い人をフォローすると、より多数の人に見られることが多いと判明した。ここから、Instagramを活用する際には、「いいね率」と投稿画像等を細かく確認する必要があることが分かる。そういったチャネルによる細かな戦略が、ECサイトへの訪問数の向上、購買行動に繋がることになるだろう。