EC関連アプリの月間利用が2年で「1.2個増加」【ニールセン調べ】
フリマアプリ人気が、アプリ利用率を引上げ
視聴行動分析サービスを提供するニールセン株式会社(以下、ニールセン)は、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン モバイル・ネットビュー)のデータをもとに、2016年7月のアプリケーション(以下、アプリ)の利用状況を分析し、結果を発表した。
それによれば、スマートフォンから月に1回以上利用するアプリの個数は30個となり、2年前の27個から3個増加する結果となった。また、月に2回以上利用するアプリは22個、10回以上利用するアプリは12個とそれぞれ3個ずつ増加する結果となった。
月に1回以上利用されているアプリのカテゴリーをみると、1位はゲームや動画を含む「エンターテイメント」、ついで「効率化/ツール」、「サーチ、ポータルとコミュニティ」となった。ほぼすべてのカテゴリーで微増となる中、4位の「Eコマース」は1.2個増加し、カテゴリーで唯一1個以上増加する結果となった。増加の原因としては、「Amazonアプリ」や「楽天市場」などのECアプリの利用率が全体的に増加したことや「フリマアプリ」の成長が挙げられるという。
スマートフォンの利用者を利用時間が長い順に並べ、上位20%をヘビーユーザー、下位の20%をライトユーザーに分けそれぞれのアプリ利用の特徴を見ると、アプリ利用個数では、月に1回以上利用するアプリの個数はライトユーザーが13個であったのに対し、ヘビーユーザーは43個という結果に。また、10回以上利用するアプリでは、ライトユーザーが4個であったのに対し、ヘビーユーザーは18個となり、利用時間の長いヘビーユーザーはアプリの利用個数も多いことが明らかになっている。月に10回以上利用されるアプリの利用率がアプリは、ライトユーザーがメールやポータルや検索、ヘビーユーザーはゲームやSNSとなっており、利用されるアプリの種類も異なることがわかった。
多くのカテゴリーにおいて利用率が2年間前と比べて微増となる中、Eコマースカテゴリーの利用率が最も増加しているというのは、注目すべき事実だろう。多くのECサイトがスマホ対応を行ったり、決済手段を充実させるなどスマホユーザーの利便性向上に向けた様々な施策を行った結果、スマートフォン上でもネットショッピングを楽しみやすくなっていることが考えられる。今回の調査では、ユーザーによって利用するアプリの数などにも違いがあることが明らかになっている。自社のターゲットユーザーに合わせたアプリ展開が必要になるだろう。