台湾ECに追い風!受取も決済もまとめてコンビニで

福島 れい

台湾 決済

GMO-PG 「Z.com Payment」に「コンビニ受取決済」追加

 今、進出先として注目を集めている台湾。台湾のBtoCーEC市場は毎年2桁成長を続け、2016年には約2.5兆円規模に到達するとの予想もあり、進出を検討しているEC事業者も多いのではないだろうか。親日家が多く、日本商品を好んで購入する人が多いと言われるが、商品の受け取り方法や決済手段などは、日本人と少し異なっている。特徴的なのは、日本よりも「コンビニ受け取り」の利用者が多いこと。また、「コンビニ決済」の利用も「クレジットカード」に次いで多い。

 そのような背景を受け、GMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、GMO-PG)が、日本のEC事業者向けの海外決済サービス「Z.com Payment」において、商品の受け取りと支払いをコンビニ店舗で同時に行える「コンビニ受取決済」の提供を開始すると発表した。これにより台湾向けにECサイトを展開するEC事業者は、購入者の決済ニーズをカバーすることができ、さらに多くの購入者にリーチできるようになる。

 「コンビニ受取決済」は、購入者が商品の購入時に「コンビニ受取決済」を選択し、受取先のコンビニ店舗を指定、商品の到着を知らせるSMS通知を受けた後、指定したコンビニで商品の受け取りと決済を行うという仕組みになっている。

台湾における「コンビニ受取決済」のフロー図

 購入者のメリットとしては、24時間好きなタイミングで商品の受け取りと決済ができ、利便性が向上すること。EC事業者のメリットとしては、これまで決済手段や受け取り時間などが壁となり購入をためらっていた購入者を新たに取り込むことができ、売上が増加することが考えられる。

 売上を伸ばすには、現地ユーザーの購買行動に合わせ、購入しやすい環境を整える必要がある。今回の「コンビニ受取決済」を導入することはコンビニ受取の利用者が多い台湾において、効果的な施策となりそうだ。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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